ヒルドイドは乾燥肌、アトピー肌の方を中心に使用される保湿剤です。
そして、ヒルドイドと並ぶ乾燥肌対策で有名な保湿剤にプロペトがあります。
ヒルドイドとプロペトは同じような保湿効果があり、同じように乾燥肌に使っている方も多いと思います。
しかし、ヒルドイドとプロペトは違う性質を持つ保湿剤です。
ヒルドイドの保湿効果は直接効果で、モイスチャー効果です。
(水分を肌にとどまらせて乾燥肌を改善)プロペトの保湿効果は間接的効果で、エモリエント効果です。
(肌の水分が逃げるのを抑えて乾燥肌を改善)
乾燥肌対策1:ヒルドイド
ヒルドイドのモイスチャー効果
ヒルドイドはアンチエイジングクリーム(美容クリーム)としてネットで盛り上がっています。
その理由は、保湿効果があるためでしょう。
ヒルドイドの保湿効果は、モイスチャー効果です。
モイスチャー効果とは、血流量を増やして乾燥したカサカサ肌の水分保持力を高める保湿効果です。
ヒルドイドはモイスチャー効果で乾燥肌にアプローチして、肌のバリア機能を改善します。
乾燥肌のバリア機能改善イメージ
出典:マルホHP
ヒルドイドの成分:ヘパリン類似物質
ヒルドイドの有効成分は、ヘパリノイドといわれるヘパリン類似物質です。
ヘパリンは血液が固まるのを抑える働きがある物質です。
ヘパリン類似物質とは、そのヘパリンという物質と似た作用(構造)を持っている成分です。
そのため、出血しやすい方や出血しやすい場所はヒルドイドが使えません。
ヒルドイドの使い方(塗り方)
ヒルドイドは乾燥肌にすりこむように塗ると、薬の吸収量が増え、保湿効果がより得られるといわれています。
ただし、乾燥したカサカサ肌にすりこみすぎるとかゆみなどの副作用が出る場合がありますので、ほどほどにすりこみます。
乾燥肌対策2
白色ワセリン(プロペト)
白色ワセリンのエモリエント効果
白色ワセリンは乾燥したカサカサ肌に塗ると表面にとどまり、乾燥肌はフタをされた状態のようになります。
肌の外に蒸発しようとする水分は、油脂性の白色ワセリンによって肌の中に戻ります。
白色ワセリンの保湿効果は、水と油は混ざりあわない性質を使った間接的保湿効果です。
肌を保護して水分の蒸発を防ぐ効果をエモリエント効果といいます。
白色ワセリンはエモリエント効果で乾燥肌にアプローチします。
白色ワセリン≒プロペト
白色ワセリンの純度を高めたワセリンがプロペトです。
ヒルドイドと健康保険
ヒルドイドや白色ワセリン(プロペト)を使っている乾燥肌の方は、朝と入浴後の乾燥肌対策が欠かせません。
しかし、ヒルドイドは値段の安い薬ではありません。
(ヒルドイドソフト軟膏0.3%:23.7円/g)
(3割負担で1本約200円)
皮膚科で処方されるヒルドイドは健康保険が使えますが、健康保険で使える量が都道府県によって違います。
(健康保険で使えるヒルドイドの量に月単位で上限がある)
乾燥肌の方が多くの保湿剤を使えるようにと考えだされたのが、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の混合薬です。
ヒルドイドのジェネリックの使用もOKです。
乾燥肌対策3
ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の混合薬
ヒルドイドとプロペトは違う性質を持つ保湿剤ですので、混合で相乗効果と塗る手間の軽減が期待できます。
単独と混合の保湿効果の違い
あくまで一般論ですが、
ステロイド軟膏(ほとんどが油脂性基剤)と、ヒルドイドソフト軟膏のような油脂性ベースクリーム(W/O型)の保湿剤を混合すると、肌への浸透力が上がることが知られています。
白色ワセリン(プロペト)は油脂性基剤そのものです。
ヒルドイドソフト軟膏と白色ワセリン(プロペト)を混合すると、
肌への浸透力が上がり、ヒルドイド、白色ワセリン(プロペト)の単独使用と比較すると相乗効果が期待できます。
塗る手間の軽減
乾燥肌の方は、ヒルドイドや白色ワセリン(プロペト)などの保湿剤を全身のカサカサ肌に塗る場合が多いです。
全身のカサカサ肌に保湿剤を塗る場合は、1回の塗布ですら時間がかかります。
それを毎日数回行うと思えば、たいへんな作業です。
1日2回保湿剤を塗布するように医師から指示があった場合でも、1週間経てば1日1回しか塗らなくなっている。
そのようなことも十分に考えられます。
ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の順番
それでも、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)は単独で使用される場合も多くあります。
ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の塗る順番のルールはありません。
しかし、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の保湿効果を考えるとき
- ヒルドイドを先に塗って、血流量を増やして乾燥肌の水分保持力を高め
- その後に白色ワセリン(プロペト)を塗り、乾燥肌を保護して水分の蒸発を防ぐ
ヒルドイド→白色ワセリン(プロペト)の順番に塗るのが理にかなっていると考えます。
カサカサしたかかとのひび割れに
まとめ
- ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の、乾燥肌へのアプローチは違う
- ヒルドイドの保湿効果は直接効果で、モイスチャー効果
- プロペトの保湿効果は間接的効果で、エモリエント効果
- 健康保険で使えるヒルドイドの量には、月単位で上限がある
- そこで、考え出されたのがヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の混合
- それでも、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)は単独で使用される場合も多くある
- ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の塗る順番のルールはないが、保湿効果の違いを考えると、ヒルドイドと白色ワセリン(プロペト)の順番で塗るのが理にかなっている