とある流行らない居酒屋の地下深く、人知れずひっそりと存在しているその名も「」。そこではと、が日夜おかしな食生活を研究しているという……。

 

みつどん(以下み)「と言う訳で、ついに最終回です!」

ポニョ子(以降ポ)「まだやってたの?」

み「当ブログを代表するキラー企画もついに終焉の刻を迎えました……。」

どらねこ(以後ど)美味しんぼ検証の方が人気あるよね」

み「思い浮かぶ数々の名シーン……今回、導入部は第1回のモノです。いやぁ、懐かしい!」

モニョ子(略称モ)「しちゃいましたね、リバウンド

み「構想3年!さぁ、見事ダイエットランチを作り上げる事が出来るのか!」

店長(これより店)「今回できなかったら、二人で資料用スケッチのモデルになってもらいます。モチロン絡みありで」

「…えっ?」

店「ポニョちゃんとモニョちゃんは夏と冬コスプレして売り子ね。時給は現物で」

モ「……えっ?」

ちょっと長めのシリーズあらすじ

奇跡の打たれ強さを発揮して外食冬の時代をなんとなく耐えきっている隠れ里的修羅場系居酒屋「夢衣民(むいたみ)」……その地下深く、謎の悲鳴がとどろく闇の中に「南千住研究所Z」はある。最終回を前にして、ここで改めて元ネタは渋谷研究所Xである事を明示しておかねばなるまい。すんません毎度ご迷惑おかけします。

高額報酬につられて応募した居酒屋にいつの間にか幽閉され、起死回生の爆発的人気メニュー開発を命じられたみつどんとどらねこ。それにはダイエットメニューだ! という思いつきから、誰でも手軽に本当にやせるメニューの開発に取り組むことになる。

リンゴ、納豆南極甲状腺ホルモン・・・内容が想像できるようで出来ないダイエットメニューが浮かんでは消えていく。響き渡るみつどんの悲鳴。自分たちだけではこのミッションの遂行は不可能だ――そう気がついた研究所メンバーはネットの集合知を結集する事を思い付く。ツイッターで大勢の方から寄せられた素晴らしいアイディアの数々。そして響き渡るみつどんの悲鳴。

 

登場人物

 * みつどん:月一更新もままならない位忙しいのにちっとも借金が減らない自営業から足を洗うべく居酒屋に応募、現在に至る。最近ほとぼりが冷めるまではここにいても良いかな?と思っている。時々ゼイニィに意識を乗っ取られるのが目下の悩み。被験者及びブログ主担当。

 

 * どらねこ:謎の宇宙動物。元スーパーの店員で、自称日本モフモフ療法学会会長。相も変わらず人気はうなぎ登り、最近は講演のお声も頂いているらしい。解せぬ。目下の悩みは愛車(アダムスキー型)の駐車場所。栄養部門担当。

 

 * :流ちょうな肉体言語を操り、夢衣民に君臨する姐さん系ウェイトレス。座右の銘は右ストレート。衝撃吸収剤ゼイニィを透してみつどんにダメージを与える手段を模索中。無空波にするか伝統的に蹴りでめくるか決めかねているのが目下の悩み。突っ込み(物理)担当。

 

 * モニョ子:3姉妹の末っ子。フィクション作品の末っ子はしっかりしているの法則通り、大変優秀なよく出来た妹。何気に辛辣。合いの手・進行・常識担当。目下の悩みは、最近ちょっとダイエットに本気モードなところ。

 

 * 店長:夢衣民の店長にしておっとりのんびり屋な長女。「あらあら」と言わせたら負けだとブログ主的には思っている。なにかと常識外れのメンバーをその包容力と趣味の同人活動でまとめ上げている。ポニョ子が頭が上がらない数少ない一人。目下の悩みは、最終回なのにキャラが微妙に定まっていないこと。

ゼイニィを撃退せよ!

み「……こんな粗筋だったっけ? どらちゃん」

「物語最終盤の、魔王城を前にした回想シーンを意識してみたよ」

ポ「確かに、毎回悲鳴を聞いていた気はするわね」

モ「そして回を重ねるごとに大きくなっていくみつどんさん・・・」

み「思えば、いろいろあったねぇ、しみじみ」

ポ「なにがしみじみよ。アンタのせいでこのシリーズ、説得力ゼロじゃない!」

「ククク、そろそろ本気を出すときが来たようだな」

ポ「ということはアンタ、いままで本気出してなかったのね」

「ごめんモフ、単なる言葉のあやモフ。ゆるしてウルウル」

店「お目々うるうるお願いポーズに免じて、許してあげてね?」

み「(こうやってツイッターネコかぶってフォロワーダマしているんだよなぁ)」

モ「さて前回の続きです。意志の力がどうとか話してましたね」

「うん、今回は『痩せたい!』と謂う強い意志があっても、ダイエットに成功できなかった理由を考えてみたいと思うんだ」

み「それはゼィニィに脳を乗っ取られているからでは」

ポ「そんなのアンタだけよ!」

「うふふ、実はそれってほぼ正解なんだよ。ゼイニィはともかく、脳が欲望を我慢できない事が、痩せない大きな理由なんだね」

店「でも、それは当たり前のことよね?」

「その当たり前が大切なんですよ。だって、必要以上に食べ過ぎるから太るのですから、必要以上にたべなければ良いんです。これも当たり前のことでしょ?」

み「うむむ、その当たり前がむずかしい、と」

モ「どらねこさんはそれを何とかできる秘策を持っているのですね」

え? 無いよ?

「みぎゃああ!」

モ「……欲望を我慢させるのは無理だから、別の方法を考えましょう、と言う事ですか?」

「うん、その通り」

み「復活はやっ」

「例えば目の前に大好物の美味しいケーキがあるとします。どんちゃんポニョ子さん、コレ我慢できますか?」

ポ「我慢なんて言葉使う必要ねぇんだ!もう食べた、なら使ってもいいッ!」

「うん、うん、そうでしょうそうでしょう。じゃ、手が縛られていたら?」

み「手を使わずに食べる!

「そ、そうだね。食べるかどうか自分に選択権がある場合、特に減量の必要の無い人ならケーキを食べるのに心理的な抵抗は少ないだろうけど、痩せようと思っていたら手を伸ばすのに『ためらい』があると思うんです。でも、食べちゃう。更に手を縛られてればあきらめる人も出てくるけど、それでも我慢できない人は手を使わずでも食べちゃう。なんとかして」

み「ふむふむ」

「どうして我慢できないかと謂うと――人間って合理的な生き物だからだと思うんですよ」

ポ「え?痩せたいなら我慢するのが合理的な選択なんじゃないの?」

店「食べてから後悔することも多いわね」

「ある意味合理的、と謂った方が良いかも知れませんね。その場その場で合理的なんですよ。つまり、『そのケーキ食べたーい!』と謂う欲望が痩せてきれいになった自分の将来像に勝ってしまうのですね」

み「なるほど。痩せてスリムな自分を実現するというインセンティブと目の前の美味しいモノを食べたいというインセンティブが戦って、食欲が勝ち越していると太ると言う話ですね」

ポ「なんだ、我慢できないのはアタシのせいじゃないのね。悩んで損したわ」

モ「お姉さん、ソレ違う」

「にゃはは。欲望のコントロールが得意な人もいれば不得意な人もいるわけで、それがダイエットの成功の鍵を握るワケね。そして、どうしても我慢できない人が何度も同じ事を繰り返しちゃうんだ」

ポ「食べちゃイケナイと思うと目の前のお菓子が10倍くらい美味しそうにみえるのよねぇ」

み「では、そんなゼィニィに寄生された人々はどうやって抜け出したらよいのでしょう?」

「ふふふ、それはね・・・選択の自由を奪えばいいんだよ!」

モ「どらねこさん、それは基本的人権をないがしろにする暴言です」

ポ「そうだ!そうだ!この邪狡猫めっ!!」

店「うんうん、基本よね」

「あの~、本題入って良いモフか?奪うのは自分の選択肢であるところがポイントね」

モ「?」

「どんなに固く決心していても、いざ食べ物を目の前にするとついつい手が…って事よくあるじゃない? 逆に言うと、食べ物さえ無ければちゃんと決心できるのだから、いざ食べ物を目の当たりにしても食べちゃわないように『あらかじめ』自分を縛っておくんだよ。理性のあるうちにね」

店「縛られているウチに内なる欲望に気が付くのね?」

「自分だけでは難しいときには周囲の人に協力を頂くと良いですね。ほら、例えばこんな具合に!」

店「あら。なつかしいわね~」

モ「随分昔のマンガみたいですけど、有名なのですか?」

店「……いつ頃のマンガなのかしら~。読んだ事無いからわからないわ~。最近のマンガじゃ無いからわからないわ~」

み「そこに突っ込むと危険そうだからスルーとして。冷静なうちに冷静じゃなくなる時の対応をしておくということですね。でなければ周囲の協力を仰ぐ、と」

「たとえば、甘い物が出てくるのがわかっていたら、その前に甘みを感じなくなるお茶を飲むとかは比較的ソフトな縛りだね。お金持ってたら買い食いしちゃう、だったらお金を持たないで外出する、とか。行動を束縛する方法は色々ありそうだよ」

ポ「食べても痩せる方法を提案してくれるのかと思ったら、とんだ期待はずれだわ、ケッ」

み「いや、それは無理だからと言う話、前回までしてたよね?」

ポ「『周囲の協力』の仕方にも依るわよ。例えばこんなのはどう?」

ポ「ウドンの誘惑に負けたみつどんも、ホラこの通りカロリーリセット」

モ「みつどんさん、鼻からウドンが出てますね」

み「……君たち、どうしてマンモス西をみつどんと呼ぶのかな?」

「(似てる……)」

ポ「まあこんな感じで、お勘定のときお客様に一発ずつボディブローかましていけばお腹スッキリダイエットできるわ!」

店「だめよ、食べ物が勿体ないじゃない。却下」

み「却下するポイントそこですか…」

ポ「じゃあ、食べようと口を開けたところにアッパー?」

「それって、お客さんお金払ってるのに何も食べてないよね?純粋に殴られてるだけだよね?」

ポ「よくある事よ」

み「いや、よくあっちゃいけないんじゃ」

「ご褒美!?」

店「お得意様には良いかもしれないけど、ご新規にそれはちょっと刺激が強すぎるかも知れないわね~」

モ「そうですね、入院しちゃうからリピーターの獲得には繋がらないかも知れませんね。それに違法だし」

「あー。こうしてみると姉妹だなって気がするね」

新メニュー誕生!?

店「みつどん君でいつまでも遊んでないで、そろそろ新メニューを発表してもらおうかしら?一人一案ね」

ポ「う。え、えーと……そうだ!」

み「土壇場で全否定してきたよこの人!?」

ポ「先ずメニュー全品100円均一にします。そのままじゃ大赤字だから、注文を一回受ける度に100円ずつ加算されるようなシステムにするの。んで、どのオーダーを受けるかはその時にオーダー回数が多い順で決まるのよ!」

「……で、ボクとどんちゃんが客席でオーダーしまくると」

み「どう見てもベ●ーオークションです、本当にダンケシェーン」

店「芸能人に広告頼めるほど資金に余裕がないから却下です」

み「そんなんで良いなら、もっと良い案があるよ。先ずトレーディングカード要素を盛り込んだプロマイドを売ります。そしてスタミナドリンクを一本1,000円で…」

店「却下。それはフォロワーさんにシャレにならない人がいるから」

モ「だいたい、[キュート]みつどんSRとか需要無いにもほどがあります」

「(キュート?)まぁ、やっぱりここはダイエットで行こうよ。自由を縛るのが急所、って話をしたよね?こうゆうのはどうだろう――オーダーダイエットプログラム!」

「ふふふ、栄養バランスにこだわったオーダーメイドダイエットメニューを毎日提供するプログラムに加入して貰うんだ。前金制がポイント!」

モ「お客さんをお店に縛り付けるんですね」

「そう。前払いの金額をでかくすれば、一度始めてしまえば後戻りが難しいところがミソ。万が一離脱しても、店としては逆にオイシイわけ!」

ポ「おぬしも悪よのう」

モ「でも、お客さん一人一人にオーダーメイドで調整したメニューを提供するのは難しくないですか?給食や病院食と違って必ずウチで食べてくれるとは限りませんし」

「ハイ、煮干し一匹」

店「まあ、尾頭付きね」

ビタミンも必要だから丸ごと内臓を食べられる魚を選んだよ?」

み「いや、あの、どうみても小さすぎますよねコレ」

「ホント仕方の無いオッサンだなぁ、ほらよ!ドン」

ポ「活きがいい立派なカツオね」

「あ、頭の方から丸呑みしてね、鱗が引っかからないように」

み「わー、細かい所まで行き届いた配慮だなー。んがぐぐ」

モ「うわぁ、あのお魚さんを丸呑み・・・」

「はい出番!」

ポ「ほいさ」

ドムっ!

み「……逆流性食道炎になったらしゃれにならないので勘弁して下さい」

店「収拾もつかなくなってきたことだし、そろそろモニョ子ちゃんにまとめてもらいましょうか?」

モ「……いいですけど。どらねこさんの話を聞いて思い付いたんですが,なんてどうでしょう?」

み「マイレージというと、移動距離に応じてポイントがたまるアレ?」

モ「はい。通常の日替わり定食と少しカロリーを抑えたダイエット定食を用意して、ダイエット定食を頼んだおかげで減ったカロリー分を記録するんです。グラフ表示してもいいかも」

「にゃるほど。『食べなかったカロリー』を数値化することで我慢を目に見える形に表すのね」

モ「はい。数字が積み重なっていけば、励みにもなるし…」

み「これだけ頑張ったんだから、と行動を「縛る」こともできるし、お店に「縛る」こともできる、と。よくできてるなぁ!」

「うん、いい案だね。摂取カロリーを意識できるし、しかもこれだとライフスタイルに合わせた減量計画を各自で工夫できる」

ポ「まるなげできるのは、面倒なくていいわね」

店「みんな、この案でいいかしら?」

ポ「さんせーい」

店「では、カロリーマイレージの導入と、ダイエット定食を何種類か開発するということで。足掛け4年、みんな、ご苦労さま!」

モ「お疲れ様でしたー!!!!」

 

 

次回予告

み「…え…なに次回? これで終わりでしょ。僕はもう帰ろうかと」

「そろそろニャントロ星で愛車の車検が…」

ポ「何言ってるの。足掛け4年の長期連載がこんなほんわかオチで終われるわけないじゃない」

モ「とりあえず、みつどんさんには何か酷い目に遭ってもらわないと」

み「なにそれスゴイ級こわい。慈悲はない」

店「まあ、それじゃ仕方ないわね」

み「なんでにこやかに荒縄構えてるの!?「縛り」がテーマだから!? イイじゃん、キレイに落ちてたじゃん!」

ポ「だってさ、こんなダイエットエントリー書いてるアナタの体型がそれじゃ説得力ないでしょ?醜い豚がなにを偉そうに、ってなもんよ」

モ「上から目線で言われたくない、とか、まずはお前の体脂肪に言って聞かせろ、とか書かれそうですよね。書かれてないけど」

「それで、なぜ荒縄?」

店「外見だけでもなんとかならないかと思って。ああ、ちゃんと湯通ししてロウソクでケバをとってありますからね?」

み「うわあ安心だ。でもそれ、見た目叉焼だよね?まんま豚だよね!?」

ポ「黙れ豚」

み「ぴぎぃ!」

店「楽しそうに啼いているとこ悪いですけど、とにかくダイエット企画の発案者が豚ちゃんでは困るのよね」

モ「なんとしても、痩せてもらいます!」

「そうゆうことなら、ボクも協力しようかな」

み「え?え?」

ポ「というわけで。次回からはリアルみつどん減量大作戦―早く人間になりたい―をお送りします。ていうか強制的にやらせます」

み「き、聞いてないよ!?」

モ「みなさま、お楽しみに♪」

 

完…?

 

 

番外編

*1:誘因。経済学的なお話しによくでてくる用語

*2:シャレにならない人……一体なにz4さんなんだ……

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