シミに効果的なL-システインのヒミツ
L-システインとは、アミノ酸の一種で、体内では皮膚や毛髪、爪などに含まれている成分です。
体内で作ることができるアミノ酸ではありますが、不足しがちなため、食事で摂取したほうが望ましい「準必須アミノ酸」とも言われています。
一般的な用途として、従来は香料の原料として用いられていました。というのも、L-システインを糖と反応させると肉を焼く香ばしい香りが立つからです。
最近では、医薬品としてもよく使われています。ハイチオールCやロスミンローヤルは、L-システインの医薬品として人気です。
L-システインが医薬品として使われる理由は、美白効果、代謝促進など、美肌を作るのに役立つ効能が豊富なのも大きな理由。
また、二日酔いや疲労にも効果があるので、元気に過ごしたい人にも向いています。
L-システインはシミにどう働く?
L-システインの美白効果としては、シミを作るメラニン色素を還元する作用があります。
肌の奥では、紫外線などの刺激を受けると肌を守るためにメラニン色素が生成されますが、L-システインは、作られてしまったメラニン色素を元の物質に戻し、色を抜いて無色化する作用を持っているので、シミを薄くすることができるのです。
代謝促進効果があり、細胞の生まれ変わりをうながすはたらきにより、肌再生をスムーズにします。
古い細胞を押し上げて体外に排出させ、肌の奥では新しい細胞がはぐくまれ、肌のターンオーバーが正常になります。それにより、シミやくすみが改善され、透明感のある肌がみちびかれます。
また、肌の奥でコラーゲンの生成をサポートする力もあるので、ハリのある健康的な肌をもたらします。
逆に、L-システインが不足すると、メラニン生成が抑えられずシミやくすみが生じやすくなり、肌のターンオーバーも乱れ、肌荒れが起こりやすくなります。
L-システインに副作用はない?
美白効果が高く、シミ消しに魅力的なL-システインですが、副作用はあるのでしょうか?
L-システインは、食材にも含まれている成分で安全性が高い成分なので、毎日飲み続けても深刻な副作用が起きることはありません。
ただし、1日1500㎎以上飲むと、吐き気や頭痛が起きるという研究結果があります。
厚生労働省の推奨摂取量は、L-システインの原料となるメチオニンと合わせて、体重1㎏につき15㎎です。体重50㎏の人で750㎎ですから、普通の食事では摂り過ぎることはありません。
ですが、医薬品やサプリメントの過剰摂取は、体調を崩す原因になりますので、摂取量には注意しましょう。
また、美白効果が髪に作用すると白髪が増えることがあると言われています。
L-システインは、メラニン色素を還元する作用を持っています。日本人の黒髪の黒い色も、メラニン色素のはたらきによるものです。
毛髪は、毛穴の奥にある毛母細胞で髪の毛が作られる時に、髪の内部にあるメラニン色素のはたらきで黒髪になります。
ところが、L-システインの摂取が多すぎると、髪のメラニン色素も還元してしまい、色が抜けて無色になってしまうのです。この無色になった状態が、白髪です。
L-システインは飲み薬での摂取が効率的
L-システインは、食事から必須アミノ酸を摂取し体内で作り出すことができます。
メチオニンという必須アミノ酸は、体内でL-システインに合成されるからです。メチオニンを含む食品には、次のようなものがあります。
肉類:鶏肉、牛肉、羊肉
魚類:マグロ、カツオ
乳製品:牛乳、チーズ
大豆食品:豆腐、納豆
以上の食材は、たんぱく質が豊富なものばかりです。たんぱく質をしっかり摂れる食事にすることで、体内で合成するL-システインを増やすことができるわけですね。
ただし、食事から十分なメチオニンを摂取するのは簡単ではありません。年齢とともにL-システインは減少していくので、減少した分を補い、シミを薄くする効果を得るには、食事だけでは難しいでしょう。
そこで、飲み薬のL-システインを活用するのが得策ということになります。
飲み薬を摂取する際に注意したいことは
L-システインを飲み薬として服用する際には、次のような点に注意しましょう。
L-システインは、肌の奥のメラニン生成を抑えるとともに、肌のターンオーバーをうながして肌をきれいにしていきます。
肌のターンオーバーには約1か月かかりますから、数日では効き目が出ません。数週間~1か月以上飲んで初めて効果が現れてきます。ですから、L-システインは、1か月は継続して服用し、様子を見ましょう。
また、過剰な量を長期に服用すると、白髪が増えることがあるとされています。
数日程度では問題ありませんが、1か月以上にわたって飲み続ける場合は、1回当たりの摂取量に注意が必要です。
大人の1日の推奨摂取量は、40㎏の人で600㎎、50㎏の人で750㎎です。
1500㎎を超えると吐き気や頭痛などの副作用が出るという結果が報告されていますので、美白のために多めに摂取したい人は、1日1000㎎が目安になるでしょう。
L-システインを摂取しながら白髪を抑えるためには、ビオチンが有効であると言われています。
ビオチンは、ビタミンB群の一種で、肌や髪を健康にするはたらきがあります。白髪が出にくくなる効果もあるので、気になる人は、L-システインに加えてビオチンも一緒に摂取するのがおすすめです。
さらに、L-システインの効果は、ビタミンCを合わせて摂取することで高まると言われています。L-システインの医薬品にはビタミンCも同時に含まれるのが一般的です。