女性として輝きを増す30~40歳頃にみられる肌トラブルのひとつ。突然できた顔のシミ・・・それは肝斑かもしれません。肝斑の予防と対策をしっかりと押さえて、健康美人になりましょう!
肝斑ってなぁに?
肝斑は、いわゆるシミの一種で、顔面にうすい褐色斑として現れます。「肝」という字が使われていますが、肝臓とは関係がありません。妊娠や経口避妊薬の使用によって発症したり、症状が悪化したりするため、女性ホルモンが影響していると考えられています。
30~40歳で発症することが多く、閉経を迎える頃から新たに発症することは少なくなり、症状も軽くなってくるようです。
妊娠をきっかけに肝斑が現れる場合では、妊娠2~3ヶ月頃から症状が出始め、だんだん色が濃くなっていくことが多いようです。
出産後、色がうすくなる場合もありますが、そのまま残ってしまう場合も。経口避妊薬は、内服期間が長いほど、肝斑の発症頻度が高くなるようです。
2007年に、日本で初めて肝斑のOTC内服薬が発売されました。
OTC内服薬とは、英語の「オーバー・ザ・カウンター・ドラッグ(Over The Counter Drug)」の略で、医師の処方せんがなくても、薬局等で購入できる一般用医薬品のことです。
もしかして肝斑?
ふつうのシミと違い、薬などでケアしやすいとされている肝斑。しかし、肝斑とそれ以外のシミとの見分けは難しく、肝斑の上に別のシミが重なっていることもあります。
「もしかしたら?」と思ったら、自己判断で処理をせず、皮膚科で専門家に識別してもらいましょう。
- 左右対称にできることが多い
- 頬や額に多く現れ、目の周りにはほとんど出ない
- そばかすやほくろのような点ではなく面で広がる
- 季節によって濃さが変わる
- 30~40歳で突然現れる
- 妊娠で悪化する
肝斑は、目の周りを避けて面で広がるのが特徴です。頬骨に沿った形で広がることが多いのですが、額や鼻の下などにも出ます。顔全体に広がるため、シミとは気がつかず「顔色が悪くなった」「肌がくすんできた」と思っていたら、実は肝斑だったということもあります。目の周りには出ないので、目の下が白く色の抜けたようになるのも特徴です。
また、肝斑は高齢者には見られないのが特徴です。肝斑が現れるのは30~40歳の女性がほとんどで、50歳後半になると消えたり、色が薄くなる傾向があります。また、紫外線によって悪化しやすいため、季節によってシミが濃くなったり薄くなったりします。
そして、女性ホルモンの影響を受けるため、妊娠により悪化することがあります。
- 日光黒子(老人性色素斑)
- 黒っぽい境界のはっきりとしたシミ
左右対称であっても肝斑でないものもあります。日光黒子(老人性色素斑)は、紫外線を浴びることによってできますが、紫外線も左右対称に浴びれば、シミも左右対称になるからです。また、肝斑は頬骨の上に沿って広がるので、頬の中央から下にかけて広がる場合も日光黒子(老人性色素斑)の可能性があります。 - 雀卵斑(そばかす)
- 直径数mm以下の丸いシミ
点状のシミが、雀卵斑(そばかす)。ほかのシミに比べ、区別がつきやすいタイプです。 - 炎症後色素沈着
- にきびや炎症のあとにできる褐色のシミ
肝斑は目の周りを避けるように出ます。しかし、炎症後色素沈着は目の回りも含め、刺激を受けたあらゆるところに現れます。 - 対称性真皮メラノサイトーシス
- 青みの強い褐色であざのようなシミ
対称性真皮メラノサイトーシスでは、米粒ほどの大きさの斑点がいくつも点在します。
季節によってシミの濃さが変わらないのも特徴のひとつです。
肝斑を予防する3つのポイント
肝斑は放っておくと治りにくいため、できれば予防をしたいものです。
そのために、日ごろから注意できることを考えてみましょう。
- どんなシミにも共通することですが、紫外線を防ぐことは大切です。
紫外線は、肝斑の発症に影響し、また悪化の原因ともなります。シミの元になるのは、「メラニン」という色素。紫外線を浴びるとメラノサイト(色素細胞)が、紫外線から体を守るためにメラニンを生成します。季節を問わず日焼け止めは必需品です。 - メラノサイトを刺激して、メラニンを活発に生成させるホルモンがあります。ストレスはこのホルモンの分泌を促し、メラノサイトを刺激します。肝斑を気にして鏡の前で思い悩むのも、実は肝斑をさらに悪化させることになるのです。これはまさに悪循環。
また、睡眠不足や不規則な生活も、このメラノサイトを刺激するホルモンを分泌してしまいます。
ストレス解消と十分な休養が、肝斑予防には必須です。 - 過度の刺激や摩擦も、肌を痛め、シミを悪化させる原因となります。洗顔は洗顔料をよく泡立て、泡で洗うようにしましょう。
洗顔後のタオルはごしごしこすらずに、水気を押さえるように使いましょう。入念過ぎるフェイスマッサージも、肌を痛める原因のひとつ。肌の状態に合わせてスキンケアを選ぶことが大切です。
肝斑の治療には、トラネキサム酸の内服薬が有効です。1ヶ月くらいで効果が出はじめ、2ヶ月で改善します。また、内服薬に外用薬を併用することもあります。レーザー治療は肝斑を悪化させるので不向き。ふつうのシミとは治療方法がことなるので、自己判断で治療を開始せず、専門家の指示を仰ぐのが得策です。
そして、お薬の治療を受けていても、紫外線対策は忘れずに!日焼け止めを上手に使って、きちんと肌を紫外線から守ってください。夜更かしをしていては、お薬の効果を相殺してしまいますので、睡眠不足を避け、規則正しい生活を心がけましょう。
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