ムダ毛処理をしてから「剃刀負けしちゃった…」「肌が乾燥してガサガサする」「ヒリヒリして痛いしかゆい!」という経験は誰もがしたことがあるのではないでしょうか。
ムダ毛処理は、「光・医療脱毛」「剃刀」「毛抜き」「電気シェーバー」「ワックス」「除毛・抑毛クリーム」など、様々な方法がありますが、実は、どの方法であっても肌のバリア機能を低下させています。
肌のバリア機能が低下すると、「肌荒れ」が起こりやすくなり、将来的には「シミ」や「シワ」「弾力の喪失」など、老化を促進させてしまいます。
このようなトラブルを避けるには、ムダ毛処理後はもちろんのこと、毎日「保湿」をすることがとても重要です。
今回は、保湿の重要性から肌の状態別におススメの保湿クリームをご紹介いたします。
1.どのムダ毛処理でも保湿ケアは必須
カミソリ負けやかゆみがある・なしに関わらず、ムダ毛処理後は肌のバリア機能が低下しているため、必ず『保湿』を行いましょう。
保湿には、「肌に潤いを与える」「炎症を抑える」「毛穴を引き締める」「肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進させる」の4つの効果があり、肌のバリア機能を高めることができます。
肌のバリア機能とは、皮膚の一番上の層(角質層)で「皮脂」と「水分」を保持し、細菌やウイルス、紫外線などの侵入を防ぐ身体の防衛本能の一つのことを指します。
外部からの刺激を防ぐことはもちろんのこと、肌内部で潤いを保っている「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」が蒸発するのを防ぐ役割もあります。
「細菌の侵入を防ぐこと」「肌の健康や潤いを保つこと」の2つができる、とても重要な身体の機能です。
しかし、ムダ毛処理をすると、皮膚表面の「水分」と「皮脂」もムダ毛と一緒に失うことになり、肌のバリア機能が低下、または壊れてしまいます。これは、全てのムダ毛処理法に言えることです。
肌のバリア機能は、「水分」と「皮脂」で構成されているため、ムダ毛処理をすることで本来の役割が壊れ、「乾燥感」や「肌荒れ」「ぶつぶつ」「ニキビ」「黒ずみ」など、様々な肌トラブルを引き起こしてしまいます。
また、肌のバリア機能が低下すると、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)も遅くなり、将来的に「くすみ」や「シミ」「シワ」が身体全体に目立ちやすくなります。
そのため、ツルスベ肌を目指すのであれば、ムダ毛処理後関係なく保湿クリームでしっかりとケアすることがとても重要になります。
2.肌の状態別!ベストな保湿クリームの選び方と厳選6アイテム
一口に保湿をすると言っても、なんでも良いというわけではありません。現在の肌の状態に合わせて、保湿成分を見極めることが大切です。
保湿成分には、「セラミド」や「ヒアルロン酸」「プラセンタ」「尿素」「甘草エキス」などがありますが、実は役割と効能が異なります。
まずは、ムダ毛処理後で起こる肌トラブルの中で、自身が最も気になっている症状はどれなのかを知ることが大切です。以下の表にまとめましたのでご参考ください。
【ムダ毛処理後に起こる肌トラブル別保湿成分】
| 肌の状態 | おススメ成分 |
|---|---|
| ・乾燥感 ・ガサガサ ・つっぱる ・白い粉を吹く | 高浸透高保湿成分 ・セラミド ・ヒアルロン酸 ・コラーゲン など |
| ・黒ずみ ・色素沈着 ・くすみ ・シミ | 美白成分 ・トラネキサム酸 ・ビタミンC誘導体 ・アルブチン など |
| ・カミソリ負け ・ニキビ ・ぶつぶつ ・炎症 | 抗炎症成分 ・グリチルリチン酸2K ・プラセンタ ・甘草エキス など |
【注意!】
肌の状態が、「ジュクジュクした状態」や「重度の炎症(火傷)を起こしている」「出血をしている」方は、市販の保湿クリームの使用は避け、皮膚科で本格的に治療をしてもらってください。
傷口がある場合も、症状が悪化する可能性が高いため、傷口を避けて保湿クリームを塗るようにしてください。
【市販の保湿クリームでケアできない肌状態】
①肌が乾燥・ガサガサしている方は「高浸透高保湿成分」が良い
ムダ毛処理後、または、常日頃から、「乾燥感が強く」肌が「つっぱる」「ガサガサする」という方は、「セラミド」や「ヒアルロン酸」などの『高浸透高保湿成分』が含まれている保湿クリームでのケアが良いでしょう。
これらの成分は、もともと肌に存在している保湿成分のため、刺激がとても少なく敏感肌やアトピー肌の方でも安心して使用できる成分です。
セラミドとは、角質層に存在している保湿成分で、細胞ごとの隙間を水分でつなぎとめる役割をしており、肌内部の潤いや水分を逃がさないようにしています。
肌のバリア機能の約4割は、このセラミドが担っています。
ヒアルロン酸とは、肌の奥(真皮層)に存在している保湿成分で、肌の内部で「コラーゲン」や「エラスチン」と共に、肌の弾力やハリ・潤いを保つ役割をしています。
ムダ毛処理後、乾燥感が強い方は、セラミドが不足(肌のバリア機能が低下)したことで、真皮層にある「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」などの潤い保つ成分が蒸発してしまっている可能性が高いです。
そのため、ヒアルロン酸やコラーゲンで肌の内部に潤いを与え、セラミドで蓋をして肌のバリア機能を高めるために、これらの成分が一緒に配合されているクリームを選ぶと良いでしょう。
その他、下記の表にある成分も高浸透高保湿成分と言えます。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンに比べれば効果は劣りますが、参考にして頂ければと思います。
【高保湿成分一覧】
| セラミドと似た働きの成分 | ヒアルロン酸と似た働きの成分 |
|---|---|
| ・(コメ由来)ウマスフィンゴ脂質 ・セラプロシド ・植物性セラミド ・ビオセラミド ・スフィンゴリピッド ・天然保湿因子(NMF) ・プラセンタ | ・エラスチン ・BG(ブチレングリコール) ・アロエベラエキス(アロエエキス) ・尿素 ・コメヌカ発酵エキス ・ダイス種子エキス ・植物エキス |
■おススメの高浸透保湿成分
ちふれ オールインワン・ジェル 潤いタイプ
価格 ¥900前後
(108g:2カ月分)
保湿成分:ヒアルロン酸、トレハロース、コラーゲン
その他:アルコールフリー、無香料、無着色
・全国のドラックストア、化粧品売り場で気軽に購入できる保湿ゲルです。もともとは顔用ですが、ボディにも使用できます。
・6種類の保湿成配合で、肌に潤いを与えてくれます。中学生や高校生でも気軽に購入できる価格のためおススメです。
・詰め替え用は¥700前後で販売されています。
②黒ずみ・色素沈着・くすみが気になる方は「美白成分を含む保湿クリーム」
ムダ毛処理を続けた結果、肌に「黒ずみ」や「色素沈着」「シミ」などが目立ってしまったという方は、メラニン色素を抑制できる美白成分が含まれる保湿クリームでのケアが良いでしょう。
美白成分とは、メラニン色素の生成をしなさい!と命令を出している「メラノサイト」という細胞の指令力を弱める働きのある成分のことを指します。厚生労働省が「メラニンの生成を抑制できる」と認めた成分のみ美白成分と呼ぶことができます。
【厚生労働省公認の美白成分一覧】
| 美白成分 | 刺激 | 効果 | おススメ |
|---|---|---|---|
| トラネキサム酸 | 弱い | ★★★★★ | |
| アルブチン | 弱い | ★★★★☆ | |
| プラセンタ | 弱い | ★★★☆☆ | |
| ビタミンC誘導体 | 少しある | ★★★☆☆ | |
| 【その他】 「ハイドロキノン」「ルシノール」「リノール酸」「エラグ酸」「カモミラET」「t-AMCHA」「コージ酸」「ピュールブラン」「マグノリグナン」「シムホワイト377」 | |||
※最も美白効果が高いのは「ハイドロキノン」という成分ですが、刺激が強く「医師が慎重に扱わないといけない成分」であるため、普段のケアとして使用するのは推奨されていません。
どのムダ毛処理でもそうですが、肌に少なからず刺激を与えてしまっています。肌は、刺激を受けると肌を守るために「メラニン色素」という黒い色素を生成し、刺激に強い肌を作ろうとします。
メラニン色素は、本来ならば肌のターンオーバーと共に定期的に外に排出されるものですが、ムダ毛処理の刺激が頻繁にある場合、メラニンの生成が多く行われ、一つずつの細胞の中にため込んでしまう傾向にあり、「黒ずみ」や「色素沈着」「くすみ」として肌に残ってしまいます。
そのため、ムダ毛処理後に黒ずみや色素沈着が目立つ方は、メラニン色素を抑制することができる美白成分が含まれる保湿クリームが良いでしょう。
【注意点】
本来、メラニンが生成されるのは自然な事で、「紫外線や刺激から肌や骨を守るための自己防衛本能」です。
そのため、黒ずみやくすみ、色素沈着が解消したら、美白効果のあるクリームの使用を止め、①で紹介した保湿力の高いクリームにシフトチェンジしていくことをおススメします。
十分な保湿がされていれば皮膚のターンオーバーも促進しますので、メラニンが生成されても自然と排出されるようになります。
■おススメの美白クリーム
アットベリー
価格 ¥5000前後
(60g:1か月分)
美白成分:プラセンタ、甘草フラボノイド(公認ではないが美白効果が期待できる成分)
保湿成分:コラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸
その他:アルコールフリー、無着色、ノンシリコン
・黒ずみや乾燥を改善するだけでなく、脇などの匂いも抑制してくれる保湿クリームです。
・美白成分の他に、高い保湿力を持つ「セラミド」や「ヒアルロン酸」も配合されているため、ムダ毛処理後のザラザラ・ぶつぶつ感の解消にも役立ちます。
ちふれ オールインワン・ジェル 美白タイプ
価格 ¥1000前後
(108g:2カ月分)
美白成分:トラネキサム酸、プラセンタ
保湿成分:ヒアルロン酸、コラーゲン、油溶性甘草エキス
その他:アルコールフリー、無香料、無着色
・全国のドラックストア、化粧品売り場で気軽に購入できる美白クリームです。もともとは顔用ですが、ボディにも使用できます。
・市販で配合される美白成分の中で最も効果を期待できる「トラネキサム酸」が入ったクリームです。
・保湿ケアと美白ケアを同時に行うことができます。詰め替え用は、¥900円前後で販売されています。
③肌荒れを起こしている方は「抗炎症成分」が含まれてると良い
ムダ毛処理後、「剃刀負け」「ぶつぶつ」「ニキビができる」「かゆみ」などで肌が荒れている方は、炎症を鎮め肌の殺菌ができる「抗炎症成分」が含まれている保湿クリームでのケアが良いでしょう。
抗炎症成分とは、その名の通り炎症を抑えることができる成分です。その他、抗アレルギー作用、保湿効果もある成分のことを指します。
一般化粧品に含まれる抗炎症成分は、刺激も少なく安全性が高いもののみ配合が認められています。
【一般化粧品に配合される抗炎症成分一覧】
| 成分 | 効果 | 概要 |
|---|---|---|
| グリチルリチン酸2K | 非常に高い | 強い抗炎症効果のあるステロイドと似た効能。 |
| プラセンタ | 高い | 美白効果もあり。 |
| カミツレエキス | 高い | かゆみを鎮める働きが高い |
| 甘草エキス | 高い | かゆみ抑制、美白効果が期待できる成分 |
| オウゴン根エキス | 高い | 高い保湿力と抗菌・抗アレルギー作用がある |
どれだけ肌負担が少ないムダ毛処理法でも、少なからず毛穴や肌を傷つけたり、軽度のやけどをすることがあります。
傷口から細菌が侵入し炎症を起こすことが主な原因ですが、同時に肌のバリア機能の低下も重なり、カミソリ負けやニキビなどの炎症が重症化すると言われています。
また、ムダ毛処理の頻度が多かったり、処理の道具(剃刀・毛抜き・家庭用脱毛器・シェーバーなど)に「錆び」「ホコリ」「カビ」「刃が脆い」などがあると、肌を傷つけやすく、雑菌もどんどん侵入するため、肌荒れが加速していきます。
まずは、処理の道具の見直しを行い、炎症や剃刀負けを鎮めるために「抗炎症成分が含む保湿クリーム」でしっかりをケアを行いましょう。
正しいムダ毛処理のやり方は以下を参考ください。
■おススメの抗炎症成分配合保湿クリーム
ピュアルピエ
価格 ¥5,500前後
(60g:1カ月分)
抗炎症成分:プラセンタ、グリチルリチン酸2K、カモミラエキス
保湿成分:コラーゲン、セイヨウナシ発酵液、ヒアルロン酸
その他:ノンシリコン、無着色、無香料、アルコールフリー
・抗炎症成分の他に、美白効果の期待できる保湿クリームです。
・もともとは二の腕のぶつぶつや角化症の方のために作られていますが、カミソリ負けにも効果的なクリームです。
・肌の浸透力も高く、塗っでもべたつくことなくサラッとした使用感です。
アクアゲルマジェル
価格 ¥4000前後
(60g:1カ月分)
抗炎症成分:オウゴン根エキス、甘草エキス、
保湿成分:コメヌカスフィンゴ糖脂質、ヒアルロン酸、グリセリン、BG
その他:ノンシリコン、無着色、無香料、アルコールフリー、ノンオイリー
・ノンオイリーのためニキビ肌やオイリー肌の方におススメの保湿ゲルです。
・肌に優しいことを重視に、天然の美容成分と抗炎症成分を配合しており、赤ちゃんでも使用できるほど刺激が少ないです。
・最も添加物が少ない保湿クリームです。
3.ムダ毛処理と関係なく保湿は毎日2回行う
ムダ毛処理後はもちろんですが、保湿は「毎日朝と入浴後の2回」行うようにしましょう。
早い方では小学校低学年からムダ毛処理をすると思いますが、ムダ毛処理をした瞬間、または、年齢とともに肌のバリア機能は徐々に低下をしています。
ムダ毛処理をした後だけ保湿を行っても、普段から肌のバリア機能が低下した状態では、肌トラブルは続くことになります。
そのため、「肌のバリア機能を高める」「肌トラブルを避ける」ためにも、保湿は毎日全身に行いましょう。
乾燥感が気になる方は、朝・昼・入浴(シャワー)後・就寝前など、回数を増やしても良いです。
現在肌トラブルがある方(乾燥・ぶつぶつ・カミソリ負けなど)の場合は、約3か月継続して保湿を行うと徐々に改善していきます。
黒ずみや色素沈着の方は、半年以上の使用で効果が表れる傾向にあります。
4.【部位別】保湿クリームの量と正しい塗り方
乾燥感が強い方であれば問題ありませんが、保湿クリームは塗りすぎると「毛穴のつまり」や「ニキビ」「脂性肌(オイリー肌)」になる可能性が高くなるため、使用する量に注意が必要です。
保湿剤の伸びにもよりますが、大体、指の第一関節ぐらいの量(1FTU:フィンガーチップユニット)であれば、各部位に十分な保湿を行うことができます。
ローションタイプの場合は、1円玉~10円玉ぐらいの量が適量です。
【部位別保湿クリームの適量】
※肌面積が多い方は、上記の表に1・5倍または、2倍量が適量です。
5.まとめ
どのムダ毛処理でも肌トラブルは付き物です。しかし、ムダ毛処理は肌に悪いからと言って、ムダ毛をそのまま放置するなんてできないと思います。
ムダ毛処理は、肌のバリア機能を低下させる要因のため、処理後は肌のバリア機能を高めることができる「保湿」を必ず毎日行いましょう。
乾燥感が強い方は、「高浸透高保湿成分」が含まれる保湿クリーム、黒ずみが気になる方は「美白成分」が含まれる保湿クリーム、肌荒れを起こしている方は「抗炎症成分」が含まれる保湿クリームでのケアが最適と言えます。
今回の記事で、肌トラブル知らずな、ムダ毛もなく、ツルスベで思わず触りたくなる肌に近づいていただければ幸いです。