子供の成長はいくつになっても気になりますよね。特に第二次性徴は、身体と心が急激に変化・成長していく時期。つい周りと比較して不安に思うママやパパも多いようです。そこで今回は、第二次性徴について、特徴や変化の順番、時期、ママやパパが気にしておくべきことをまとめました。
第二次性徴とは?
第二次性徴期のはじまりから終わりまでを、一般的に思春期と呼びます。第二次性徴での一番の変化は、生殖能力を持つことです。子供から大人へ、心と身体がともに変わっていく、とても大切な時期です。
第一次性徴は、卵巣や精巣など生殖器のみに見られる性差ですが、第二次性徴は形だけの差ではなく、生殖能力も含めた生物学的な性差を指すところが違いです(※1)。
第二次性徴の特徴は?
第二次性徴は、性腺刺激ホルモンの分泌からはじまります(※1)。このホルモンによって精巣・卵巣が発育していき、それぞれの器官から男女に必要なホルモンがさらに分泌されていきます。
多くの場合、女の子は乳房の発達で自分の性徴を実感しはじめ、男の子は陰嚢の膨らみや陰毛によって変化に気づきます。
また、ホルモンバランスの変化は思春期特有の反抗期として、自分でもコントロールできないイライラなどを引き起こします(※2)。
ただ、このイライラによって大人と衝突することで、自己のアイデンティティを確立していくともいわれています。ママやパパにとってはハラハラしますが、必要な変化ですよね。
第二次性徴はどんな年齢で生じるの?
第二次性徴が始まる時期は、男の子は12〜14歳頃、女の子は10〜14歳頃が多いといわれています(※2)。
ただ、第二次性徴がみられる時期や順番、発育の度合いなどは個人差があるので、神経質になりすぎないでくださいね。
第二次性徴はどんな順番で起きる?
子供の成長を見守るうえで、どんな変化が起きるのか気になりますよね。個人差はありますが、一般的には次のような順番で変化がみられます(※2)。
| 番号 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 1 | 精巣(睾丸)の増大・陰嚢の変色 | 乳房の発達 |
| 2 | 陰茎の長大化 | 性器の発達 |
| 3 | 陰毛の発生 | 陰毛の発生 |
| 4 | 精通の発生 | 初潮の発生 |
| 5 | 変声(声変わり)の発生 | 腋毛の発生 |
| 6 | 腋毛、髭の発生、乳輪の面積が若干広くなり、乳頭と共に茶色や黒色に変色する | 皮下脂肪の増大 |
| 7 | 包皮の後退、陰嚢・包皮が黒みを帯びてくる | 骨盤が発達し、ヒップがふっくらと膨らんで丸みを帯びていく皮下脂肪の増大 |
| 8 | 肩幅が広くなる | ウエストにくびれが形成される |
| 9 | 筋肉の発達 | 変声の発生(男性ほど著明ではない) |
| 10 | 乳房の発達(女性ほど著明ではない) | 顔面の変化 |
| 11 | 顔面の変化 | 体臭の発生 |
| 12 | 体臭の発生 |
第二次性徴で身長はどう伸びる?
また、子供にも相談されるかもしれない身長の悩み。第二次性徴では身長はどのように伸びていくのでしょうか。
日本産婦人科学会の平成20年度の調査によると、男女の身長の平均値は次の通りです(※3)。
| 年齢 | 男子の身長(cm) | 女子の身長(cm) |
|---|---|---|
| 5 | 110.8 | 109.8 |
| 6 | 116.7 | 115.8 |
| 7 | 122.5 | 121.7 |
| 8 | 128.2 | 127.5 |
| 9 | 133.7 | 133.6 |
| 10 | 138.9 | 140.3 |
| 11 | 145.3 | 146.8 |
| 12 | 152.6 | 152.1 |
| 13 | 159.8 | 155.1 |
| 14 | 165.4 | 156.6 |
| 15 | 168.3 | 157.3 |
| 16 | 170.0 | 157.7 |
| 17 | 170.7 | 158.0 |
女の子の方が男の子よりも第二次性徴期が先にはじまるため、10〜12歳では男の子よりも平均身長が高くなります。
男の子が女の子の身長よりも低いことを気にしていたら、「成長が始まるタイミングが男の子と女の子で違うんだよ」と教えてあげてくださいね。
第二次性徴が早い・遅い場合には病院を受診するべき?
子供の成長は嬉しいものですが、次のようなときには注意が必要です(※4)。
男の子
● 9歳までに睾丸が発育
● 10歳までに陰毛が生える
● 11歳までに腋毛、ひげが生える、声変わりがみられる
女の子
● 7歳6ヶ月までに乳房がふくらみはじめる
● 8歳までに陰毛、腋毛が生える
● 9歳までに生理がはじまる
この場合には、早期に身体が完成してしまい、最終的には低身長になる思春期早発症と診断されることがあります。女の子のほうが多い傾向にあります。
この治療法としては、LH-RHアナログという注射薬を使い、思春期の成長をコントロールしていくものがあります。また、稀に脳などに原因があることもあるので、気になる変化がみられたら、かかりつけ医から小児内分泌科のある病院を紹介してもらいましょう。
逆に、「男の子で14歳までに睾丸が大きくならない、15歳までに陰毛が生えない」という場合、女の子は「13歳までに乳房が膨らない、乳房が膨らんでから初潮がくるのに5年以上かかる、16歳までに初潮が来ない」という場合は「思春期遅発症」が考えられるので、病院を受診しましょう。
第二次性徴を迎えて、ママやパパが心がけるポイントは?
様々な変化が起こる第二次性徴ですが、特に気をつけたいのが、子供の身体が大人になり生殖能力を持ったものの、心の成長がまだ追いついていないとき。性についてパパやママから伝えるべきことがあります。
例えば、男の子であれば父親から自分の経験も踏まえながら、性関係を持つことについては、責任が伴うということをしっかり話さなければなりません。女の子には母親から、ときには自分を守るための行動をとることも伝えていく必要があります。
今の子供はパパやママが黙っていても、インターネットなどで性に関する情報に簡単に触れることができます。親として子供にまだ性行為をしてほしくないのであれば、はっきりと伝えることも大切です。
それでも難しいようであれば、最低限のルールを守るように導いてあげましょう。
第二次性徴は個人差が大きいので、子供一人ひとりにあわせて
第二次性徴は順番も時期も、変化の度合いも個人差があります。早熟であれ少し成長が遅い子であれ、クラスで比較してしまい、自分の成長が気になる子供が多い時期です。
パパやママがどっしり構えて、「ちょっと遅いだけだよ」「みんなそういう時期がくるんだよ」などと子供が気にしている様子があれば、話しかけてあげてくださいね。