生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_クレンジング用組成物
出願番号:2002345058
年次:2007
IPC分類:A61K 8/39,A61K 8/34,A61K 8/89,A61K 8/92,A61K 8/02,A61Q 1/14


この特許の詳細情報を見る(外部サイト)


特許情報キャッシュ

清滝 学森本 秀樹宮本 國寛北原 路郎中田 悟 JP 3935421 特許公報(B2) 20070330 2002345058 20021128 クレンジング用組成物 日本メナード化粧品株式会社 592262543 清滝 学 森本 秀樹 宮本 國寛 北原 路郎 中田 悟 20070620 A61K 8/39 20060101AFI20070531BHJP A61K 8/34 20060101ALI20070531BHJP A61K 8/89 20060101ALI20070531BHJP A61K 8/92 20060101ALI20070531BHJP A61K 8/02 20060101ALI20070531BHJP A61Q 1/14 20060101ALI20070531BHJP JPA61K8/39A61K8/34A61K8/89A61K8/92A61K8/02A61Q1/14 A61K 8/00 - 8/99 A61Q 1/14 特開平04−005213(JP,A) 特開平09−216813(JP,A) 特開2000−212040(JP,A) 特開2002−193745(JP,A) 特開2002−255787(JP,A) 特開2002−104927(JP,A) 特開2002−201488(JP,A) 特開2002−179526(JP,A) 1 2004175736 20040624 10 20050920 天野 貴子 【0001】【発明の属する技術分野】本発明はクレンジング用組成物に関し、さらに詳しくはポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンおよびシリコーン油、油から得られるゲル構造体を含有することにより、優れた機能性、使用性、良好な安定性、安全性を合わせ持つ、ジェル状のクレンジング用組成物に関する。【0002】【従来の技術】ジェル状のクレンジングには、乳化タイプ、液晶タイプ、水性ジェルタイプが報告されており、メイクなじみ、メイク落ちの機能面に加え、さっぱり感、のびの軽さなどの使用性でのクレンジングイメージの良さから近年一般的に用いられるようになってきている。乳化タイプは、特許文献1に述べられているように、クリーム状クレンジングの洗いあがり時における油膜残留感を解消するために、活性剤を増量させたり、乳化力の強い活性剤を含有することで、さっぱりとした洗いあがりを実現している。液晶タイプは、特許文献2、特許文献3に述べられているように、活性剤/油/水/多価アルコール最適比率で得られるラメラ型液晶構造を応用した技術で、メイクとのなじみの良さを実現している。水性ジェルタイプは非特許文献1に述べられているように、増粘した水相に活性剤、アルコール等の溶剤を配合しクレンジング効果をもたらしている。【0003】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、単独で乳化に用いるだけでなく、特許文献4に述べられているようなゲル化法を用いることにより得られる、ポリグリセリン脂肪酸エステル/グリセリン/油剤からなるゲル組成物としても様々な分野で利用されている。【0004】【特許文献1】特開平8−127512【特許文献2】特許1668918号【特許文献3】特許1703211号【特許文献4】特開2002−013761【非特許文献1】関根 茂、外5名、「化粧品ハンドブック」、日光ケミカルズ株式会社、外2名平成8年11月、P.665【0005】【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のジェル状のクレンジングには多くの問題点があった。活性剤の乳化力によって油相成分の乳化粒子を細かくしジェル状にした乳化タイプは、多量の活性剤を使用することや、界面活性能の強い活性剤を使用することから、安全性、さらに使用性の面ではくずれにくいことによるのびの重さに問題があった。また増粘剤を使用しない事からくずれた後、粘性がなくなる点で使用性が悪くなる問題点もあった。活性剤、油、水、多価アルコールからなる液晶構造体を含有した液晶タイプはくずれにくいことによるのびの重さに問題があった。これを解決するために活性剤量を少なくした液晶タイプは透明感を出すために油剤を多く用いなければならず、安定性、さらに使用性では再乳化性が悪いことによる油膜残留感の点で問題があった。水性ジェルタイプは油剤を全く使用しないことからメイク落ちの機能面で問題があった。一方、ポリグリセリン脂肪酸エステルのゲル組成物をクレンジングに使用した場合、HLBが10より低いものを含有したゲル組成物は、ゲル化能が低いため安定性の面で、HLBが10より高いものを含有したゲル組成物は親水性が強くなり、メイクとのなじみの面で問題があった。【0006】【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる実情に鑑み鋭意検討した結果、ジェル状のクレンジング用組成物がもつ欠点を、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン、シリコーン油、油からなるゲル構造物を含有した組成物によって克服し、機能性、使用性、安定性、安全性に優れたクレンジング用組成物の発明を完成させるに至った。【0007】本発明によれば、以下のものにより上記課題を解決することができる。▲1▼HLB8〜10とHLB10〜16の各々1種以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン、シリコーン油、油を含有することを特徴とするジェル状クレンジング用組成物。▲2▼上記▲1▼においてHLB8〜10とHLB10〜16のポリグリセリン脂肪酸エステル配合比が重量比においてHLB8〜10:HLB10〜16=1:50〜1:1であることを特徴とするジェル状クレンジング用組成物。▲3▼上記▲1▼又は上記▲2▼においてポリグリセリン脂肪酸エステルを0.5〜5.0%含有することを特徴とするジェル状クレンジング用組成物。▲4▼上記▲1▼乃至上記▲3▼においてシリコーン油として25℃における屈折率ndが1.390〜1.410の環状シリコーンを用いることを特徴とするジェル状クレンジング用組成物。▲5▼上記▲1▼乃至上記▲4▼においてポリグリセリン脂肪酸エステルとグリセリンを混合し、撹拌しながらシリコーン油、油を徐々に加えて得られたゲル構造物に、水を添加して乳化した乳化組成物であり、かつ硬度が10〜60gであることを特徴とするジェル状クレンジング用組成物。【0008】【発明実施の形態】以下、本発明の構成について詳述する。【0009】本発明に用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルは、安全性が高い活性剤として知られているが、機能性、使用性、安定性、特にメイクのなじみ、再乳化性、ゲル化能の面からHLBが8以上のものが望ましい。【0010】その中でもクレンジングのメイクなじみの面からは、ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンジステアリン酸エステルが選択される。【0011】また、再乳化性、ゲル化能の面からは、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノイソステアリン酸エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステルが選択され、組み合わせて使用してもよい。【0012】 ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合比は重量比において、メイクなじみの面から選択される特定のポリグリセリン脂肪酸エステル:再乳化性、ゲル化能の面から選択される特定のポリグリセリン脂肪酸エステル=1:50〜1:1が望ましい。この比が1:50より少ないと、メイクとのなじみが悪く、1:1より多いとゲルが作製できず安定性が悪くなる場合がある。【0013】ポリグリセリン脂肪酸エステルの量は特に限定されないが0.5〜5%が望ましい。すなわち活性剤量が5%より多いときは、使用性の面で、くずれ時にのびが重くなる場合があり、活性剤量が0.5%より少ないときは、再乳化性、安定性、さらにシリコーン油、油剤の量が制限されることからメイク落ちの機能面から望ましくない。【0014】使用性の面から、ジェル状にするための活性剤の使用量をできるだけ少なくするために、さらに、皮膚上でののびの軽さ、再乳化性の面からシリコーン油としては25℃における屈折率ndが1.390から1.410の環状シリコーンであることが望ましい。例としてオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンがあげられる。【0015】上記シリコーン油に加え、ジェル状の剤形を損なわない程度に油脂、ロウ類、炭化水素、脂肪酸、高級アルコール、エステル、フッ素油等の油を用いる事が、メイク落ちの機能性の面から必要である。具体的にはトリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ダイマー酸ジイソプロピル、2−エチルヘキサン酸グリセリル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、スクワラン、流動パラフィン、水添ナタネ油アルコール、ベヘニルアルコール、ベヘン酸、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等があげられる。【0016】シリコーン油と油の量は特に限定されないが、好ましくは合わせて10〜50%である。すなわちシリコーン油と油の量が10%より少ない時はメイク落ちの機能性が悪くなり、50%より量が多い時は再乳化性が悪くなる場合がある。シリコーン油、特に環状シリコーン中の油剤の比率はジェル性を保つためシリコーン油と油の重量比で20%以下が望ましい。【0017】本発明で用いられる組成物は通常知られている方法で調整できるが、好ましくはまずポリグリセリン脂肪酸エステルとグリセリンを混合し、あらかじめ混合したシリコーン油、油を撹拌しながら徐々に加えゲル構造物を得る方法を用いることが好ましい。【0018】上記の方法は少量のポリグリセリン脂肪酸エステルで多量のシリコーン油及び油が乳化できるため、使用性の面でのびが軽さと機能面でのメイク落ちの良さに優れ、さらに安全性が高い。【0019】上記の方法により得られるゲル構造物に、水を添加して乳化した乳化組成物の硬度は増粘剤等によって10〜60gに調製することが好ましい。硬度が10gより低い時は垂れ落ちてしまうため、60gより高いときは組成物がくずれにくくなるため、メイクとのなじみが悪い。【0020】上記のゲル構造物を含有した乳化組成物を増粘するには、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、カラギーナン、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等の増粘剤の使用が好ましい。増粘剤の使用によりその特性から、組成物はなじませた後もゲルがすべてくずれることなく粘性が保たれるため、使用性に優れている。【0021】本発明のクレンジング用組成物には上記必須成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品等に用いられる各種成分、例えば多価アルコール、薬効成分、防腐剤、顔料、粉体、pH調整剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料等を適宜配合することができる。【0022】【発明の効果】本発明はHLB8〜10とHLB10〜16の各々1種以上のポリグリセリン脂肪酸エステルの配合により、高い再乳化性によるさっぱりとした使用感とメイクなじみの良さを同時に実現している。さらにシリコーン油を配合することで少量の活性剤使用でのジェル化を実現し、皮膚上での滑り性が高い。加えてゲル構造物を含有したことで、のびの軽さ、メイク落ちに優れ、さらになじみ後の粘性が保たれ使用性に優れている。【0023】これら効果を実証するために実施例1〜15および比較例1〜3を調製し評価した。【0024】実施例、比較例に先立ち、本発明で用いた評価方法について説明する。【0025】経時安定性は、5℃、室温、40℃の3ヵ所で1カ月間保存した状態のものについて、目視で判断し、外観上、変化がなかったものについて◎、離油、離水などが生じなかったものについて○とした。【0026】メイクのなじみは人工皮革にリップを塗り、クレンジング組成物を3回往復させ洗い流し、分光光度計により除去率を測定することにより行った。除去率が50%以上を◎、40〜50%を○、30〜40%を△とした。【0027】メイクの落ちは上記試験の往復回数を6回にし、除去率90%以上を◎、70%以上を○、50%以上を△とした。【0028】再乳化性は上記試験の往復回数6回の場合における洗い流し時の状態を目視し、白く再乳化しクレンジング組成物が残らなかったものを◎、白く再乳化しなかったがクレンジング組成物は残らなかったものを△、白く再乳化せずクレンジング組成物が残ったものを×とした。【0029】くずれ時ののびの軽さはロトビスコ回転粘度計(ハーケ社)を用い、20℃、35℃でのクレンジング組成物のシェアを測定することにより判断し、グラフ上にピークが20℃、35℃ともに見られないものを◎、20℃においてのみ見られるものを△、20℃、35℃いずれにおいても見られるものを×とした。【0030】以下の製造方法で表1〜表5に示すクレンジング組成物を作製した。成分1〜4を混合し、撹拌しながら成分5〜7を徐々に加え80℃に加熱する(油相)。成分8〜12を80℃に加温する(水相)。油相に水相を添加して、撹拌しながら冷却して30℃まで冷却し調製した。【0031】【表1】【0032】表1に示すとおり、HLB8〜10とHLB10〜16の各々1種以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン、シリコーン油、油を含有することにより、メイクとのなじみがよく、非常に経時的に安定であった。【0033】【表2】【0034】表2に示すとおり、ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合比が重量比でHLB9〜10:HLB10〜18=1:50よりHLB9〜10が少ないと、メイクとのなじみが悪く、1:1より多いと安定性が悪くなる。【0035】【表3】【0036】表3に示すとおり、ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量が0.5%より少ないときは安定性、さらにメイク落ちの機能性が悪く、5%より多いときは、使用性の面で、くずれ時にのびが重くなる。【0037】【表4】【0038】表4に示すとおり、シリコーン油として25℃における屈折率が1.390〜1.410の環状シリコーンを用いない場合、再乳化性が悪く、くずれ時にのびが重くなる。環状シリコーン中油剤の比率が20%以上の場合、ジェル性を保つために活性剤量を増やさなければならずのびが重くなる。【0039】【表5】【0040】表5に示すとおり、硬度が5g以下のものは皮膚上でたれ落ちてしまうため使用性が悪く、60g以上のものは硬すぎてメイクとなじませにくくなる。【0041】【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。【0042】以下の製造方法で表6〜表7に示すクレンジング組成物を作製した。成分1〜5を混合し、撹拌しながら成分6〜9を徐々に加え80℃に加熱する(油相)。成分10〜15を80℃に加温する(水相)。油相に水相を添加して、撹拌しながら冷却して30℃まで冷却し調製した。【0043】【表6】【0044】【表7】【0045】表6、表7示すように、本発明によればHLB8〜10とHLB10〜16の各々1種以上のポリグリセリン脂肪酸エステルの配合により、高い再乳化性によるさっぱりとした使用感とメイクなじみの良さを同時に実現している。さらにシリコーン油を配合することで少量の活性剤使用でのジェル化を実現し、皮膚上での滑り性が高い。加えてゲル構造物を含有したことで、のびの軽さ、メイク落ちに優れ、さらになじみ後の粘性が保たれ使用性に優れている。 下記成分(A)〜(E)を含有することを特徴とするジェル状クレンジング組成物(A)ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンジステアリン酸エステルから選ばれる1種または2種(B)デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノイソステアリン酸エステル、及びデカグリセリンモノオレイン酸エステルから選ばれる1種または2種以上(C)グリセリン(D)シリコーン油(E)油