いま増えつつあるお一人様のひとりとして、気になること、ためになる情報、参考になる人物や考え方など発信していきたいと思います。



わたしの学生時代は、映画と言えばハリウッド映画であり、それ以外はあまり選択肢がありませんでした。

当時邦画のなかでも話題になる映画もありましたが、やはりハリウッド映画を好んでみていました。

しかし、最近は逆にハリウッド映画を見ることの方が少なくなり、邦画やアジア映画、ヨーロッパ映画などのほうを好んで観ています。

そんななか、最近見た邦画で印象に残ったのが、武正晴監督「百円の恋」です。
http://100yen-koi.jp/

主人公一子を、俳優兼監督の奥田 瑛二と、タレントでエッセイストの安藤和津の二女である女優安藤サクラが演じています。

 
 安藤サクラ Yahoo画像より転載 


一子はいい歳をして仕事もせずに弁当屋を営む両親の家でテレビゲームばかりをして過ごしている、いわゆる引きこもりのどうしようもない女性です。

少し前に離婚して子連れで戻ってきた妹とは反りが合わず、生活態度などをことあるごとに注意されていましたが、ある日一子はキレて彼女と取っ組み合いのケンカまで発展してしまいます。

そのケンカがきっかけで一子は家を出ることになります。

なんとか近くに安いアパートを見つけて住み始め、いつも通っていたコンビニでアルバイトの仕事も始めました。

しかしそこは最低の店長と、最低の同僚が勤める、最低の職場でした。

店長からは嫌味や小言を言われ、同僚からはセクハラを受けたりと散々なことばかりで、一子のなかに激しいストレスがたまっていきます。

 
Yahoo画像より転載

そんな最低の毎日でしたが、仕事の行き帰りで通る道にボクシングジムがあり、そこの窓を通してジム内でトレーニングに励んでいる狩野というボクサーを見ることが一子の楽しみになっていました。

ある日その狩野が一子が勤めるコンビニにバナナを買いに来たことから二人は知り合い、距離を縮めて行きます。

そして狩野からボクシングの試合のチケットをもらった一子は、試合会場に出かけますが、リングに立った狩野は負けてしまい、引退を余儀なくされてしまいます。

そんな傷心の狩野が一子のアパートに転がり込んできます。

一子のアパートで半同棲のような生活を送っていた狩野でしたが、ある日外に買い物に行くと出て行ったきり戻ってきませんでした。

狩野は新しく見つけた豆腐屋の仕事で一緒に地域を担当していた若い女性と恋仲になり、一子を捨てて出て行ってしまったのでした。

それを知った一子のなかで何かがはじけました

彼女は狩野が以前所属していた例のボクシングジムの門をたたき、ボクシングをはじめます

まったくの素人でしたが、一子は取りつかれたようにボクシングの練習に打ち込みます。当初は若い女性のダイエットだと思っていたジムの関係者も、彼女の熱心さに注目をします。

そしてある日一子はジムの会長にプロになりたいと言います。

しかし一子はプロになれるぎりぎりの32歳であり、会長は取り合おうとはしません。

そんな会長を説得するかのように、以前にもまして激しい練習を繰り返す一子に根負けしたのか、会長は一子にプロテストを受けることを認めました。

そしてボクシングを始めてわずか数カ月で一子は見事プロテストに合格したのでした。

さらに一子は会長に試合に出たいとせがみます。

会長は試合に出る機会など、おいそれとあるものではないと冷たくあしらっていましたが、ある試合に出場予定であった選手が故障したことにより、一子にその代役での出場の話が舞い込んできました。

以前にもまして練習に打ち込んでいく一子。

そんな一子の前にひょんなことからまた狩野があらわれ、一子は狩野に今度ボクシングの試合に出ることを告げます。

そしてついに両親と妹、その息子、そして狩野の見守る中、一子はリングの上に立ったのでした。

しかし相手は技量も経験も格段に上の選手、一子の歯の立つ相手ではありませんでした。

激しい連打を浴びて防戦一方の一子、それでも何かに取りつかれたように相手に向かっていくのでした。

とまあ、概略はこのようなストーリーですが、注目は一子の変わり方です。

映画の前半のどうしようもない一子と、ボクシングに取りつかれたあとの一子では、まるで別人のように変化します。

前半では贅肉がジャージからはみ出しているブヨブヨな体でしたが、後半のそれはまさしくボクサーの体に生まれ変わっています

 
  Yahoo画像より転載

贅肉はなくなり、体は絞られ、まさにフィットネスクラブのライザップの宣伝を見ているようでした。

 
Yahoo画像より転載

体だけではなく、体の動きも見事です。

縄跳び、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバック打ちなどなど、それはプロのボクサー以外のなにものでもないキレのあるものでした。

これをまさにボクサーでもない女優の安藤サクラ短期間で作り上げたということが驚異的でした。

どんな練習をすればあれだけの短期間でこんなに変化が実現できるのかと疑問に感じずにはいられませんでしたが、それだけに安藤サクラ役者としてのプロ根性負けん気の強さがヒシヒシと伝わってきました。

まさに、「安藤サクラ恐るべし!」です。

(つづく)





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