男性器(ちんこ・ちんちん)や周辺にできもの(イボやぶつぶつ)・しこり・潰瘍・皮膚のただれ、ができた

エイズや性器ヘルペスなどに代表される性感染症の中には明らかな自覚症状のないものや初期に風邪に似た症状を示すために見落とされがちであるものなどがあります。

実際の症状がでたとしても、自分で「これは怪しい」と思うことができれば早くに病院で治療を受けることができますよね。

近年日本でも感染数が増えている性感染症ですが、その大半は病気に対する無知が招いたものでもあります。

それぞれの病気の症状を知り、きちんと自分で予防に努めるようにしましょう。

ここでは、「性器や周辺にできもの(イボやぶつぶつ)、しこり、潰瘍・皮膚のただれができた」という男性のケースを想定し、考えられる病気とその症状について考えていきます。

性器や周辺にできもの(イボやぶつぶつ)ができた場合

性器やその周辺にできものはできる性感染症はいくつかの種類が知られていますが、一般によく知られているのは尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒の3つです。

それぞれによって症状が現れる場所は実際には異なっているため、きちんと判断するのは難しい場合もあります。

もしこのような症状がすでに出ているのなら、一度検査に行かれるのがよいでしょう。

男性の尖圭コンジローマ

性器や肛門周辺、尿道口のあたりに薄い桃色または茶色の鶏のトサカかお椀を伏せた形のようなイボができた場合は尖圭コンジローマを疑いましょう。

この病気は軽い痛みやかゆみと言った自覚症状がある場合もあるものの、大半のケースでは自覚症状はほとんどありません。

この病気はヒトパピローマウイルスに感染することによって起こり、進行とともにイボの数、大きさ共に増えていきます。

治療としては外科的手術によってイボを取り除くという方法がとられます。

しかしウイルスを完全に取り除くのは極めて難しいため、3か月以内のイボの再発率が約4人に1人ととても高いのが特徴です。

男性の性器ヘルペス

性器や太もも、おしりや肛門周辺に1ミリから2ミリほどの小さな水泡(水ぶくれ)や赤いぶつぶつができた場合には、性器ヘルペスが疑われます。

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスに感染することによって起こる病気です。

口の周りがただれる口唇ヘルペスも同じく単純ヘルペスウイルスによって起こる病気ですが、ウイルスのタイプが厳密には異なります。

ただしこの異なるウイルスのタイプは互いの領分にも感染するので、性器ヘルペスは口を通して感染すれば口の周辺にも症状がでます。

症状としては、水泡やぶつぶつがつぶれて潰瘍やただれた状態になり、強い痛みを伴うことが特徴です。

発熱や太もものリンパ節の腫れを伴うことがあり、再発が見られる例が8割と多くなっています。

再発は多くの場合1年以内に起こり、初感染の症状よりも軽いことが多く水泡およびぶつぶつの数が少なく、痛みも軽いことがほとんどです。

男性の梅毒

梅毒は世界史上例を見ない早さで全球規模に広がった感染症で、かつては今のような進行に数年かかる弱毒性ではなく数週間で死に至る強毒性の病気でした。

江戸時代の遊郭では性病として非常に有名で、容貌が変わることに加えて死に至るため非常に恐れられていた病気です。

しかしながら、現在はペニシリンのような抗生物質による治療法が確立されたため、特に先進国では恐怖薄れています。

ですが、現在の日本では年々感染者が増加していることもあり注意が必要な病気です。

この病気は4つのステージに分かれていて、潜伏期間は3週間と長めです。

ぶつぶつが現れるのはこのうち第2ステージであり、顔や手足に「バラ疹」と呼ばれる特徴的なピンク色のあざができます。

また、赤茶色のあずきまたはえんどう豆大の大きさのぶつぶつができます。

この症状は3か月から3年ほど続いた後自然治癒しますが、だからと言って放っておくと第3ステージに進行します。

先進国では第2ステージまでに治療が施されることが多く、第3、4ステージまで進行した患者数は非常に少なくなります。

性器や周辺にしこりができた場合

この場合、疑われる病気は梅毒です。

梅毒には前述の通り4つのステージがあり、患部にしこりができるのは第1ステージと第3で、性器や周辺にしこりができるのは第1ステージです。

一方、第2ステージを経た第3ステージでは顔や鼻、筋肉、内臓、骨などに硬いしこりができ、顔面にコブができるため容貌はもとの顔とは全く変わってしまいます。

第1ステージでは感染部位、つまり性器や口、肛門の皮膚や粘膜に数ミリ程度の軟骨くらいの硬さをしたしこりができます。

このしこりは痛くなく、同時に股間のリンパ節が腫れますがこの後症状が消えるため、治ったかのように見えます。

しかし目に見えないうちに症状は進んでいるので、違和感があればすぐに医師の診断を受けておきましょう。

性器や周辺に潰瘍・皮膚のただれができた場合

性器や周辺に潰瘍や皮膚のただれができた場合には、軟性下疳が疑われます。

この病気は日本での感染例はとても少なく、東南アジアやアフリカで多く発生しているため海外での感染例が多いとされています。

現在アメリカ合衆国で感染例が増えており、感染者はHIVウイルスに感染しやすくなるという要注意の性感染症です。

軟性下疳の症状が出ている部位に接触するころで感染によって起こり、原因となるのは軟性下疳菌で、患部は男性では男性器の先端など、症状はリンパ節の強い腫れと痛みに加えて患部に豆粒程度のこぶができ、このコブがつぶれて潰瘍となり強い痛みが現れます。