円形脱毛症の局所免疫治療法とはどんなものですか?
円形脱毛症の局所免疫とはかぶれを利用した治療方法です
円形脱毛症の局所免疫治療法は、かぶれを利用した治療方法です。
円形脱毛症の部分にかぶれを引き起こし、毛根を攻撃しているリンパ球の作用を抑制することによって、発毛を促します。
日本でこの治療を受けるときは保険適用外となるため、治療費は自費です。
また体質的に合わないというような方もいるため、必ず改善できるとは限りません。
局所免疫治療法は意図的にかぶれを起こして治療を行います
局所免疫治療法は世界標準の治療方法といわれています。
しかし、日本では認可されておらず、日本で受ける場合は保険適用外で自費治療となります。
具体的な治療方法をみていきましょう。
治療の第一段階として、試薬のSADBEやDPCPを体に認識させます。
これらの試薬は自然界には存在しないものであり、試薬を塗布し24時間放置します。
そして塗布した部分が1~2週間後に赤く腫れかぶれた状態となれば、リンパ球が試薬を認識したと判断するのです。
この一連の流れを感作といいます。
感作したことを確認すると、第2段階の治療に移ります。
試薬をどの程度の濃度にするか判定する作業を行い、最初は2万分の1程度に薄めて塗布し、2~3週間に1回塗布して効果を見ていくのです。
この時に人工的にかぶれを引き起こすことにより、毛根を攻撃しているリンパ球の作用を抑制し発毛を促します。
濃度が決まったら、2~3週間に1回患部に塗布して治療を継続します。
1~2ヶ月後に効果を見て、発毛が始まっていれば継続して塗布していくのです。
ある程度生えてきたら塗布する回数を減らし、効果がなければ長期間行うこともあります。
月に1回ほど必ず医師に状態の経過を確認してもらうことが必要です。
局所免疫治療法は有効性が高いといわれています
局所免疫治療法のメリットとしては、有効性が高いということがあります。
内服薬や外用薬治療でも効果が出ないというような人にも、効果が得られることが多いようです。
内服薬では副作用のリスクがありますが、局所免疫治療法の場合はほとんど副作用はありません。
保険適用外であり自費での負担が必要ですが、治療費はそれほど高くないようです。
円形脱毛症には単発型や多発型や全頭型や汎発型などいくつもの種類がありますが、どのようなタイプの人にもこの治療は効果的といわれています。
ステロイドなどを使用して副作用があり改善しなかったような人や、他の治療方法を行っていても改善していないような人にもおすすめです。
治療費用は1回1,000円から3,000円程度であり、治療期間の目安は半年から1年程度になります。
即効性はありませんので、長い期間かけて治療を行うことが必要です。
ちなみに女性はもちろん、円形脱毛症の子供にも有効な治療方法と考えられています。
そして治療を受けた多くの方が効果を実感しており、効果が出やすい方法ともいわれています。
局所免疫治療法があわないという人もいます
有効性の高い治療方法ですが、体質に合わないという人もいます。
かぶれを引き起こすため、全身性接触皮膚炎になる場合もあり、アトピーを持っていれば症状を悪化させることもあります。
このような症状が出た場合は一度塗布を中止し、副腎皮質ホルモンなどの治療に切り替えることが必要です。
治療を行うにはじっくり時間をかけなければならず、最低でも数ヶ月は治療を続け通院しないといけません。
必ず改善するとは限らず、アトピーや皮膚炎を悪化させる危険もあります。
また、妊娠中の方はこの治療方法は使用できません。
なかには一時的にしか効果が出ず、その後は治療を続けても改善しなかったというような例もあります。
そのため、局所免疫治療法は体質に合うことが重要だといえるでしょう。
副作用がないような治療方法としては、ドライアイスを使用した凍結治療や漢方を使用した漢方治療などもあります。
体質として局所免疫治療法が合わない人は、そのような治療方法を試してもよいかもしれません。
局所免疫治療法を受ける場合は、皮膚科や発毛専門のクリニックで受けるべきであり、専門のクリニックの医師は経験が豊富なので、安心して治療を受けられます。
まずは相談してどのようなものか聞いてみるとよいでしょう。
(まとめ)円形脱毛症の局所免疫治療法とはどんなものですか?
円形脱毛症の局所免疫治療法はかぶれを利用した治療です。
かぶれを利用することによって、毛根を攻撃しているリンパ球を抑制し、それによって育毛を促すことで症状を改善します。
局所治療方法のメカニズムは、感作・判定・継続の3つに分かれます。
感作で使う試薬をリンパ球に認識させ、判定で試薬の濃度を決めて、継続によって治療の効果をみていきます。
局所治療方法のメリットは、有効性が高いということです。
内服薬などで効果が出ない人や、何かの方法で治療を行い長引いているような人にも有効です。
副作用も比較的少ない方法です。
局所治療方法では、どうしてもかぶれを引き起こさないといけないので、体質で合わない人もいます。
全身性接触皮膚炎になったり、アトピーを悪化させるようなこともあり、皮膚の弱い方は注意すべきです。