花王から発売されている乾燥性敏感肌向けのシリーズであるキュレル。セラミドケアが売りの本シリーズのうち、唯一のクレンジングであるジェルメイク落としについてご紹介していきたいと思います。
併せて、キュレルが敏感肌向けである理由、医薬部外品とは何か、シリーズの核となるセラミドケアのセラミドについてもご説明していきます。
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医薬部外品とは
キュレルはシリーズ全体が医薬部外品となっています。では、医薬部外品とは具体的に何を示すのか、化粧品と何が違うのかですが、医薬部外品は化粧品のうち、効能・効果が認められた有効成分が有効濃度まで含まれているものとなります。
通常の化粧品は効能や効果を表示できないように定められていますが、医薬部外品では効能・効果を表示できるのです。
キュレルのジェルメイク落としの場合、グリチルリチン酸ジカリウムという消炎成分が有効成分に当たります。グリチルリチン酸ジカリウムとは甘草由来のグリチルリチン酸のジカリウム塩です。(塩にすることで水溶性になります。)消炎効果は絶大で、敏感肌用の医薬部外品に入っていることが多い成分となります。
効能・効果は具体的には肌荒れ予防やニキビの予防、悪化を防ぐ目的です。このため、キュレルのクレンジングはニキビ肌や肌荒れ時にも安心して使うことができますね。
また、医薬部外品の全成分表示は任意ですが、キュレルの場合には全成分表示がされているのも好感が持てますね。
セラミドとは
まず、レンガ造りの貯水タンクを想像してみてください。中の水が角層の水分、レンガが角質細胞、漆喰が細胞間脂質だと考えてみると分かりやすくなります。
セラミドはこの例でいう漆喰部分(細胞間脂質)に当たります。レンガだけでも形は維持できますが、固定されていないために僅かに空いた隙間からタンクの中に異物が混入したり、水が漏れ出てしまいますよね。この異物が肌荒れの元になる刺激や外部物質(例えば排気ガス、バイ菌など)です。漆喰がないことでタンクの中は泥だらけ、水もカラカラ……なんていう事態になってしまいます。
キュレルシリーズは肌ダメージや乾燥肌バリアとなるセラミドをケアするという発想で乾燥性敏感肌用に開発されたシリーズなのです。
キュレルのクレンジング
そんなキュレルシリーズ唯一のクレンジングがジェルタイプです。セラミドは脂質ですから、油性の強い他のタイプですと脂質を洗い流してしまいブランドコンセプトであるセラミドケアと克ち合いになってしまうためでしょう。また、敏感肌向けですので、コットンの刺激が少なからずあるウォータータイプもなく、結果ジェルだけという英断を下したのだと思われます。
使用されている界面活性剤は
・トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル
・POEオクチルドデシルエーテル
・イソノナン酸イソノニル
・ジステアリルトリモニウムクロリド
加えて、油性成分として流動イソパラフィン、シリコンのシクロジメチコン、分散剤としてイソプロパノール。
その他の成分はソルビトール液、グリセリン、BGといった保湿成分・増粘成分と保存料であるパラベンに加えて精製水という実にシンプルな構成です。
これは美容成分を排することでアレルギー持ちの方でも最大数使えるように考慮した結果、植物性などの美容成分が入っていないと考えることができます。
それではそれぞれの成分について解説していきたいと思います。
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル
どちらもエステルです。トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルは三価のエステルで植物性油脂と同種の物質。クレンジングウォーターによく配合されています。
イソノナン酸イソノニルは一価で短めの鎖長のエステル(化粧品に配合されているものは高級(炭素数16前後)が多い)。油性を下げて分散剤を必要最小限に留める工夫が伺えます。
POEオクチルドデシルエーテル
POEとはポリオキシエチレンの略でノニオン系界面活性剤です。化粧品ではあまり見ない成分ですが、ノニオン型なので静電気が起きにくく、乾燥肌は水分が少ないために静電気が起きやすい状況下にあるためにノニオン型を採用したのだと思われます。ポリマーですがドデシル(炭素数12)ですのでこちらもやや短めに作られており、肌の油分を取り去らないような工夫が伺えます。
ジステアリルトリモニウムクロリド
主にヘアケアに使われることの多い成分ですが、柔軟性、帯電防止が目的で処方されることの多い成分です。こちらも乾燥肌の静電気刺激への配慮でしょう。(水は静電気で曲がるほど静電気への反応性が高いため、洗顔の際の配慮だと思われます。)
シクロジメチコン
ポイントメイクを落とす際にシリコンの力が必要になります。また、液性の安定のためにも入っているのでしょう。
というわけで、なんと無駄が何もありません。アレルギーを考慮してか過剰なものは何も加えず、必要なものは必要な形で、乾燥性敏感肌に特化した処方のキュレルのジェルメイク落とし。
セラミドを洗い流さないよう配慮された本品は乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌の方に限らず、乾燥や静電気の発生しやすい冬を中心に普通肌の方にもお勧めできる一本です。
以上、キュレルのクレンジングジェルがお肌にとっても優しい理由を、肌や医薬部外品の基礎知識を交えてお送りいたしました。最後までお読みいただきありがとうございました。
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