体重59.8kg、身長174.6cm、バスト88cm、体脂肪率9.6%。
これがぼくの身体的スペックだ。
いささか痩せすぎといえなくもないが、32歳にしてはよく絞られたバディだといえなくもない。
「減量をあまり苦にしてないボクサー体型」を常に心がけているのでまずまず満足いっている。
今のままならライト級だ。バレロ、マルケス、パッキャオ、チャベス、ハットン、畑山。名だたるチャンピオンたちと同級だ。ぼくも彼らと同程度には偉大であるといえなくもないだろう。
とはいえ、今年だけみても体重の変動はけっこうあった。体重が64kgの時もあったし、体脂肪率が13%のときもあった。そんな時は、食事制限をしたり、有酸素運動を増やしたりして、適正数値まで落とすように努力した。
しかし、思ったとおりの減量ができない時もあった。
そんな時、ぼくはだいたい「下痢便ダイエット」を断行する。
意図的に下痢便をすることで、服を脱ぐように簡単に脂肪を減らすことができる。
先週の火曜日から金曜日までぼくは下痢便をした、あえてね。
最悪のコンディションを作り出し、朝から2度の下痢便を常態化した。満員電車のなかで下痢を放出するかもしれないリスクを恐れずに、最悪のコンディションで東急田園都市線に乗り込んだ。惨事を引き起こすかもしれない極限状態に身を置いた、あえてね。
会社でも日に三度ほど下痢便をした。普通の人ならばコンディション不良で会社を休むレベルだ。会社でなんどもうんこをすると、同僚に「うんこマン」と陰口を言われることになる。「うんこ系男子」という汚名は、社内の女子に、上司に瞬時に伝播する。そしてそれは婚期を逃すことに繋がり、地方への左遷へと繋がる。ひとかけらのうんこが人生を台無しにすることもあるということだ。でも、ぼくはそれすら恐れず、トイレに駆け込みしつこいぐらいに下痢便をした。強い意志を持って。あえてね。
減量のためなら、そのくらいしないとだめだ。
先週の下痢便ダイエット前は体重62kgだったが、いまは60kgを切っている。下痢便ダイエットが奏功した。
思うに、人々は、下痢便を恐れすぎているのではなかろうか。また、下痢便を悪者扱いしすぎではなかろうか。いったい、下痢便の何がそんなに悪いのか。特に男性は軟便の人が多いと聞くが、軟らかいうんこと下痢便にそんなに差があるだろうか。女性にしても、便秘で悩むぐらいならば意図的に腹を下すような食べ物を摂取したりして下痢便するぐらいの荒療治をしてもいいのではなかろうか。ウィキペディアによると、下痢便の原因には次のようなものがあげられるという。
- 食べ過ぎによる消化不良
- 早食いによる消化不良
- 就寝前に食事をした場合による消化不良
- 腐敗したものを食べたことによる食中毒
- 冷たい物の飲み過ぎや食べすぎ
- 飲酒した日の翌朝
- 早朝からの冷えた飲料の摂取
- コーヒーや辛い食品といった刺激物の大量摂取
- 腹を冷やしたり、食後にベルトを締め付けすぎた時など
- 乳糖不耐症の者が牛乳のような乳糖を含む食品を多量に摂取した場合
- 人工甘味料を大量に摂取した場合
- 油を大量に摂取した場合
- マグネシウムを過剰に摂取(マグネシウムを豊富に含む豆乳を大量摂取、マグネシウムを多く含む薬剤を摂取)した場合
- 海外で日常食べ慣れないものを多量に摂取した
- 毒キノコや貝毒などの有害物質による食中毒
- O157、アメーバ赤痢、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどの細菌やウイルスに経口感染して起こる食中毒
- 過度の精神的ストレス
逆に言えば、人は上記のようなさまざまな方策を用い下痢便を操れるということだ。酒が好きなら飲みすぎれば翌朝は気持ちよく下痢便だ。牛乳を飲みすぎたり、腹を出しながら寝たりすれば、すぐに下痢便になる。それを続けることによって、手軽に減量が可能となる。
下痢便=悪という固定観念はすぐに取り去るべきだ。正味の話、下痢便のデメリットってなんだろう。ぼくはなにもないと思う。でもあえて一つだけ挙げれば、トイレで下痢をした時に水が跳ね返ってケツ周りが汚れることぐらいではなかろうか。それ以外ないとぼくは考えている。大人になれば大体の人が下痢を自分でコントロールできるはずだ。適度な下痢は、少なくともシェイプアップには効果的だ。下痢とうまく付き合うことを心がけるべきだ。下痢悪玉説は、あきらかに時代遅れだし、ぜんぜん革新的じゃない。いつまでも常識にとらわれていちゃだめだ。もっと積極的に下痢をしていこう。
その前に、やはりトイレメーカーに一言申したい。
TOTOはいったい何をやっているのだろうか。ケツの穴に温水をあてる必要がありますか? 自動で便座の上げ下げする必要がありますか? 暖房や節水、節電などどうでもいい機能ばかりつけて、本質を見失っている。余計な機能ばかり付加して真に必要な機能をないがしろにしている。
良いものをさらに良くするというのは素人の発想である。100点を105点にしてどうするのだ。人々が困っていることを解決するような機能をこそ考案しなくてはならない。0点を100点にすることこそ考えなくてはならない。
幸せな家庭をさらに明るくするような住宅メーカーのCMを見ると反吐が出そうになる。建築家の皆さんは、孤独で絶望的な独居人を幸せにするような家を作れとぼくは言いたい。おしゃれなカフェだかなんだかを設計する前に、ケツの穴みたいな部屋で暮らしている孤独な人間に希望を与えるような家を作りやがれとぼくはいいたい。
要するに、下痢便が跳ね返らないトイレを作れということだ。
おい、INAX! いつまでTOTOの後塵を拝してるんだ! 起死回生の下痢便対策でTOTOを出し抜くんだ。次のシーズンの新商品開発テーマは、「下痢便の跳ね返り防止」で一つ頼みます。