Q&Aニキビ・ニキビ跡

ニキビやニキビ跡でお悩みの方からのご質問にお応えいたします

Q

ニキビは自分でつぶしてもいいでしょうか?
つぶすと跡が残りそうで心配です…。

A

まず、ニキビをつぶしていいのかどうかをお話しましょう。
膿を持ったニキビはつぶすべきです。
つぶすという表現は少し乱暴ですが、
何らかの手段で中の膿を早く出すべきです。

 

この理由は2つあります。
一つは膿を出さないと炎症がなかなか引かないからです。
逆に言うと、中の膿を出すと炎症が早く引くということです。
風邪を引いたときなどに鼻をかまないと鼻の症状が治まらないのと似ています。
二つ目は膿を出さずに炎症が長引くと、後々ニキビ跡として残りやすくなるからです。

 

普段の生活でも、数日で治ってしまうような傷の場合ほとんど跡が残らずに、
1週間以上かかって治った傷は跡に残りやすいという経験はありませんか?
炎症が続いた時間に応じてニキビ跡として残る程度が変わってきます。

 

「ニキビをつぶしたら跡になってしまった」という話をよく効きますが、
この話には正しい部分と間違っている部分があります。
上述のように、膿を持ったニキビは、早くつぶして中身を出すことにより
炎症が早く収まり、放置して炎症が長引いた場合よりもニキビ跡には残りにくいです。
したがって、「ニキビをつぶしたら跡になってしまった」という話は、
つぶしていなければもっと跡に残っていたという点を見過ごしている点で間違っています。

 

ただ、つぶす方法は大事です。
前処置を何もせずに力任せにニキビを押してつぶしたり、
むしってつぶしたりする方法は、皮膚に過度の傷を負わせてしまい、

これが跡に残る要因になります。
 

つぶし方が悪ければ、
膿を出して炎症を早く鎮めたメリットを上回る傷を皮膚に与えてしまって、
より跡に残ってしまいます。

 

したがって、「つぶし方が悪ければ」という前提であれば、
「ニキビをつぶしたら跡になってしまった」という話は
正しいということになります。

 

結論としては、
膿を持ったニキビは
早くつぶして中身を出すべきである。
ただし、つぶし方を工夫しないと
かえってニキビ跡がひどくなってしまう。

ということになります。

 

自分でつぶすよりも最低でも医療機関でつぶしてもらうことをお勧めします。
このニキビを出す治療を「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」と言い、
一般の保険の効く皮膚科でも盛んに行っている治療です。

 

Q

ニキビの膿は出した方が良いことは分かりました。
具体的にどのような方法が良いのでしょうか?

A

ニキビの膿を出す方法を「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」と言います。
実際は膿のこもったニキビだけではなく、
まだ炎症に至っていない白ニキビや黒ニキビの状態にも行います。
面皰圧出は特に珍しい治療ではなく、一般の皮膚科でも行っています。
一般的な方法は、面皰圧出器という器具を用います。
金属製の棒で、先端に穴が開いており、
ニキビにその穴をあててグッと棒自体に力をかけて押し付けると、
穴から中の膿が出てくるという仕組みです。

 

効率よくニキビの中身を出せますが、前処置無しで行うと、
思わぬ大きな穴が開くことがあります。
親切な皮膚科であれば、器具を当てて中身を出す前に、
針でニキビをつついて穴を開けて、圧力の逃げ道を作ってくれます。
この前処置を行っておくと
傷を最小限にしてニキビの中身を出すことができます。

 

当院での「面皰圧出」の方法は…
面皰圧出器という器具を使う点は同じですが、
前処置として、
炭酸ガスレーザーというレーザーを使うのが特徴です。

 

この、炭酸ガスレーザーというレーザーは、
手術などにも盛んに使われているレーザーで、
熱作用により組織を瞬間的に気化させる力があります。
ニキビの治療に炭酸ガスレーザーを前処置として
照射するメリットとして次のようなものがあります。

 

1.出血させずに非常に小さな穴を開けることができる。圧出による傷を最小限にできる。(ニキビ圧出用の非常に先端の細いチップを使う)
2.熱作用により穴を開けた部位の殺菌を行う。
3.同じく熱作用により、ニキビができる大きな原因となる皮脂腺にダメージを与える。その結果②の作用と相まって、繰り返しできる場所のニキビを予防できる。

 

膿を持ったニキビはもちろん、皮脂が詰まっているだけのニキビにも
面皰圧出を行うことにより、早くニキビが治り、
次にニキビができるのを抑制できます。
ただ、自分で力任せに圧出するのはお勧めできません。
思わぬ瘢痕に至る可能性があります。

 

当院での炭酸ガスレーザーを用いた面皰圧出の治療費は、
ニキビ20個まで、1回5250円(税込)です。

 

Q

ニキビは膿が出て、炎症は治まりました。でも、赤みが気になります。
できるだけ早くこれを治す方法はありませんか?

A

ニキビ跡に限らず、傷跡は早いうちに治療を始めるのが効果的です。
ニキビの炎症が治まった後の赤みが気になる時は、
血管にエネルギーがよく吸収されるタイプのレーザーや光治療器を
照射すると早く赤みが引いてきます。

 

最もお勧めできるのは、V Starというレーザーです。
赤みに非常によく吸収される性質を持っていますが、
主にニキビ跡に使う設定では、
ほとんど日常生活に支障を出さずに照射できます。

 

1回の照射だけで何もかも綺麗になるわけではありませんが、
今のところ、ニキビ跡の赤みに対して最も早く効果が出る治療です。
ニキビ跡の赤みを少しでも早く治したい方々に高い支持を頂いています。

 

当院でのV Starの治療費は
一箇所(直径約1cmの円)が2,000円(税込)です。

 

〒220-0011
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TEL:0120-96-5454 FAX:045-461-1404
■電話受付時間:10時~19時 ■休診日:祝祭日 予約制

当院は自費診療となります。

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