保湿成分を徹底比較!最も保湿力が高いのはどれ!?
最強の保湿成分で乾燥を撃退!
保湿化粧品はどんな保湿成分が配合されているかで使った後のうるおいがまったく違ってきます。
保湿成分にはそれぞれ特徴があり、水分保持の仕方もさまざまですから、成分ごとの保湿力の違いがきちんとわかるようになると、自分の肌に必要なものがわかるようになります。
「なんとなく潤いそうだと思ったから」という理由ではなく、その保湿成分がどんな形で水分を保持するのか?ということを理解して化粧品選びができるようになれば、「使ってみたけど保湿力が物足りない」といった失敗も少なくなるはずです。
水分をはさみこんで逃がさない保湿成分
水をサンドイッチ状にはさみこんで逃がさず、しっかりキープする性質をもつ成分です。代表的な成分はセラミド。湿度が下がっても取り込んだ水分をキープできるなど、水分保持力は最強です。
| 成分名 | 保湿力や働き |
|---|---|
| セラミド | 細胞間脂質の約50%を占める非常に高い保湿力をもつ保湿成分。水分をはさみこんでサンドイッチ状の構造をつくる性質があり、肌の角質層に水分を閉じ込めて持続させます。 |
| スフィンゴ脂質 | セラミド以外の細胞間脂質のことです。セラミドに非常に近い成分ということもあり、保湿力があり、肌なじみもいいですが、保湿力はセラミドに劣ります。 |
| レシチン | 大豆からとれる成分でセラミドと同じくサンドイッチ状の構造をつくり、水分をはさみこむ性質があります。保湿力はセラミドに比べて若干劣ります。 |
水分を多く含んで逃がさない保湿成分
水分をたくさん抱え込んで維持する性質を持つ成分です。真皮にもともとある成分がよく使われますが、化粧品の保湿成分として肌に塗布した場合は真皮にまで浸透することはなく、角質内保湿に留まります。湿度が下がっても水分を抱えた状態をキープしてくれます。
| 成分名 | 保湿力や働き |
|---|---|
| コラーゲン | 肌の真皮にある肌のハリ・弾力保つ働きもある繊維状の成分。化粧品に配合されているものは真皮まで浸透することはなく、表皮の保湿力を保つ保湿成分として働きます。 |
| ヒアルロン酸 | 皮膚の真皮にもあるゼリー状の成分で保湿力が非常に高くわずか1gで水6ℓの水分を蓄える力がいわれています。粘着性があり、肌なじみはよくありません。 |
| エラスチン | コラーゲンと同じく真皮になり、肌のハリや弾力を保つ働きをしている繊維状の成分。化粧品に配合されているものは表皮のうるおいを保つ保湿成分として働きます。 |
| ヘパリン類似物質 | 血液中にあるヘパリンという成分に水分含有力があることから、類似の成分を保湿成分として応用したもの。医療の分野で保湿剤として使われています。 |
吸湿力のある保湿成分
水分を吸収して結合する性質がありますが、冬場など湿度が下がると保湿力も低下してしまう弱点があります。そのため冬の乾燥や乾燥肌の改善のために使う保湿成分としてはちょっと潤いが物足りないかもしれません。
| 成分名 | 保湿力や働き |
|---|---|
| 天然保湿因子(NMF) | 角質細胞内にある保湿成分です。アミノ酸や尿素、PCA(ピロリドンカルボン酸)など約20種類の成分で構成されています。保湿力はあまり強くありません。 |
| PG(プロピレングリコール)、グリセリン、BG(1.3-ブチレングリコール) | 多価アルコール。吸湿性にすぐれ、さまざまな化粧品に配合されている保湿成分ですが、保湿力自体はそれほど高くはありません。BGの使用感は「さっぱり」、グリセリンは「しっとり」になります。 |
最も保湿力がある保湿成分は「セラミド」
乾燥知らずの肌にはセラミドが必須!
保湿成分の水分保持力を比べると一目瞭然ですが角層のなかで最もパワフルな水分保持力を発揮してくれるのが「セラミド」です。
セラミドは肌の角層で水分と油分を抱え込む細胞間脂質の主成分であり、角層同士をつなぎとめる接着剤として働き、外部刺激の侵入を防ぎ、肌内部からの水分蒸散を防ぐ、皮膚の潤いを保つうえで欠かせない成分です。
皮膚科医の吉木伸子先生いわく、「セラミドと結合した水分は、湿度が0%でも蒸発せず、氷点下20度まで下がっても凍らない」という性質があるそう。
肌の水分は細胞から浸み出していてそれをセラミドが捕まえて逃がさないことで、肌の潤いが保たれているため、セラミドが不足して細胞間脂質が隙間だらけになっていると、肌内部からの水はどんどん蒸発してしまい乾燥肌になるわけです。
乾燥肌や敏感肌といった外部刺激に弱く、水分を保持できない肌にとっては、化粧水をバシャバシャ使って水分を補ったところですぐに蒸発してしまうのでほとんど意味がありません。
潤いある肌に改善するのは、肌の水分保持力を高める保湿成分を補うことが大事なことであり、そのためには、セラミドを配合した化粧品を使ってセラミド不足を補うことが最も効果的だということですね。
ヒト型セラミドなど皮膚にあるものと同じ構成成分であれば、外部から塗布しても肌なじみがよく、朝つけたら夕方まで乾かないぐらいの高い保湿力があります。
ひとつ注意点があるとすれば、セラミドは高い保湿力のあるすぐれた保湿成分ですが、いくら毎日のスキンケアで補ったところで、それを洗い流してしまうような洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使っていると、穴のあいたバケツに水を汲むようなものなので、セラミド保湿の効果を実感することはできません。
乾燥を撃退するにはセラミドを補うと同時に今ある肌のセラミドを守る、流出させないスキンケアもしないといけないということです。「補う×守る」の2つが肝心だと覚えておいてくださいね。