ちはっす。
先日、ボディビルをやられている方からTwitterでメッセージを頂きました。
コンテストに向け減量を糖質制限で行ったところ、結局体調がおかしくなってしまったそうです。
筋トレの目的は「筋肉を増やす」
筋トレの目的というのは、恐らくほとんどの人が「筋肉を増やす」ことだと思います。
ところが「筋肉を増やす」という目的なら、筋トレ+糖質制限というのは、最悪の選択だということを今一度説明したいと思います。
ここで言う「糖質制限」というのは、ケトン体が出てしまうような糖質制限のことです。
で、「最悪の選択」というのは、例えば10の努力をしたら10以上の結果が出るのではなく、3とか4の結果しか出ないということです。
たとえ糖質制限と言えども筋肉に負荷をかければ筋肉自体は同化できます。
(筋肉が増えるかどうかというのは、同化と異化のバランスなので別問題)
仮に増えたとしても、糖質制限+筋トレで増えた程度なら普通にやれば、寝ながらでも増やせるということです(笑)
逆に糖質制限+筋トレでそこそこ筋肉が増やせたとしても、その努力を普通の方法でやれば圧倒的に多く増やせるということです。
糖が足りなくなるとケトン体の登場
そもそもまずはケトン体が出ている時点で、お話になっていないのです。
ケトン体が出るということは、糖新生をフル回転で亢進させても糖が足りていないということです。
この時既に骨格筋の筋グリコーゲンは減っています。
更に糖新生が亢進することにより、せっかく飲んだプロテインやアミノ酸も筋肉の合成に使われるよりも、むしろ糖新生の材料として使われます。
当然のことながら、空腹時に糖新生が起これば筋肉は分解され、アミノ酸が糖新生の材料となります。
(糖新生の材料は約7割以上がアミノ酸)
さて、こんな状況でトレーニングを行っても、筋グリコーゲン不足で大したトレーニングができません。
もちろん、やってる本人はしんどいですから、追い込んだ気にはなれます。
無理にやれば、ハンガーノックして(エネルギー不足で)身体が動かなくなります。
ハンガーノックを起こす状況というのは、とどのつまりは低血糖状態です。
絶対的に糖が不足すると、もはや脂肪さへエネルギーとして使えず、身体は動かなくなるのです。
と、言いますのも、そもそも脂肪というのは糖がないことにはエネルギーとして使えないからです。
時々、パーソナルトレーナーで阿呆な奴は、「ケトン体をエネルギーとして使える!」等と言っていますが、糖がないと使えないのは脂肪もケトン体も同じです。
努力だけで筋肉を付けたような馬鹿には、金を払って教えてもらわない方が得策です(笑)
糖が不足すると脂肪もケトン体も使えない仕組み
ついでですから、何故脂肪もケトン体も糖がないと使えないのかを簡単に説明しましょう。
まず、脂肪というのは、脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪から脂肪酸に分解されます。
脂肪酸はβ酸化され、アセチルCoAが取り出されます。
このアセチルCoAがクエン酸回路に取り込まれ、最終的にエネルギーの元となるATPが作り出されます。
このクエン酸回路の最初の工程では、オキサロ酢酸とアセチルCoAと水が反応してクエン酸が作り出されるのですが、このオキサロ酢酸というのはピルビン酸から作られます。
で、ピルビン酸というのは糖から作られるのです。
ですから、糖が不足すると、クエン酸回路が回らず、脂肪すらエネルギーとして使えないのです。
ケトン体というのは、身体のあちこちに運ばれた後、アセチルCoAに再変換され、クエン酸回路に取り込まれますから、糖が不足したらクエン酸回路が回らないのは同じなのです。
身体にはエネルギーとして使える脂肪がまだあるにも関わらず、ハンガーノックして動けなくなるのは、こういう仕組みがあるからです。
結局本人の努力とは裏腹にママゴトしかできない
そういう訳ですから、ケトン体が出ているような糖が足りていない状況では、高強度の運動等は物理的にできないということです。
よって、この状況で筋トレを行っても大した負荷をかけられませんから、大して筋肉も増えない、ということになります。
この状況でキックミットなんかやったら、10分も持ちません。
嘘だと思う人は、竹刀持参で私に会いに来て下さい(笑)
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