1.「乳液なんて必要ない」というのはウソ
最近では、乳液は使わなくても良いといった話もよく耳にしますが、これって本当なのでしょうか。
結論から言うと、「乳液は必ず必要と言うわけではない」というのが答えです。
乳液を使わなくても良い理由は、美容液が進化してきた現在、保湿は美容液でまかなえてしまうからです。
つまり、これはあくまで、美容液を使っていることが前提です。
化粧水を使うだけで終わりにしていると、せっかく肌に補給した水分もすぐに蒸発してしまい、また乾燥と皮脂の分泌によるベタつきが出てきてしまいます。
こういった状態だと、化粧水の効果も感じる事ができないため、また何もスキンケアをしなくなってしまうという負のサイクルにも陥りがちです。
ですので、化粧水を使って終わりにしている男性は乳液で、化粧水の効果を維持し保湿をおこなうことが大事になってきます。
また、歳を重ねるにつれて、「肌が水を弾かなくなった!」といった話もよく聞きますが、これは年齢と共に、水分量の低下だけでなく、油分も低下している証拠です。そういったところから敏感肌や乾燥肌に悩んでいる人も、油分を含んだ乳液やクリームを使うことで肌が改善されることもあるため、肌に合わせて使ってみることも良いでしょう。
2.メンズの乳液はどのタイミングで使えばいいの?
乳液の効果がわかると、使う順番も自然と予想できるかと思いますが、まず、スキンケアの基本的な順番と目的は次のようになります。
乳液は肌の状態を整え、水分や美容成分を与えた肌の最後にその状態を維持するため最後に使用します。
スキンケアの正しい順序
ステップ1. 洗顔・・・汚れや角質を落とす
ステップ2. 化粧水・・・水分補給し栄養を取り入れやすい状態にする
ステップ3. 美容液・・・肌の栄養補給をする
ステップ4. 乳液・・・水分の蒸発と肌の乾燥を防ぐ
3.メンズが乳液を使う前に知っておくべき乳液の種類
乳液には大きく分けて、「保湿乳液」「UV乳液」「ティント乳液」の3種類があります。
「ティント乳液」は、主に女性がメイク前に化粧下地として使用するものですので、
男性が乳液を選ぶ際には「保湿乳液」か「UV乳液」をオススメします。
基本的には、アイテム数としても一番多く、一般的な乳液の総称である「保湿乳液」を選べばOKです。
保湿乳液は、化粧水や美容液などを出しているメーカーであれば一緒に並べられていることがほとんどです。
一方で、「UV乳液」は、乳液の成分にプラスして、紫外線カットの効果やシミ・くすみが発生しづらくなる成分が含まれています。
屋外に出る時間が長くなる営業マンや日中直射日光を浴びる時間が長いイベントに出かけるときなどは、朝のスキンケアの最後に日焼け止めとして使うことをオススメします。
4.メンズの乳液選びに迷ったら「ヒト型セラミド」配合の乳液を!
いざ、乳液を使ってみようとスキンケア商品の売り場に多く並ぶ乳液を前にすると、どれを選べばよいか途方に暮れるかもしれません。
そんな時は、まず成分表示を見ることをオススメします。
各ブランドが研究を重ね、様々な効果のある成分を配合していますが、乳液初心者の人は、パッケージにある成分表示を見て、「セラミド」という文字があるものを探していくと間違いありません。
「セラミド1」「セラミド6Ⅱ」など末尾に数字、もしくは「セラミドNP(=セラミド3)」「セラミドAP(=セラミド6Ⅱ)」など末尾にアルファベットでの記載が目印です。
4-1.スキンケアで注目の保湿成分「セラミド」って何?
「セラミド」とは、人間の肌の表皮の一番上の層(角質層)に存在している成分で、主に、水分をつかんで離さない「水分保持力」と外部刺激から肌を守る「バリア機能」があります。高い保湿機能を持つとして注目されている成分です。
セラミドとともに3大保湿成分と呼ばれる、コラーゲンやヒアルロン酸は肌の弾力を作り出すのに比べて、セラミドは人間の肌への浸透力に優れており、数多くある化粧品の成分の中でも科学的にも実証がある成分として、多くの専門家も効能の高さを認めています。
また、最近ではアトピーや敏感肌にも効果があることが臨床実験で確認されたこともあり、より注目されていくであろう美容成分です。
乳液に含まれる「セラミド」の「水分をキープして肌をバリアする効果」が、結果的に肌の水分量と油分のバランスをとり保湿している状態を作るので、このセラミドが含まれていれば「乳液なんて使っても意味がない」なんてきっと思わないはずです。
4-2.肌への高い効果が期待できる「ヒト型セラミド」の見分けかた
じつは、「セラミド」といっても、化粧品に含まれるセラミドには原料により種類が豊富にあります。
上で書いたようなセラミドの末尾に数字かアルファベットがついたものを「ヒト型セラミド」と呼び、メンズの乳液を選ぶ際には、特に保湿力や浸透力に優れた、この「ヒト型セラミド」の配合されたものをオススメします。
なぜ数多くあるセラミドの中でも「ヒト型セラミド」は、ほかのセラミドや保湿成分と比べて浸透力に優れているかというと、人間の肌にもともと存在しているセラミドとほぼ同じ化学構造で作られているからです。
人間の角質層は角質細胞と細胞間脂質という物質が幾重にも重なってできており、その細胞間脂質の約50%をセラミドが占めています。
その約50%のセラミドと「ヒト型セラミド」の形がほぼ同じため、先につけた化粧水の水分や成分を角質層まで浸透させて保持するという仕組みです。
ヒト型セラミドには確認されているもので1から7まで種類があり、それぞれ機能が異なりますが、
乳液を選ぶ場合は、特に肌への効果が期待できる「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3(=セラミドNP)」をオススメします。
セラミド1〜3には以下の効果があるとされています。
保湿に効く、ヒト型セラミドの効果
セラミド1・・・保湿機能と外部の刺激から肌を守るためのバリア機能を持つ
セラミド2・・・人の肌に含まれるセラミドの中でも大きな割合を占め、最も高い保湿機能を持つ
セラミド3・・・乾燥肌を防ぎ、シワの予防などアンチエイジングにも優れた保湿効果を持つ
人間の肌にあるセラミドは生まれたときが一番多く、年齢とともに減っていくことが研究によってわかっています。
スキンケアでは外側から水分や栄養分を補給し潤いを守っていくことが、刺激や異物を跳ね返すバリア機能を作り、アンチエイジングにも繋がっていきます。
自身の肌の悩みに合った成分の配合されたものを選んで試してみると良いでしょう。
5.失敗しない乳液選び - Q&A
これまでは、主にオススメの成分について触れてきましたが、ここではメンズ乳液選びの細かい不安や疑問にお答えしていきます。
Q. 肌質によって乳液は変えたほうが良いの?
A. 乾燥肌や脂性肌など肌質は人それぞれ違っても人間の肌の構造は同じですので、基本的に乳液は、○○肌だからという選び方をする必要はありません。
ただし、乳液は性質上油分が多いものなので、脂性肌でニキビができやすいといった悩みのある人は、使うこと自体を控えてみると良い場合もあります。
Q. メンズが女性向けの乳液を使っても良いの?
A. 性差はなく、女性向けの乳液などでも、きちんと水分をキープする力を持っています。実際に手の甲などに試してみて使用感が好みだったり、女性を意識したパッケージに抵抗はないということでしたら、もちろん男性が使用してもOKです。
ただ、女性向けのものは油分が多い場合もあり注意が必要ですので、タイプが分かれていればさっぱりタイプなどの油分が少なめのものを選ぶと良いでしょう。
また、肌の状態は安定しているほうだけどたまに乾燥する時があるという方や、乳液やクリーム独特のベタベタとした感覚が苦手な方は、男性用乳液のほうが使いやすいかもしれません。
6.テカらず保湿ができる!メンズ乳液の正しい使いかた
乳液の目的は、水分の蒸発を防ぐことと油分で膜を作って肌を守ることです。
単品でも効果はありますが、化粧水や美容液と一緒に使い、化粧水や美容液の効果をより発揮させたいときが乳液やクリームの出番で、特に上でご紹介した「ヒト型セラミド」が含まれていると、より相乗効果を実感できます。
しかし、男性の肌は女性に比べて脂分が多いため、「カサカサする部分の保湿はしたいのに、乳液を使うとかえって肌がテカってしまう」といった男性特有の悩みを持つ人も多くいることと思います。
そういった場合には、皮脂が多く分泌される額から鼻にかけてのTゾーンにもしっかりと乳液やクリームをつけているため必要以上の油分があるのかもしれませんので、次の使い方を確認しながら使ってみてください。
6-1.メンズ乳液の基本的な使用手順
使用前に化粧水や美容液をつけたら1~2分程度時間をおき、肌になじませてから使い始めるようにすると効果がよりアップします。
また、化粧水と同じように乳液などを使う際にも手かコットンのどちらかを使う方法がありますが、男性の場合は馴染みが薄く、特にひげに引っかかってしまい飛び出た繊維で肌を傷つけてしまうケースもあるので、肌の状態を確認しながらつけられる手を使った方法をオススメします。
使用手順
STEP1. 適量を手のひらにとる。
量はアイテムごとに使用目安量が記載されているので、それに準じてとりましょう。
おおよそ10円玉大(ボトル2回振り、ポンプ式回プッシュ程度)が一般的ですが、顔の大きさや肌の状態で加減してください。
両手で包むようにして少し温めると浸透しやすくオススメです。
STEP2. 頬からあご・額に向けて広げていくようにしてなじませる。
STEP3. 目元や口元など乾燥しがちな部分に薬指と中指を使ってなじませていく。
足りない場合はごく少量を手のひらに取り出してつけてもOKです。
STEP4. 手のひらで顔を覆うようにして浸透させて完了。
手のひらで覆うようにしていくと、油分のテカテカ感が落ち着きます。
これが乳液をつけ終えた浸透の目安でもあります。
6-2.肌をベタつかせずしっかり保湿するための3つのポイント
1. 皮脂の分泌量の多い場所に塗りすぎ注意
額から鼻にかけてのTゾーンは皮脂の分泌量が多いので、はじめにその部分へつけてしまうと油分過多のため毛穴が詰まったりニキビの原因にもなります。
Tゾーンは面積の広い頬などにつけ終えて手に残った液体をTゾーンつける程度でも、バランスよく保湿することができます。
逆に、目元や口元など乾燥やたるみが気になる部分には丁寧に塗りこみましょう。
あまりにベタベタが気になるときにはティッシュをそっと顔に乗せて取り除いてもよいですが、やりすぎると保湿状態ではなくなってしまいますので気をつけてください。
2. 複数の種類を使わない
ベタベタが苦手な男性はあまりやらないことかと思いますが、女性のように乳液のあとにクリームを使うなど油分を足しすぎることは不要です。
あまりにつけすぎると吹き出物ができてしまうこともありますので、様子を見ながら一種類をつけましょう。
3. こする、すりこむはNG
スキンケアは肌への刺激を最小限に抑えつつ水分と油分を与えていくことが目的です。
決してゴシゴシしたりはせず、指の腹を肌の上を滑らせるようにしてつけましょう。
鏡の前でつけるようにすると、つけすぎていたり足りていない部分がわかるのでオススメです。
7.メンズに使って欲しいオススメの乳液5選
3,675円
大人のための乳液状保湿液といわれるだけあり、30代以上男性からの高評価を得ている乳液です。
つけ始めはなめらかな使い心地で伸びが良く、しばらくするとサラサラとした質感となり肌の色が明るくなります。
プッシュ式で出しすぎる心配もなく、適量を使用できるのも使いやすく、爽やかな香りで男性が使いやすい配慮がされておりリピーターも多い商品です。
2,111円
花王が独自に開発した「潤浸保湿セラミド機能成分(湿潤剤)」という成分が潤いを保ち、肌荒れやかさつきを繰り返しやすい乾燥性敏感肌の人にオススメのクリームです。
女性からの支持も高く、無香料・無着色・アルコールフリーなどといった肌がピリピリとする成分は含まれていないのも特徴。
ベタベタしないのにしっとりするという男性好みの使用感です。
5,940円
5億年前のカンブリア紀から地球の営みを支えてきた藻の一種であるユーグレナ(ミドリムシ)を、最先端の技術で配合したというエイジングケア保湿液。
セラミドも配合された、化粧水・美容液・乳液の機能を一本にまとめたオールインワンタイプ。
洗顔後やシェービングの後にはこれ一本でスキンケアが完了するので、忙しい男性の心強い味方になってくれるでしょう。
ベルガモット・レモン・カモミールから採取した天然精油のすっきりした香りで邪魔せず、とろりとした液体でべとつかないのにしっとりとした肌が長時間持続します。
907円
保湿成分がある菊正宗の純米吟醸酒を配合した珍しい乳液です。
セラミドが配合されたアイテムは値の張るものも多い中、こちらは求めやすい価格ながらセラミド1・3・6IIが配合された高コスパ乳液として高評価を多く得ています。
サラサラとした質感と肌へスッとなじむような使用感で季節を問わず使用しやすく、化粧水で整えた後なめらかな肌にしてくれます。
1,110円
アルコール、香料、着色料を配合しておらず、敏感肌にも使用しやすい乳液です。
セラミド2のほかにヒアルロン酸なども含まれているので浸透力とバリア機能があるので、内外から肌にうるおいを与えてくれます。
シェービングがしやすさや肌のテカリも出づらいという声から使いやすさも評価されているロングセラー商品です。
8.メンズ乳液で肌を健康な状態に!
今回は、男性が使うのをためらいがちな乳液についてご紹介しました。
乳液にはかえってベタベタしてテカってしまうイメージを持つ人も多かったと思いますが、じつは乳液はしっかり保湿しそのいずれ起こるテカリを抑えるために効果のあるスキンケアアイテムなのです。
年を重ねるごとに失われていく水分や油分を保持し、先に使った化粧水などの効果を高めつつ、外部の刺激からも守って肌をバリアしてくれるので、肌が健やかな状態になり皮脂が出すぎることも減っていくというわけです。
特に、「ヒト型セラミド」成分配合のものを今回オススメしてきましたが、その中でも「セラミド2」が配合されている商品はアイテム数が少ないものの、男女問わず使用してみた多くの人が肌の潤いやトラブルが落ち着いたという効果を感じています。
効果や使用方法などを知り、正しいスキンケアを行うことで、日々たくさんの刺激を浴びている男性の肌は、何十年先も若々しく頼もしい印象の肌でいられるのです。鏡を見て肌が皮脂でテカテカしている男性こそ乳液をぜひ試しに使ってみてください。
洗顔後の化粧水と乳液で肌の状態が整っていけば、スキンケアの効果を実感でき、興味がなかった人もスキンケアが楽しくなってくることと思います。
そういった場合には、乳液から美容液に変えてみるなどして、基本的なスキンケアだけでなくエイジングケアなども意識してみてはいかがでしょうか。