酒さ様皮膚炎の完治に必要なのは知識!
酒さ様皮膚炎ってご存知ですか?病名に「酒」という文字が入っているので、アルコールをイメージする方も多いでしょう。しかし、酒さ様皮膚炎はアルコールが原因で起こる病気ではなく、副腎皮質ステロイドが原因になって引き起こされる皮膚疾患のため、「ステロイド酒さ」や「
まずはどんな原因や症状があるのか、そして、改善方法について1つ1つチェックしてくださいね♪
酒さ様皮膚炎とは?
酒さと似ているけど別物の皮膚炎
酒さ様皮膚炎は、「酒さ」という病気とほぼ同様の症状が起こると言われています。この酒さとは、「赤鼻」「赤ら顔」とも呼ばれていて、アルコールを飲んでいるかのように顔が赤くなり、おもに眉間や鼻、おでこなど顔の中心部分に赤みが見られる病気だとされています。この2つの病気は混同されやすいですが、別物の皮膚炎だということをまずは理解しておきましょう。決定的な違いとしては、酒さ様皮膚炎の原因は慢性的にステロイドを使用したことから起こると考えられていますが、酒さの原因は解明されていないため、発症する原因が違うことだと言われています。
酒さ様皮膚炎のおもな症状
酒さ様皮膚炎は顔になんらかの疾患があってステロイドを使用していた顔の部位に、赤みやほてりなどの症状が起こるようです。この症状は酒さとほぼ同様の症状ですが、酒さはおもに顔の中心のみに症状が出るとされています。対して酒さ様皮膚炎は、ステロイドを使用していた箇所のみに生じるという特徴があるようです。その他にも、毛細血管の拡張や膿疱、皮疹、軽度の痒みが起こると言われています。患部をよく見ると、血管が赤い糸くずのように見えることもありますが、これはステロイドの副作用である皮膚萎縮がより症状を目立たせることになると考えられています。酒さ様皮膚炎は、症状が悪化してくるとニキビのようなブツブツが起こることもあるでしょう。このブツブツは、「丘疹」「ざ瘡」とも呼ばれていて、皮膚が膿を持つ症状も見られるようです。
原因はステロイド
酒さ様皮膚炎の原因は、ステロイドを長期間使用したことによると考えられているようです。そこで、ステロイドで酒さ様皮膚炎が起こるメカニズムをお伝えしていきます。
ステロイドとは
そもそも、ステロイドとは身体の副腎から作られている副腎皮質ホルモンの1つで、身体の中の炎症を抑える効果や、身体の免疫力を抑制するという作用があるため、様々な病気の治療に使われる薬だとされています。
ステロイドの免疫力を抑制する働きがマイナスに作用することがある
ステロイドは免疫力を抑制する働きがありますが、アレルギーや疾患の原因に対してのみ効果があるのではなく、ステロイドを塗った箇所全ての免疫力を低下させてしまうため抵抗力が弱まってしまうと考えられているようです。抵抗力が弱まってしまうということは、外的刺激のような様々な刺激によって急激に悪化するということが言えるでしょう。そのため、一般的にステロイドは短期間で必要な時にのみ使用して、程度が重い炎症を抑えるという使用方法になっています。
ステロイドは身体のステロイドを作る機能を損なう可能性もある
ステロイドは、お伝えしたように通常では副腎から分泌されている物質だとされています。しかし、ステロイドを塗ることによって身体はステロイドが足りていると判断して、ステロイドを身体の中で作ることをやめてしまうことがあるようです。そのため、ステロイドをやめると同時にステロイドが身体の中で不足してしまい、酒さ様皮膚炎のような症状が起きてしまうと言われています。
ステロイドを長期使用すると様々な副作用が出やすい
ステロイドを長期使用してしまうと、皮膚の膠原線維が減少するため皮膚の萎縮が見られたり、毛細血管が拡張して赤ら顔を引き起こしたり、皮膚の免疫力が低下することでニキビのような発疹などが起こりやすくなるようです。どれも、酒さ様皮膚炎に関係がある症状だといえるでしょう。
酒さ様皮膚炎になる人、ならない人がいるのはなぜ?
一般的にステロイドを塗り続けるとステロイド座瘡という、酒さ様皮膚炎とは異なるニキビのようなブツブツのみができるという副作用が起こることがあるとされています。しかし、なぜステロイドを長期間使用していても、酒さ様皮膚炎になる人、ならない人がいるのか?また、ステロイド座瘡になる違いについての疑問が出てくるでしょう。一説によると、酒さ様皮膚炎は酒さの症状にステロイドを塗り続けたことによって酒さが悪化して、酒さ様皮膚炎になるという考えがあるようです。酒さの症状としては初めは軽い症状が多く、その後アトピー性皮膚炎や湿疹と合併することが多いため、酒さが合併したことに気づかずにステロイドを塗ったことによる副作用と言われているようですが、調べたところはっきりとした理由というのは明らかになっていないようです。
酒さ様皮膚炎とプロトピックの関係
プロトピックというのは、アトピー性皮膚炎などの治療に使用される塗り薬の1つです。タクロリムスという免疫抑制剤が配合されていて、ステロイドとは違い皮膚の萎縮や毛細血管が拡張するなどの副作用が少ないとされています。また、プロトピックの効果としては、皮膚の赤みを抑えるという良い効果があると言われています。炎症の程度が重い部位には使用することが難しいため、ステロイドを使用して炎症を抑えた後にプロトピックを使用するなどの治療方法が取られることもあるようです。そのため、ステロイドの副作用が出やすいとされている皮膚の薄い首や顔などに処方されることが多い薬でしょう。しかし、実はプロトピックも酒さ様皮膚炎を引き起こすことがあるようです。ステロイド同様、長期間の使用によって発症が認められたケースが一定数あるということが分かっているため、安易に使用することには注意が必要だと言われています。しかしながら、酒さ様皮膚炎の治療の一環として行う脱ステロイドが難しい場合は、プロトピックを使用して症状を抑えることもあるようです。そのため、症状に合わせてケース・バイ・ケースで使用される薬ということを頭に入れておきましょう。
酒さ様皮膚炎を皮膚科で治療
酒さ様皮膚炎は自宅でのケアも重要だとされていますが、一般的に皮膚科で治療することがすすめられるようです。長期にわたった治療期間になるため、まずはどんな治療がされるのかをチェックしておきましょう。
まずは酒さ様皮膚炎かどうかの検査をする
酒さ様皮膚炎は、まず治療を開始する前に他の病気ではないかを区別する検査が行われるようです。検査方法としては皮膚をわずかに切除して検査を行い、酒さ様皮膚炎かどうか診断されます。
脱ステロイド
酒さ様皮膚炎は、ステロイドを長期使用したことが原因だとされているため脱ステロイドの治療が行われるようです。脱ステロイドというのは、簡単に言えばステロイドの使用を中止するということです。しかし、ステロイドをやめることは簡単ではありません。今までステロイドを使用していたからこそ炎症を抑えることができていましたが、ステロイド使用をやめると炎症を抑えるものがないため、離脱症状という一時的に症状が悪化する傾向にあるようです。症状としては、肌の炎症、皮膚のカサつき、ごわつき、膿を持ったブツブツ、強いほてり感を伴うとされています。酒さ様皮膚炎の場合には顔にこの症状が出るため、精神的にもつらい状態が続いてしまいます。しかし、酒さ様皮膚炎は、脱ステロイドを行わなければ完治が望めないとされているため、最も大変で最も大切な期間とも言えるでしょう。そこで、次に脱ステロイドの方法を詳しくお伝えしていきます。酒さ様皮膚炎の治療として脱ステロイドにトライしている方の中には、治療の様子の写真や画像、体験記をブログなどのSNSで発信している方もいるようですので、ぜひチェックしてみましょう。
ステロイドを徐々に減らしていく減ステロイド
酒さ様皮膚炎を改善するための脱ステロイドは、まずステロイドを徐々に減らしていくという方法がとられるようです。もちろん、最終的には全くステロイドを使用しないということになるのですが、いきなりやめてしまうと症状が一気に悪化して、程度によっては日常生活に支障を来たしてしまうこともあるようです。人によってはこの脱ステロイドの治療が耐えきれずに、再度ステロイドを利用してしまう方も少なくないと言われています。そのため、まずは減ステロイドを行うのです。減ステロイドのメリットとしては、副作用がひどくなりすぎないということが挙げられるでしょう。しかし、デメリットとして脱ステロイドまでに時間がかかってしまうということが言えるようです。
医師の判断のもとで行われる
脱ステロイドの治療を行う時には、医師の判断が重要となります。いきなりステロイドをやめてしまうのか、それとも症状を見ながら少しずつ減らしていくのかということは肌の状態や悪化の具合を診察してもらってから治療方針を決めていかなければなりません。どんなステロイドを使用して減ステロイドを行うのか、期間はどれくらいで行うのか、などは信頼できる医師に任せて治療を行いましょう。自己判断でステロイドをやめたり、増減を決めることは危険ですのでやめることが肝心です。
内服ステロイドが使用されることもある
酒さ様皮膚炎の治療のためにステロイドをやめることで症状がひどくなってしまう場合には、内服ステロイドが使用されることもあるようです。内服のため、酒さ様皮膚炎の原因となる塗り薬とは違うものになります。これも減ステロイド治療の一環として行われるようです。しかし、この内服ステロイドも自己判断で長期間使ってしまうと身体に対して副作用が起こってしまうことも考えられるため、医師の指示を守って適切な量、適切な期間で使用することが大切です。
抗菌薬などの内服薬
酒さ様皮膚炎の治療でステロイドをやめると、離脱症状として一時的に症状がひどくなってしまうとされています。このような場合には抗菌薬の内服薬を用いて、炎症を治すための治療が行われるようです。抗菌薬の内服薬で知られているのが、テトラサイクリン系のミノマイシンやビブラマイシンでしょう。この2つの薬はおもにニキビ治療などに用いられていて、細菌による炎症を抑える殺菌効果、化膿を抑える働きが期待できるようです。酒さ様皮膚炎治療の際によく見られる、膿を含んだブツブツなどの症状改善にも適しているでしょう。しかし、この抗菌薬も長期間の使用には注意が必要だとされています。副作用が起こることがあるため、酒さ様皮膚炎による症状がひどい場合にのみ使用することが一般的なようです。しかし、酒さ様皮膚炎の治療である脱ステロイドは最低でも数ヶ月ほど時間がかかるとされています。そのため、治療の間ずっと飲み続けるのかどうかも、医師の判断が重要となるでしょう。もしも、副作用などが心配だということであれば、しっかりとその旨を医師に伝えるようにしましょう。
抗菌薬以外に処方される内服薬として、代表的なのがビタミン剤です。ビタミンが美肌を促すというのは多くの方がご存知の通りですが、これはビタミンが皮膚の再生を助けたり抗酸化作用、消炎作用などの働きを持っているからだとされています。特に、ビタミンB群はニキビなどの肌トラブルに対しても効果があると言われていて、酒さ様皮膚炎の治療の際にもよく用いられるようです。
【酒さ様皮膚炎の治療に用いられる内服薬の種類と効果】
| 内服薬の種類 | 効果 |
|---|---|
| ミノマイシン、ビブラマイシン | 細菌が増える際に必要とするたんぱく質の合成を阻止して細菌の数を減らす・殺菌力・抗菌力 |
| ビタミンB2 | 皮膚や爪を作って全身の成長を促す、粘膜の健康をサポートする |
| ビタミンB6 | 肌のバリア機能を高める、たんぱく質の代謝を助ける |
| ビタミンB群 | 老廃物の代謝、エネルギー代謝 |
| ビタミンC | 免疫力を高める、コラーゲンの生成 |
ヒルドイド・ワセリンなどの保湿剤
酒さ様皮膚炎を発症していると皮膚が炎症を起こして熱を持つことによってガサガサと乾燥しやすい状態になるため、皮が剥けてしまうこともあるようです。そこで、ヒルドイドや白色ワセリンなどの保湿剤を用いて乾燥を和らげる場合もあるとされています。しかし、酒さ様皮膚炎の状態によっては、どちらも使用することができない場合もあるでしょう。また、酒さ様皮膚炎の治療を行う際に塗り薬自体を使用しない方針の医療機関もあるため、かかりつけの医師によっても治療方法は変わってくるようです。
入院治療をする場合もある
ステロイドを中止すると、酒さ様皮膚炎は一時的にひどく悪化するとされています。日常生活に支障を来してしまうような場合もあるため、人によっては入院治療をすすめられる場合もあるでしょう。医療機関でのケアが行われるため、いち早く症状に対して処置が取られるということや、患者自身も安心できるというメリットがあるようです。
保湿自体をやめることもある
医師によっても見解は違うようですが、脱ステロイドの治療中には保湿自体をやめるという「脱保湿」の治療方法が取られる場合もあるでしょう。保湿することによって熱が身体にこもってしまい、肌の水分が蒸発してしまうような肌の状態の場合に取られたり、保湿剤の成分によって肌状態が悪くなる場合に用いられることが多いようです。しかし、一般的には保湿というのは肌にとって必要なケアだとされているため、脱保湿が有効な治療かどうかは医師の判断や患者の肌状態によっても変わってくるでしょう。
漢方薬で酒さ様皮膚炎治療
漢方薬を用いた酒さ様皮膚炎の治療法もあるようです。漢方薬とは、植物、鉱物、動物の中で薬効を持っている「生薬」を組み合わせて調合した薬だとされています。漢方薬のメリットとしては、根本的な体質改善を行うとともに、症状を緩和することが期待できるところでしょう。また、西洋薬と比較すると、副作用のリスクが少ないとも言われています。デメリットとして、漢方薬は即効性が低いということが挙げられるでしょう。しかし、毎日飲み続けることによって体質改善への効果が認められる場合が多いようです。漢方薬の処方に関しては医療機関によって全く見解が異なるようです。積極的に行われる場合もあれば、全く用いずに治療を進めるという場合もありますので、もしも漢方薬の希望がある場合にはかかりつけの医師に希望を伝えておくと安心でしょう。
そこで、酒さ様皮膚炎に効果があるとされる、5つの漢方薬の種類をお伝えしますね。しかし、漢方薬は個人の体質によって処方されるので、しっかり医師に判断してもらうことが大切です!自己判断で使用するのは避けるようにしましょうね。
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
◼︎作用
皮膚の赤みや痒みを抑えて、腫れや化膿を抑えてくれるとされている、皮膚炎や湿疹などによく用いられる漢方薬です。体力が中くらいの方におすすめだと言われています。
◼︎配合されているおもな生薬
荊芥、柴胡、防風、桔梗、柴胡、川きゅう、茯苓、甘草、樸そく、生姜、独活
◼︎注意点
身体が弱っている時にはあまりおすすめできない漢方薬だとされています。食欲不振、嘔吐、下痢、吐き気、胃腸の弱っている方は注意が必要でしょう。
黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
◼︎作用
身体の熱や炎症を鎮めて、機能亢進を抑える働きがあるとされています。のぼせ、イライラ、高血圧の症状がある時にも用いられるようです。比較的体力がある方に向いている漢方薬でしょう。
◼︎配合されているおもな生薬
黄連、黄柏、黄ごん、山梔子
◼︎注意点
身体が弱い方にはあまりおすすめできない漢方薬です。
加味逍遙散(カミショウヨウサン)
◼︎作用
血液循環を良くして身体を温めるとともに、上半身の熱を冷ますという働きがあるようです。生理不順や更年期障害、冷えのぼせの症状がある方によく用いられている漢方です。ホルモンバランスを整える効果も期待できるでしょう。
◼︎配合されているおもな生薬
柴胡、蒼朮、芍薬、当帰、山梔子、茯苓、牡丹皮、甘草、生姜、薄荷
◼︎注意点
胃腸が弱い方、嘔吐や下痢、食欲不振の症状がある方は慎重に使用しましょう。
荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
◼︎作用
身体の熱や腫れを抑えて病気の原因を発散させ、血液の循環を良くすると言われています。蓄膿症やニキビ、慢性鼻炎などによく用いられる漢方薬です。体力は中くらいで、血行不良の方におすすめです。炎症を伴うニキビや湿疹になりやすい体質を根本的に改善させる効果が期待できるようです。
◼︎配合されているおもな生薬
黄ごん、黄連、黄柏、桔梗、枳実、山梔子、柴胡、荊芥、地黄、川きゅう、芍薬、当帰、薄荷、防風、白し、連翹、甘草
◼︎注意点
身体を冷やすという作用があるため、冷えの症状がある方は注意するようにしましょう。また、嘔吐や下痢などの胃腸が弱っている場合にも慎重に使用することが肝心です。
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
◼︎作用
血行を良くして体内の熱のバランスを整えるため、のぼせや冷えの症状を改善するとされています。生理不順や生理痛などに用いられることが多く、ホルモンバランスを整えるという働きもあるようです。赤ら顔の女性で体格がしっかりしている方におすすめの漢方薬です。
◼︎配合されているおもな生薬
桂皮、芍薬、桃仁、茯苓、牡丹皮
◼︎注意点
身体が弱っている方は慎重に使用することが肝心だとされています。妊娠中の方、持病がある方は医師に伝えるようにしましょう。
セルフケアでの酒さ様皮膚炎の7つの治し方
酒さ様皮膚炎はお伝えしてきたように、完治するまでには長期にわたる治療が必要だとされています。もちろん、医療機関での治療は必須とも言えますが、自宅で行うセルフケアも重要だと言えるでしょう。そこで、酒さ様皮膚炎をセルフケアで治していく方法についてもお伝えしていきます。
1. 肌への刺激を避けるスキンケア
酒さ様皮膚炎の治療中は、スキンケア商品にも気をつけることが大切です。通常であれば肌状態を良くするために行うスキンケアも、酒さ様皮膚炎の方にとっては肌を傷めてしまう原因にもなりかねないようです。肌に合う化粧品を探して次から次へと化粧品を渡り歩いて行くことで肌状態の悪化を招く恐れもあるため、もしも今使用しているスキンケア商品が肌に合っているのであれば無理して変える必要はないようです。もしも、まだ自分の肌に合ったスキンケア商品が見つかっていないということであれば、肌への刺激ができるだけ少ない化粧品を選ぶようにしましょう。人によっては医薬品のヒルドイドや、安全性の高いとされているワセリンでも肌に刺激を感じてしまうこともあるため、アトピー性皮膚炎の方専用に作られた商品や、保湿成分を含んでいない天然水のようなものも良いようです。肌の状態が悪い時には安全性が高く低刺激のスキンケア商品を、少し改善してきたようであれば敏感肌用のスキンケア商品を試してみるようにしましょう。
2. 保湿は必須の場合もある、でも化粧水は避けるのが◎
酒さ様皮膚炎を発症している場合には、肌に使用する化粧品を選ぶ時に悩んでしまう方も多いようです。抗炎症作用のある化粧水や、石鹸を試してみたことがある方も多いのではないでしょうか?しかし、偶然肌に合っていれば良いですが、もしも肌に合っていなかったら肌状態の悪化を引き起こしてしまうこともあるでしょう。また、酒さ様皮膚炎専用の化粧品もあるようですが、酒さ様皮膚炎はいわば顔が擦り傷を作ってしまっているような状態だと言われています。例えば、膝や肘などに擦り傷ができた時、多くの方は化粧水を傷口に塗るという考えは起こらないのではないでしょうか?顔だからといって化粧品で改善させようと思うことを、まずは見直してみる必要があるかもしれません。肌を改善するための化粧品ですが、上記でもご紹介した「脱保湿」という考え方があるほど、肌の自然治癒力に任せてみるというのも1つの手だと言われています。まずは擦り傷を改善してから、美肌のために必要だとされる化粧水を使用してみることをおすすめします。もちろん、治療中ずっと化粧品が使えないというわけではないようです。最初は保湿力が弱い精製水のようなものしか使用できない場合もありますが、その後はアトピー性皮膚炎や敏感肌用のスキンケア商品を使用できることもあります。治療中に保湿が必須とされれば、医師によって処方される保湿剤などを利用して肌に合ったケアを行うことが大切です。かかりつけの医師に相談しながらケア方法を決めていくと良いでしょう。
3. 冷・温の変化を避ける
冷・温の変化を避けるということも、酒さ様皮膚炎の改善のためには大切だと言われています。肌の炎症反応と関係があるとされるマスト細胞という免疫細胞は、39度以上になると活発に働くと言われています。そのため、毎日の入浴時には浴室を事前に暖かくしたり、長時間の入浴は避けると良いようです。シャワーも同様です。できるだけ37度〜38度台の湯温で入浴を行うと肌への刺激があまりないと考えられているようです。
また、特に暑い夏、寒い冬の時期には注意が必要でしょう。夏は外気温が高くなるため血管が拡張しやすく、炎症を悪化させてしまう原因になってしまうようです。しかし、エアコンの効いた室内とそうでない部屋(トイレやお風呂など)を行き来することによって、急激な温度変化が肌を刺激するとされています。これは、気温が変化することによって血管が収縮、拡張を繰り返すことによって刺激が起こると言われているようです。そのため、エアコンは設定温度をなるべく高くして、外気温との温度差をなくすということを意識して行うと良いようです。しかし、あまりに高い温度だと汗をかきやすくなり、角質が剥がれやすい状態になるため肌の状態が悪くなってしまうことも考えられるでしょう。全てを防ぐということは難しいですが、自分にとって丁度良いバランスを見つけていくことが大切です。
また、冬はただでさえ乾燥しやすい時期ですが、冬の冷気対策もしっかりと行うようにしましょう。冷気は、肌が持つ水分や油分を奪うだけではなく、肌の毛細血管が収縮して肌の改善の速度が落ちやすくなると言われています。また、夏同様外気と暖かい部屋との寒暖差によって急激に血管の収縮、拡張が起こりやすくなり、肌に刺激を起こしてしまう原因となるようです。冷気の対策としては、マスクや帽子、マフラーなどを利用して冷気が顔に直接当たらない工夫をすることも大切でしょう。また、冬にはなるべく体内の温度を上げて、温度変化による刺激を受けにくくすることも必要です。厚着をして冷えを起こさないように心がけたり、ホッカイロや湯たんぽなどを使用するのも良いとされています。ストーブや電気毛布は乾燥を起こしてしまう要因にもなるため使用には注意が必要でしょう。
4. ほてりには肌を冷やすのが有効
酒さ様皮膚炎を発症すると、顔が赤く腫れ上がり炎症を起こしている状態だとされています。このようなほてりに対しては肌を冷やすことが有効だと言われていますが、酒さ様皮膚炎を発症している時には肌が敏感になっているため、一気に冷やしすぎてしまうと逆効果になってしまうことも考えられるようです。また、クーラーや扇風機の風に直接当たるのも、肌の乾燥を招いてしまうためおすすめできません。できるだけ肌に刺激を与えないように、冷凍庫で冷やした保冷剤などをガーゼなどの柔らかく清潔な布で包んで、そっと患部に当てるようにしましょう。そのまま30分ほどおくと良いようです。保冷剤でも刺激になるようであればただの水を使用して冷やしたり、時間を調節していきましょう。
こんな冷やし方はNG!
- 扇風機やクーラーの風に直接当たる
- 冷却ジェルを使用する
- 氷水を使用する
- 保冷剤を直接肌に当てる
5. 紫外線対策
酒さ様皮膚炎をケアするにあたって、紫外線対策は非常に大切だとされています。紫外線の刺激を受けることによって、炎症を起こしている部位はさらに悪化して治療の成果を台無しにしてしまうケースもあると言われているほどです。一般的に紫外線対策というと日焼け止めを塗ってケアをするというイメージがありますが、酒さ様皮膚炎の場合には日焼け止めも肌に刺激を与えてしまう原因になってしまうため、塗ることを避けた方が良いとされています。そのため、UVカット加工のされた帽子や日傘、サングラスなどの紫外線対策アイテムを用いて、紫外線から肌を守るというのが大切となるでしょう。また、日焼け止めによっては肌に優しいタイプや、飲む日焼け止めなども販売されているようです。ただし、使用する場合には、念のためかかりつけの医師に相談してから使うようにすると安心です。
6. 食事や睡眠に気を配る
酒さ様皮膚炎は、食事や睡眠に気を配るのも大切でしょう。肌は普段の食事が大きく関係してくるとされていますので、酒さ様皮膚炎が悪化しやすい成分を避けて体内環境を整えていくというのも酒さ様皮膚炎を改善するためには大切な要素だとされています。特に、アルコールやカフェインなどは血管への刺激となる成分が含まれているとされていますので、避けるべき食品だと言われているようです。また、唐辛子などの香辛料を食べると、汗をかいたり顔のほてりを感じたという経験のある方は多いでしょう。香辛料には血管を拡張させる働きがあるだけではなく、過剰摂取することによって胃腸の粘膜を傷つける恐れがあるようです。そのため、おもに辛いものを避けるようにすると良いようです。また、睡眠も酒さ様皮膚炎の改善にはなくてはならない要素でしょう。睡眠中には肌のターンオーバーという再生力がアップすると言われています。また、疲労やストレスなどを修復してくれる働きがあるとされていますので、しっかり睡眠時間を確保するように心がけましょう。
7. ストレスも溜めないで!
酒さ様皮膚炎に限ったことではないですが、ストレスを受けると自律神経のバランスが崩れて肌の持つターンオーバーという再生力を乱すことによって様々な肌トラブルの原因になると考えられているようです。そのため、ストレスをできるだけ溜めないということも大切でしょう。しかし、酒さ様皮膚炎は顔に起こる病気のため、顔が真っ赤になってしまう症状だけでも強いストレスになってしまうこともあるでしょう。特に、脱ステロイドの期間は顔の赤みだけではなく離脱症状によって強い肌荒れを引き起こしてしまうため、大きな悩みになってしまうことも考えられます。しかし、治療をすることによって、症状がだんだんと沈静化してくることを意識して、気持ちを切り替えて前向きに治療に取り組むことも大切かもしれません。また、ストレスを溜め込んでしまうと、体内で大量に活性酵素が作られると言われています。この活性酵素は内臓や皮膚を老化させることでも知られていますが、活性酵素を除去する働きがあるとされているビタミンCを積極的に摂取してみるというのも1つの対策方法となるでしょう。
酒さ様皮膚炎をセルフケアで治すポイント
- 肌への刺激を避けるスキンケアを行う
- 保湿は様子を見て行う
- 化粧水はまずは避けるのが◎
- 冷・温の変化を避ける
- ほてりがある時には肌を冷やす
- 紫外線対策を行う
- 規則正しい生活を心がける
- 食事や睡眠に気を配る
- ストレスを溜めない
肌はだんだんと回復していくはずです!ぜひ、セルフケアの方法を参考にしてくださいね♪
酒さ様皮膚炎かな?と思ったらすぐに医師に相談を!
酒さ様皮膚炎は顔に起こる疾患ですので見た目にも気になりますし、治療期間も長期にわたるため悩んでしまう方も多いでしょう。しかし、発症直後のようなひどく赤く腫れ上がってしまっているような状態がずっと続くわけではないとされています。酒さ様皮膚炎の大きな目標点としては、脱ステロイドの期間を超えることにあるとされています。今まで使用していたステロイドをやめるということに抵抗や不安を感じてしまう方は多いと思いますが、酒さ様皮膚炎を完治させるためには欠かせないことのようですので、医師としっかり相談して脱ステロイドをすすめていくようにしましょう。脱ステロイドを行うと、どうしても肌状態が著しく悪化してしまいますが、だんだんと保湿ができるようになったり、メイクができるようになったりと肌が回復していくため、ぜひお伝えしてきたことを参考にして治療に取り組んでくださいね。