Googleが2011年の10月にセキュアな検索に移ったのは、サイト運営者にとって痛手だった。彼らのサイトにリーチするために使われた検索キーワードに関するデータを失い始めたからである。Googleが偽善者であるという主張も現れた。広告出稿をしていればキーワードを受け取り続けられたからである。そして今、Googleは問題を再検討し、より良い解決策を探そうとしている。
オーガニック検索結果のクリックに、また検索キーワードのデータをまた渡してくれるようになるのだろうか? それとも広告のクリックがデータを与えられなくなるのだろうか? Google はどちらとも言っておらず、他の可能性も考えられる。
解決策を探すGoogle
昨日のSMX WestのカンファレンスでのGoogle の検索部門チーフAmit Singhalとの基調講演からこのニュースは出てきた。私は検索業界関係者や多くのサイト運営者が聞いてすぐわかる短いフレーズ、“not provided”に話を向けた。
私は大した答えを期待していなかった。事実、私はこれについて多くの文章を書いたが、不公平や偽善(と思われる事態)に関わる事についてGoogle からの返事はあまりなかったからだ。あまりにも書きすぎて、壊れたレコードになったような気がしたぐらいである。驚いたことに、 Singhal は次のように述べた
ここしばらく、私達はGoogleの検索サイド、また広告サイドの両面から、この問題を見てきた。また、ユーザーから、検索がセキュアであって欲しいという声も聞いた……ユーザーにとって、それはとても大事なことで、検索のオーガニックの面でこれまで起こっていることは好ましいと言える。今発表することは何もないが、私達がこの数週間か数ヶ月の間で正しい解決策を見つけ、何か発表することに期待して欲しい。
以下はその基調講演のフル動画である。SridharとはSridhar Ramaswamyのことで、Googleの広告部門の責任者である。
広告クリックがキーワードを失うのか? オーガニッククリックがキーワードを取り戻すのか?
Googleは解決策を求めているか? それはどんな意味をもつのか? 会話の後、何人か広告クリックがキーワードを与えられなくなるのではとツィートしているのを見かけた
逆にオーガニックなクリックが検索キーワードを取り戻すとも
@5le holy crap, if we get keywords back i'm gonna die...
— Greg Gifford (@GregGifford) 2014, 3月 12可能性について考えてみる
どちらの方向に向かうのか? Google は何も言わないが、どちらでもない別の方向に進むのかもしれない。可能性を探って、根拠のある推測をしよう。次の5つの可能性が考えられる。
- Googleはこれまで通り進み、変更は行われない。
- セキュアなサーバーが動くサイトのみクリックで行ける
- Googleは全てのオーガニックなクリックデータをGoogle Webmaster Tools経由で利用可能にする
- オーガニッククリックがキーワードを取り戻す
- 宣伝クリックがキーワードを失う
最初の選択が一番簡単だ。Googleは全てを見直して、最終的に現状のままでハッピーであると決定するかもしれない。可能性は低いと思うが、ないわけではない。
セキュアサーバのためのクリック?
もう一つの解決策はGoogleが、セキュアなサイトを運営しているサイトに対してサーチキーワードデータを元通り提供することである。Googleの変更前、誰かが、 Googleの検索結果をクリックすると、検索に使ったキーワードの情報は、そのままサイトに渡された。サイト運営者は彼らがどこに表示されているか正確に理解することできた。
Googleの方針変更の後、無料の、オーガニックな検索結果に対し、キーワードは与えられなくなった。その主な理由はGoogle が、キーワードをそのままの状態で流すと、誰かに検索文字列を傍受され、ユーザーのプロファイルが明らかになってしまうことを懸念したからのようである。
Google はいまでも、広告クリックに関してはそのままキーワードを送っているが、納得できる説明は与えられていない。またGoogleはサイト運営者が90日分の検索キーワードを、Google Webmaster Tools エリアを通じて取得できるようにもしている。
しかし、もし目的が本当に盗聴を防ぐことなら、検索キーワードデータをセキュアなサーバーが動くサイトのみに提供するのは素晴らしい解決策だ。サイト運営者がデータの流れを取り戻すことができ、一方でサードパーティーが簡単に特定の人の検索を傍受することはできない。副作用として、ウェブ全体がよりセキュアになるとも思われる。
全てのオーガニックキーワードをWebmaster Toolsで使用可能にする?
先に言った通り、Googleはサイト運営者が、Google Webmaster Toolsのシステムを使って、人々がどのように彼らのサイトにたどり着いたか見られるようにしている。問題は、そのシステムは、制限された分量のデータしか見せてくれないことだ。2000のトップキーワードのみである(十分多いとは思うが)し、90日前までである(歴史的なトレンドのデータが失われるので、これは問題である)。
去年9月、GoogleはGoogle Webmaster Toolsにある検索データを90日から一年に延ばすと発表した。以来、私達はこれ待っている。これももう一つの解決策になりうるか? Googleが約束を守ってくれて、その上、いい意味で期待を裏切って、あらゆるサイトの全ての検索キーワードデータ を制限無しで利用可能にしてくれるだろうか?
オーガニックキーワードが渡されるか?
Googleが、有料ではないリンククリックの検索キーワードがそのままにサイトに渡されるという、古いシステムに戻ることもできる。しかしそれは、個人的には可能性は低いと思う。
Singhalが言った事を振り返ると、Googleユーザーは検索がセキュアであることを重要であると考えている。そしてオーガニッククリックが与えられなくなったことの結果を好んでいる。このことからも、古いシステムに戻ることは考えにくい。
昨日のGoogleのウェブスパムチーム責任者の Matt Cuttsによるツィートもこれを裏付けているように見える。
@5le Note that Amit said we're happy with securing searches on organic, but we hear the feedback regarding ads and how that is perceived.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2014, 3月 12