注意!水虫は皮膚を削ると治るって本当?

水虫はカビ菌の一種で白癬菌(はくせんきん)が皮膚に付着して、足を清潔にしていないことで水虫になります。
皮膚角質に侵入するということで削ることで水虫が治るのではと考える方もいますが、そのようなことをしても水虫は治りません。

水虫でない場合のターンオーバー(皮膚入れ替わりサイクルの乱れ)による角質の古い部分を削ることは問題ありませんが、水虫は削ることで白癬菌が皮膚層の奥に入っていくことになって、治るどころか悪化することになります。
これは見た目だけでは判断がつきません。

角質の似た病気には、角化症(かくかしょう)という先のターンオーバーによるものと角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)が考えられ、爪の病気には、陥入爪と爪白癬(つめはくせん)というものが考えられます。
原因によって処置が変わるので、何が原因かはっきりさせることで削っていいのか・いけないのかがわかります。

今回は皮膚の悪化によるかかと角質や爪を削る判断についてご紹介します。

皮膚構造について

皮膚を削るにあたって、皮膚構造について理解しておきましょう。
皮膚は大きく3つの構造で、上から表皮・真皮・皮下組織になっていて、表皮は約0.2mmと薄い膜でできています。

この表皮は上から、角層(かくそう)・顆粒層(かりゅうそう)・有棘層(ゆうきょくそう)・基底層(きていそう)の4つに分かれて構成されています。

基底層から上に向かって細胞が分裂して入れ替わり、角層にいき垢になって剥がれて落ちるようになります。
このサイクルをターンオーバーと呼び、だいたい45日で再生されることになります。

ターンオーバーが正常なサイクルであれば、肌はキレイな状態になるのですが、角質がそのまま残ることでカサカサになったり厚くなったりするようになるのです。
ただし、カサカサになっているからといって必要な角質を削るひとは、肌にとってマイナスになり、ターンオーバーサイクルの乱れを助長することにもなるのです。

かかとを削っていい角化症

かかとの角化症とは、かかかとが乾燥してガサガサ状態になることです。
原因は加齢・ストレス・疲労などで皮膚の再生能力の衰えや乱れなどによるものと言われています。

ガサガサを放置しておくと、かかとにひびが入りようになり、細菌・カビ菌などの侵入につながることがあります。
角化症の対策は、入浴でかかとの角質を柔らかくしてから、かかとの角質をやすりで削るようにします。
水ですすぎ、入浴後足全体に保湿クリームを塗り込んで靴下を履いて就寝するようにします。

削ってはいけない角質増殖型

角質増殖型の水虫は、前述の角化症に症状が似ているので注意が必要になります。
角質増殖型のかかとは、削ることで白癬菌を角質層の奥においやることになって、水虫を悪化させることになるからです。

水虫の中で比較的重症な角質増殖型は市販薬でも治療はできますが、皮膚科で症状を検査して適切な外用薬を処方してもらうのがいいです。
悪化した症状には内服薬とあわせて治療が必要になります。

陥入爪とは

陥入爪は、爪の角が尖って皮膚に刺さって炎症を起こした症状になります。
主な原因は、爪切りの際の深爪・合わない靴を履いているなどになります。

患部が化膿している場合は抗菌薬を使用して、爪を固定する方法・外科的手術などの治療方法になります。
削ったり爪を切ったりすることで一時的に改善することはありますが、皮膚科での治療を進めます。

爪白癬とは

白癬菌が爪に感染した爪の水虫のことが爪白癬で、爪が黄白色になっていき悪化すると爪が変形しりボロボロかけてきて黒くなることがあります。

この水虫の症状は角質増殖型より悪化したもので、ここまできたら治療期間に1年以上はかかると言われています。
陥入爪にも似ているので、爪白癬なのか顕微鏡で検査した処置するようになります。

皮膚科では、外用薬だけではなく内服薬とあわせて処方してもらい、治療することになります。
爪白癬には爪削り療法というものもあり、爪の色がついた部分をヤスリでできるだけ削り取る方法になります。
削る部分は、正常な爪の色と黄白色になっている境目までになり、削ったら抗真菌剤を塗るようになります。

確実な判定方法

角化症・角質増殖型・陥入爪・爪白癬、それぞれ似ている部分があり、削って問題がないかの判定については、見た目でできるものではありません。

また皮膚・かかとは削り方によっては悪化する場合もあるので、いずれにせよこのような症状になった場合は、皮膚科で診察を受けて適切な処置方法について指導してもらうのが、それぞれの症状を治す早道だと思います。

まとめ

皮膚の構造を理解した上で、皮膚のケアを行うようにしましょう。

皮膚表素は薄い膜で約2mmになり、角層・顆粒層・有棘層・基底層の4つで構成されています。
基底層から角層に向け細胞分裂して角質が剥がれていき、このサイクルをターンオーバーといい、乱れると角質がカサカサになります。

角化症はかかとを削って保湿することになります。
角質増殖型は削ると水虫が悪化することになります。

陥入爪は爪の角が尖って皮膚に刺さって炎症を起こした症状になります。
爪白癬は水虫で一番治療が長くかかる悪化した症状で、外用薬だけではなく内服薬とあわせて治療することになります。

爪削り療法というものもあり、爪の色がついた部分をヤスリができるだけ削り取る方法もあります。
似た症状もあり削る・削らないの判断はできないので、皮膚科で症状をみたもらい適切な処置方法を指導してもらいましょう。

ぜひ参考にしてください。

スポンサーリンク