大手会社の化粧品開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。無事にノラ犬となりましたw
ノラ犬となった化粧品犬が、新しい化粧品を開発する過程で得られた面白い情報を発信していくブログです。

今回はコーセーさんのオレオドール ボタニカル オイルトリートメント (モイスチュア)を取り上げます。
シャンプーについては以下をご覧ください。
コーセー オレオドール ボタニカル オイルシャンプー (モイスチュア)の解析 前編
コーセー オレオドール ボタニカル オイルシャンプー (モイスチュア)の解析 後編

商品の位置づけや特徴については特にシャンプー編の前編に書いてしまったので、商品の売り文句のみ再掲載します。
以下になりますね。
シャンプ-とトリートメントで同一となっています。

1)黄金オイル美容で、輝く髪へ。ダメージを寄せつけない髪へみちびくヘアケアシリーズ。
2)ボタニカルエナジーオイルを厳選配合。
厳選された100%植物生まれ 5種の贅沢ピュアオイルをゴールデンバランスでブレンド。オメガ3・6・9構造を持つ脂肪酸とオーガニック植物の恵みなどが、傷んだ髪の細部にまでアプローチします。
3)毛髪内部まで深層補修。天然由来アミノ酸誘導体配合。
4)サルフェートフリー処方*、ノンアルコール(エチルアルコール)、動物由来原料フリー
5)甘くみずみずしいフルーティーフローラルの香り。

外観は次の通りです。


値段は900円ぐらい/500mlと、同社のジュレームと同じ価格帯です。

前のエントリーで、この商品のシャンプーの処方は同じコ-セーさんのジュレーム(無印)シャンプーシリーズによく似ていると書きました。
しかし、この商品の方はどちらかというと、ジュレーム「アミノ」トリートメントシリーズのの方に似ています。
コンディショナーやトリートメントはコンディショニング剤がキモなのですが、そこが似ているのです。
逆にキモ以外は結構違っており。
シャンプーと一緒で、この商品のコンセプトである「オイルの配合」に絞り込んだ処方となっています。

そこで、較べられるように成分を並べて書き出すことにしました。
比較する商品としては、ジュレームアミノトリートメント エクストラモイストを選びました。
ジュレームアミノトリートメント エクストラモイストについては既にブログでとりあげたのでそちらをご覧ください
書き出した結果は以下のようになりました。
見やすいように、共通の成分には○印を付けました。




まずトリートメント処方の性格を決めるコンディショニング剤ですが、基本となるベヘントリモニウムクロリドとジステアリルジモニウムクロリド以外は、共通のものがありません。
使用している原料がぐっと絞り込まれてしまっています。
同様に、保湿剤、増粘剤のコーナーの原料も、オレオドールの方はジュレームよりぐっと少なくなっており、原料が絞り込まれているのが分かります。
毛髪保護成分のジラウロイルグルタミン酸リシンHClぐらいしか、目立った共通成分はありません。

オレオドール トリートメントの特徴は、油剤のコーナーに赤字で示した5種の植物油であるアンズ核油、エゴマ油、ブドウ種子油、ホホバ種子油、スクワラン(オリーブスクワラン)の配合に尽きます

安蘇のコンセプトを明確にするために、あえて他の成分の配合を省いているのでしょう。
シャンプーもそうでした。

しかし、トリートメントでは、それで済まないようです。
頭の中では理解できるのですが、実際にこのトリートメントを使ってみるとやけにゆるくて頼りない
シャンプー編で使用感を色々書きましたが、乾燥後は、油による毛髪コート感とかなかなかいい使用感をしているのですが、トリートメントとしてみると塗布時の粘度が足りません。
「トリートメント」というリッチ感が出ていませんね。
これではコンディショナーかリンスだよ(^_^;)
@cosmeで評価が辛くなる原因が、ここにもありそうです。


処方を見直すと、油剤のコーナーで、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルとかミリスチン酸イソプロピルとかそもそも粘度が低くて浸透性の高い油を使用している。
これはたぶんオイルの毛髪への浸透を促したかったと思われますが。

その割にジュレームに使われていた、粘度を上げる成分であるステアリン酸グリセリルとか水添ナタネ油脂肪酸グリセリルズを省いてしまっている(表中に青字で示しました)。
粘度を上げる工夫を省いてしまっているわけで、そりゃあゆるくなる。
ワックスを増やして粘度を上げる手もあるのですが、結果から見ると、それもやってない(^_^;)

トリートメントで粘度を上げるのは比較的簡単と思うのですが、ちょっとコンセプト第一で、頭でっかちに考えちゃたのかな・・・と思います(^_^;)
@cosmeで粘度がゆるいという指摘が多いので、こんな事で評価を落としたのは残念ですね。

あまり気にしない人、またシャンプー編に書きましたが、コンセプトに合う人にとっては、なかなかにお勧めなトリートメントです。
化粧品犬的には、トリートメントのリッチ感が低いのが残念ですが、髪の立ち上がり感が結構いいし、意外にそういうシャンプー・トリートメントで良いものって少ないので、結構好きですね。
何故か防腐剤が1種類に減っているのがご愛敬です(^_^;)
あとノンシリコンではないけれど、鉱物油フリーという所が好印象です。


本項は以上です。


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