現在出品中の、『セーラービーナス競泳水着』のメイキングをしたいと思います。(雑魚絵師のくせにwww)
オークションページに↑のリンクから飛べますのでよろしければご覧下さい。
絵の具はホルベイン透明水彩を使ってます。
1.下書き~ペン入れ
まず、下書きを水彩紙にトレスして、コピックマルチライナーセピア0.1mmでペン入れし、乾かしてから練りゴムで鉛筆線を消します。(ヴィファールは超デリケートなので、付けペンやプラ消しを使うと表面が傷みますよ。)
2.水張り
そして、ハケで表面に水をたっぷり塗って、A4サイズにカットしたベニヤ板に貼り付ます。
ドライヤーをかけて乾燥させて水張り終了です。
3.下塗り
下塗りはまず背景から。
水で空を濡らし、イソインドリノンイエローディープ(以下、イソインドリノン)*フタロブルーイエローシェード(以下、フタブルーYS)を1:9(以下全ておおよその割合)を、大き目の平筆で徐々に水を足し薄くしつつ横方向に筆を動かして下まで塗って、グラデーションを作ります。
次に、海を塗ります。
空と同じく濡らしてからイソインドリノン*フタロブルーYSを3:7の緑色で薄く塗ります。
波のところはぬりのこしておきます。
次は砂浜です。
例によって濡らしてから最初はイエローオーカーの原色を、大き目の丸筆で点描するように置いていきます。むらができるように絵の具を足しつつにじませます。
乾ききる前に、イエローオーカーで塗ったところの上にイエローオーカー*ウルトラマリンディープを手早く置いてゆきます。
次は人とビーチボールです。
ウルトラマリンディープ*クリキナドンマゼンタ(1:1)の紫を水でごく薄く溶いて軽く影をつけます。
4.肌塗り
イソインドリノン*クリキナドンマゼンタ(7:3)で肌を塗りはじめます。
濡らしてから色を置き、水をわずかに含ませただけの水ブラシで伸ばしていきます。(髪や海を除いて同じ)
徐々にクリキナドンマゼンタの割合を増やしつつ暗いところは重ね塗りしていきます。
終わったら、首や脇の下等の暗いところにライトレッドをおきます。
最後に、フタロブルーYS*ライトレッド)を一番暗い所に置いて引き締めます。
頬やひざ、鼻には、クリキナドンマゼンタの原色を塗ってピンク色にします。
5.水着塗り
まずは、ブリリアントオレンジの原色を塗ります。
次に、ウルトラマリンを少し混ぜたブリリアントオレンジを影の部分においていきます。
胸の下等の暗い部分は、肌と同様にライトレッドをおいてから、フタロブルーYS*ライトレッドをおきます。
黄色いストライプは、カドミウムイエローライト*イソインドリノイン(1:1)を塗ります。
6.髪塗り
紙は濡らさず水分は少なめにし、習字の払いのように色をおいてからスっと抜くようにして塗っていきます。
ハイライトは塗り残します。
オーレオリン→イエローオーカー→ライトレッドの順で塗り重ねてゆき、一番暗い所にフタロブルーYs*ライトレッドを塗ります。
7.海塗り
下塗りで使用したイソインドリノン*フタロブルーYS(3:7)を濃い目に溶いて波を描いていきます。
イソインドリノンの割合を増やしつつ暗い部分を重ね塗りしていきます。
画面中央の大きな波の暗いところには、イソインドリノン*フタロブルーYSに少しカドミウムレッドライトを加えたダークグリーンをおきます。
このダークグリーンを、他の波のところにも少しおいて引き締めます。
波しぶきは、まずは濡らさずに人とボールの下塗りに使用した紫を細めの筆を立てて点描するように置いてきます。
次に、所々にフタロブルーYs*ライトレッドを塗ります。
8.砂浜塗り
下塗りの上から、フタロブルーYs*ライトレッドを塗ります。こちらもむらが出来るようににじませます。
ビーチボールがあるところは海で使った緑を薄く塗った上からイエローオーカーの原色を塗ります。
9.ビーチボール・目・リボン塗り
ビーチボールは、下塗りの上から黄色い部分に水着のストライプで使った黄色を塗ります。
リボンは、カドミウムレッドライト*クリキナドンマゼンタ(1:1)→フタロブルーYS*カドミウムレッド(2:8)の順で塗ります。
目は、クリキナドンマゼンタ(ごく薄く下塗り)→フタロブルーYSで塗り、暗いところは例によってフタロブルーYS*ライトレッドを塗ります。
最後にターナーアクリルガッシュの白でハイライトを入れます。
10.仕上げ
つぶれた主線をマルチライナーで書き起こしたり、塗り足りないところを塗り足したりして完成です。
11.番外編(色について)
今回イソリンドリノンをはじめて使いましたが、めっちゃ使い勝手の良い色でした。
鮮やかで透明度も耐光性も高い有機顔料で、単色でも混色でも使いやすいです。
メイキングのようにフタロブルーYSと混ぜると海のように深みのある落ち着いた緑になり、セルリアンブルーと混ぜると鮮やかな若草色になります。
単色だと薄く溶けば鮮やかな薄黄色になり、金髪にも使えそうです。今回は髪にオーレオリンを使っちゃたけど、薄く溶いたイソインドリノンを使うべきだったと後悔しています。
ちなみにお値段は、カドミウムイエローやクリキナドンマゼンタと同じCランクで、やや高めですが、値段以上の価値はあると思いますよ。
気に入ったので、今後はカドミウムイエローとともに黄色の基本色にしようかと思います。
ところで、フタロブルーYSと(ライトレッドorカドミウムレッド)は、1:1で混ぜるとペインズグレイに近い暗いごく暗い紫になります。(ライトレッドを混ぜたほうがより暗いです。)
私はこの紫をブラックの代用としてよく使用します。