以前は化粧水や乳液といったスキンケア用の基礎化粧品が多かったオーガニックコスメですが、性能や効果に注目が集まるにつれて最近では化粧下地やファンデーションなどのメイクアップ用品も増えてきました。敏感肌が気になる人やお肌のことを考えたい人は、オーガニック製品を使ってみたい人も多いでしょう。ただ、「オーガニックコスメは肌には優しいかもしれないけれど、紫外線をカットする効果や肌をキレイに見せる効果が弱いのでは?」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか?メイク用品には紫外線から肌を守ったり、使う人の美しさを高めたりする効果が無いと意味がありませんよね。それでは、オーガニックコスメは本当にカバー力が低いのでしょうか?

オーガニック製品の現状

以前のオーガニックコスメは、ケミカルコスメが化学成分で補っている保湿性をカバーするために、オイルを多めに入れるなどの製造方法が採られていました。そのためテカリやすかったり伸びが悪かったり、さらにメイクが落ちやすかったので、「オーガニック製品=カバー力が低い」というイメージが強くなっていました。しかし最近はオーガニックコスメもかなり改良が進み、成分として入れるオイルの量も適切で皮脂によるテカリを抑えられるものも増えています。化粧品の伸びも良くなったので使いやすく、以前よりも化粧の持ちもぐんと良くなりました。それによりケミカルコスメと同じような感覚で扱えるようになりましたが、ケミカルコスメと比べると依然カバー力は劣る場合が確かに多いでしょう。下地もファンデーションも、他のコスメと比べると薄付きな印象を受けるものが多く、シミやそばかすを完璧にファンデーションで隠したいという人には物足りないかもしれません。しかし、そこでオーガニック製品を敬遠する前に考えてみてほしいことがあります。

なぜオーガニックコスメを使うのかを考える

確かにオーガニックコスメは、ケミカルコスメや他のものに比べるとカバー力が低いと感じることが多いかもしれません。ただ、思い出して欲しいのは「なぜオーガニックコスメを選ぶのか?」ということです。メイクアップ化粧品を選ぶ時に、カバー力が高いものを選びたいのはなぜでしょうか?それは、シミ・そばかす・ニキビやニキビ跡・くすみ・クマ・毛穴など、肌の悩みをメイクで隠して美しく見せたいからですよね。体調やホルモンバランス、年齢や季節によってこれらの悩みが大きくなると、より高い効果があってきちんと隠せる下地やファンデーションを探したくなります。ただ、その肌悩みの原因がカバーするために使っている化粧品である場合があることを考えてみてください。

オーガニック製品で肌をキレイに見せるコツ

化粧下地はファンデーションの伸びや持ちを良くする上でとても重要な役目を持っているので、下地そのものに肌のカバー効果をあまり感じられなくても使うことをオススメします。下地があるのと無いのとでは、ファンデーションから引き出せる効果が違います。下地の上からファンデーションを使っても肌の見え方に満足ができない人は、コンシーラーを部分的に使うことでカバーしてキレイな肌に見せることができます。他の化粧品よりもカバー力が低めといえど、工夫すればキレイな肌になるメイクをすることが出来るのです。

肌に優しいものを選ぶ意味

カバー力が気になってオーガニックコスメへのチェンジを迷っている人は、「今使っているケミカルコスメの効果が本当に必要か?」も考えてみると答えが見えてくるかもしれません。例えば、日焼け止めやファンデーションによる紫外線防御効果についてはどうでしょうか?夏場に海へ泳ぎに行ったり登山に出かけたりと紫外線が強い場所でアウトドアを楽しむ時や、テニスなど屋外で長時間スポーツをする時は、紫外線をカットする効果が強い日焼け止めやファンデーションを使った方が良いでしょう。しかし、日常生活において紫外線を防ぐのなら、そこまで強く作用するものを使う必要はありません。紫外線をカットするパワーが強い場合は、化学成分も強いものが多く含まれていることもあり、肌に負担がかかります。また、そういった効果の強いものを使っていると、つい「効果が強いから化粧直しをしなくても大丈夫」と思ってしまいがちです。「SPF(紫外線防御指数)」の数値が大きく効果が強いものは確かに長い時間紫外線を防いでくれますが、その時間にも限度はあります。汗や水で効果は薄れますし、日焼け止めもファンデーションも皮脂と混ざって酸化すると肌にダメージを与えてしまいます。「一度塗ったら塗りっぱなし」はデメリットばかりなのです。それを踏まえると、カバー力や紫外線防御効果が低くても、肌に優しい成分のものを定期的に塗り直した方が、肌にかかる負担も減って効率良く紫外線からも肌を守ることができるとも言えます。さらに強力な化学成分が含まれる化粧品は、クレンジング効果が強いクレンジング剤でないと落とすことができません。石鹸や弱いクレンジング剤で落とすことが出来るコスメの方が、肌への負担も少なくて済むのです。

 

オーガニックコスメの化粧下地やファンデーションのカバー力は、ケミカルコスメなど他のコスメと比べると低めのものが多いのが現状です。しかし、工夫すれば普段のメイクでキレイな肌に見せることができますし、オーガニックコスメを使って素肌そのものをキレイにすれば、カバー力が高いコスメは必要なくなります。肌質や肌の将来のことを考えて、オーガニック製品を使うという選択をしたいものですね。