目次
- 怖いイメージのステロイド、ニキビに効くなら使ってみたい!
- ステロイドがニキビに効く理由
- ステロイドが効かないニキビ
- ステロイドはニキビができる原因にも
- ステロイドの種類
- ステロイドでニキビ治療する方法
- ステロイドの副作用が心配で…
- 皮膚科でステロイドをニキビに処方しない理由
- 結論!化膿ニキビに効果あり、でも使い方には要注意
怖いイメージのステロイド、ニキビに効くなら使ってみたい!
ステロイドは、なんとなく使わないで済むなら使いたくないと言われるような存在です。強力な効果から、副作用が気になるとよく言われています。そのことから、ステロイドは使わない方が…という声があるのが現実です。ですが、そんなステロイドも立派な薬です。使い方次第では、その効果を安全に発揮することができます。
ステロイドがニキビに効く理由
珍しく鼻の下に赤いニキビができてしまったので、ステロイド入りのテラ・コートリルという塗り薬を買ってみました。
— 矢吹彩 (@ayayan_violin) October 27, 2016
1日で赤みが引いて、炎症が治った後はワセリンを塗ったらかさぶたもとれました。
わずか2日で完治。
ステロイドってすごい…
ステロイドは即効性があることでも有名です。顔に出来たニキビって早くどうにかしたいですよね。そんな時には非常に助かるかもしれません。
ステロイドは炎症を防ぐ
ステロイドというのは、副腎皮質ホルモンとも呼ばれ、肌の炎症を抑えたり、皮膚炎などの治療にも使われる優秀な薬です。とくにアレルギー皮膚炎などの病気によく使われます。ニキビのような炎症だけでなく、腎臓病や膠原病まで、幅広いところで使われています。
効果があるのは炎症したニキビ
ステロイドの効果があるのは、炎症しているニキビです。細菌のせいで肌が炎症を起こして出来てしまったニキビに効きます。細菌でできたニキビで有名なのはアクネ菌によるニキビです。毛穴がつまり、空気に触れる機会がなくなってしまうことで、細菌が増殖し、炎症を起こしてしまいます。そういった炎症をおさえることができるのが、ステロイドなんです。
ステロイドが効かないニキビ
白ニキビには効果なし
ニキビには、いくつかの種類があります。
- 白ニキビ
- 黒ニキビ
- 赤ニキビ
白ニキビというのは、毛穴がつまって白くなったニキビのことです。白ニキビの特徴は、炎症を起こしていないということ。なのでステロイドでは効かないんです。ちなみに黒ニキビは、白ニキビが酸化した状態なので、黒ニキビも効かないと言うことですね。赤ニキビは炎症を起こしているニキビです。
顔以外のニキビには?
顔以外にも、背中やデコルテなどにニキビが出来る場合もあります。ですが、それが全て炎症を起こしているニキビとは限りません。特に背中ニキビの場合は、カビが原因だったりします。また男性ホルモンの分泌が増えてできることがあるため、細菌性の炎症ニキビとは別物になるんです。ということは、体のニキビにステロイドは効かない場合もあるということです。
ニキビ跡もNG
ニキビ跡をきれいにしたいときも、ステロイドは出番ではありません。ニキビ跡は炎症まっただ中ではないからです。色素沈着やクレーターのようになったニキビ跡には、ステロイドは効かないんです。
ステロイドはニキビができる原因にも
- ステロイドでニキビが・・・ステロイドの副作用によるニキビに悩んでいます…生まれつきアトピーで27年の付き合いになるのですが、 中学の頃にかなりひどくなり強めのステロイドを使用するようになりました。今はやっと軽めの薬に乗り換えることができたのですが、ニキビ?痒みのある吹き出物に悩んでいます…たぶんこれはステロイドの副作用によるものだと思うのですが。治ったと思うとまた違うとこにできての繰り返しです…オデコは常にブツブツしてます…
炎症ニキビに強いステロイドですが、なぜステロイドを使うことでニキビができてしまうのでしょうか?
ステロイドは皮膚の免疫を抑制する
ステロイドは、炎症を抑えるだけでなく、それと同時に皮膚の免疫を弱くすることで、アレルギーを低減させる効果があります。アレルギーを低減させるためには、免疫を弱くする必要があるため、免疫を強くしてアレルギーを低減させるのは、体のしくみ的にも不可能なんです。そうなると、ステロイドを使うことで必然的に皮膚の免疫が抑制されてしまい、例えるなら風邪をひきやすい状態になってしまうんです。そうなるとちょっとしたことでも肌がダメージを受けてしまい、結果ニキビができてしまうということになります。ステロイド作用が強ければ強いほど、免疫は下がってしまうため、ステロイドニキビができてしまう可能性が上がってしまいます。
長期間使うとニキビができやすい肌になってしまう
ステロイドを長期間使用すると、肌のターンオーバーに影響がでてきてしまいます。ターンオーバーは肌が古い角質から新しい角質に変わる過程のことで、大体30日前後ごとにそのサイクルが繰り返されています。その過程の中で、古い角質が落ちるため、肌がきれいになったりニキビが治ったりするのです。しかし、ステロイドを長期間使うことによって肌の免疫が抑制され、ターンオーバーの力も低下してしまいます。そうすると、皮膚のバリア機能がどんどん低下してしまい、ニキビができやすい肌になってしまうのです。
ステロイドの種類
ステロイドの種類
ステロイドは、ステロイドという1つの薬があるのではなく、いろんな種類があります。種類は、強さによって分かれます。
ランク | ステロイド名 | 効果 | 販売品名 |
| Ⅰ群 <最強> | クロベタゾールプロピオン酸エステル ハロベタゾールプロピオン酸エステル ジフロラゾン酢酸エステル | アトピー性湿疹などに効く。 | デルモベート ジフラール コスベート ダイアコート |
| Ⅱ群 <かなり強力> | ジプロピオン酸ベタメタゾン フランカルボン酸モメタゾン ベタメタゾン吉草酸エステル ジフルプレドナート アムシノニド フルオシノニド | 湿疹や皮膚炎などに効く。 | フルメタ アンテベート マイザー テクスメテン パンデル |
| Ⅲ群 <強力> | プレドニゾロン プロピオン酸ベクロメタゾン フルオシノロンアセトニド 吉草酸デキサメタゾン ハルシノニド ベルメタゾン | 湿疹や皮膚炎の他、水虫や膠原病にも効く。 | リンデロンV・VG フルコートF プレドニゾロン ミコゲル トリダーム アドコルチン |
| Ⅳ群 <中程度> | トリアムシノロンアセトニド 酢酸ヒドロコルチゾン 酢酸クロベタゾン デキサメタゾン | 湿疹や皮膚炎、アトピー性皮膚炎などに効く。 | ロコイド キンダベート アルメタ レダコート アリスコート |
| Ⅴ群 <弱い> | プレドニゾロン ヒドロコルチゾン デキサメタゾン 酢酸デキサメタゾン | 口内炎や皮膚のかゆみ、虫さされに効く。 | テラ・コートリル エキザルベ コルテス キシリモル プレドニゾロン |
強さの判断は、体の吸収度で決まっています。強い方になればなるほど体への吸収力が高くなり、炎症を抑える力強くなります。炎症を抑える力が強いと、その分副作用もでやすくなってしまいます。一般的に顔に使えるレベルはⅢ群から下と言われています。作用が強いステロイドは、大人でも1週間以内程度の使用期間が決められていて、短期間の使用で治療する場合があります。
ニキビに処方されやすいステロイド
ステロイドといっても種類がたくさんありますね。その中でもニキビ治療に使われるステロイドはどんなものでしょうか?
- ベタメタゾン(Ⅲ群)
炎症が酷い場合に使われます。止血作用もあるため、出血を伴った炎症の場合にも効果があります。体など皮膚が強いところのニキビに使えます。顔に使うこともありますが、よっぽど酷い時に使う方がいいでしょう。
- ヒドロコルチゾン(Ⅴ群)
皮膚の炎症をおさえ、かゆみや痛みを和らげてくれます。ステロイドの中でも弱めの分類に入るため、顔にも使うことができます。
抗生物質入りの市販ステロイド軟膏
抗生物質というのは、細菌感染した場合に、その細菌を殺菌したり、菌が増殖することを防ぐことができる物質です。市販品のステロイド軟膏は、ステロイドにプラスして抗生物質を配合することで、ニキビに効果が出ます。
ベネベート軟膏
ニキビで処方されるステロイドといえばリンデロンという薬がメジャーですが、薬局ではなかなか手に入りません。リンデロンと同じ作用があって、市販でも手に入れやすいのがベネベート軟膏です。ステロイドの種類Ⅲ群<強い>の部類です。ベネベート軟膏は、抗生物質が入っているので、炎症ニキビの原因となるアクネ菌などの雑菌を殺菌する作用があります。そのことからニキビの治療薬としても使われるんです。
テラ・コートリル
こちらもニキビで有名な薬です。ステロイドの種類Ⅴ群<弱い>の部類に入ります。はオキシテトラサイクリン塩酸塩という市販品ではなかなか入っていない殺菌成分の抗生物質が入っています。種類は弱い部類ですが、炎症ニキビにも効果があります。
ステロイドでニキビ治療する方法
ステロイドの正しい塗り方
ステロイドは、ただニキビに塗ればいいというわけではありません。ニキビの状態や症状によってステロイドのレベルも違いますし、塗る回数も変わってきます。指示された用法・回数を必ず守るようにしましょう。ニキビを早く治したいからと大量に塗ったり、何度も塗ったりしてしまうと、逆に悪化してしまう可能性があります。塗り方の基本は1日2~3回で、タイミングは朝と夜がおすすめです。夜はお風呂上りで清潔な状態ですし、それにプラスして時間をあけた朝の2回がベストでしょう。塗る期間は大体1週間くらいが目安です。塗る時は、最小範囲に収めるようにしましょう。他の部分に塗ると、肌トラブルのもとになってしまいます。
薬の後に絆創膏を貼る方法
ニキビに絆創膏を貼って治すという方法があります。皮膚科でもおすすめされる場合があるんですよ!絆創膏を貼ることで、薬が落ちるのを防ぎます。また、生活していると思わず触ってしまったり、何かにぶつかってしまったりで取れてしまう可能性があります。そんな時でもしっかりと薬とニキビを吸着しておいてくれるので、絆創膏を貼る方法はとても有効的なんです。
炎症のひどいニキビには局部注射
炎症が酷く、自分の力ではどうしようもないレベルまできたときは、注射で治す方法があります。ニキビを治す=塗り薬のイメージが強いと思いますが、実際に行われている治療方法なんです。ステロイドの注射を直接ニキビにうつことで、塗った時よりも早く浸透することができます。そうすることで、すぐに効果がでて、早くニキビを治すことができるんです。ただ注意しないといけないことは、内容によっては保険が使えない場合もあるので、少しお金がかかる可能性があります。金額は病院によってばらばらのため、気になる方は皮膚科に聞いてみましょう!
ステロイドの副作用が心配で…
正しい使用なら小リスク
ステロイドは様々な種類があります。種類が多い分、そのニキビに合ったステロイドも見つかります。皮膚科で処方されたとおりに、正しく使えば、副作用のリスクも心配いりません。
使い続けた場合の副作用
ステロイドをニキビに使う場合は、基本的に短期集中型で治療をします。大体1週間程度で様子を見るようになっているので、使い続けることにはなりません。ステロイドは予防という用途はないので、ニキビができそうなところに塗ることもありません。もし使い続けてしまうと、いろんな副作用の危険性が出てきます。
- 皮膚が薄くなる
- 皮下出血する
- ニキビができるようになる
- 毛が多くなる
- 酒さ様皮膚炎になる
酒さ様皮膚炎というのは、ステロイドを使い続けることで、肌がステロイドがないとダメな状態になってしまい、塗るのをやめると肌が酷い炎症を起こしてしまいます。特に女性に多く起こる症状で、顔が真っ赤になってしまうんです。
これらの症状を起こさないためにも、必ず指示された期間を守りましょう。
皮膚科でステロイドをニキビに処方しない理由
皮膚科でもステロイドの取り扱いはあります。ですが大半がアレルギーやアトピーに対しての処方です。ニキビにも効くはずのステロイドが、なぜ皮膚科ではあまり処方されないのでしょうか?
アトピーのように慢性的でない
アトピーは慢性的な病気で、簡単に治るものではありません。ですがニキビは単発でできるため、ステロイドを使うほどにはならないことが多いんです。酷い炎症を起こしていれば、処方されることもありますが、基本的には「ニキビといえばステロイドを出してもらえる」というわけではないのです。
ニキビを誘発させる恐れがある
ステロイドを使うことで、肌の免疫力がさがり、ニキビを誘発する可能性があります。そうすると、ニキビを治すためのはずが、逆にニキビを作ることになってしまうため、それを懸念して処方しないことがあります。
ステロイドを使わないでもニキビは改善できる
ステロイドに頼らなくても、ニキビは生活習慣で改善することができます。まずは何が原因なのかを知り、それに合わせてライフスタイルを変えていくことで、ニキビが出来にくい肌を作ることができるんです。
ニキビが出来る原因は必ずあるんだから、それを解決しないと、何度でも再発してしまうのよね。ストレス、食生活、衛生面、自分に思い当たることがないか、今一度振り返る必要があるわ!
結論!化膿ニキビに効果あり、でも使い方には要注意
ステロイドは、炎症を起こした化膿ニキビに効くということがわかりましたね!ですが、だからといって自己判断で使うと、副作用のリスクが高まってしまいます。まずは皮膚科で相談して、場合によっては市販品を使うようにしましょう。ステロイドは使い方次第でニキビを治療することができるので、安心して使ってくださいね!