お盆の時期、故郷に帰省して、お墓参りをしたり、ご先祖様のことを考えたりする機会があると思います。そんなときに、ふと、自分のお墓や埋葬について考える方もいるのではないでしょうか?

「そんなことはまだ先の話……」と思っていても、不慮の事故や災害などが起これば、いつわが身に何が起こるともいえません。もしも自分に万が一のことがあったときに、誰にも意思を伝えないでいれば、既婚者なら多くは、嫁ぎ先のお墓に埋葬されることになるでしょう。

ただ、最近は、さまざまな理由から、夫婦であっても同じお墓に入るのは嫌だと考える女性が増えつつあるようです。今回は『WooRis』が既婚女性371人にうかがったアンケートの結果をもとに、夫と同じお墓に入りたくないと考える妻の気持ちや事情についてお伝えします。

 

■夫と同じお墓に入りたくない妻の割合は

今回のアンケート調査によれば、“自分が亡くなったとき、夫と同じお墓に入りたいと思いますか?”という質問に対して、“入りたい”と答えた方の割合は66.6%、“入りたくない”と答えた方の割合は33.4%でした。

つまり、約3分の1の妻は“夫と同じ墓に入りたくない”ということ。お盆の時期には、夫の実家のお墓参りをされる方も多いと思いますが、ご先祖様に手を合わせながらも、意外と心の中では「夫とこのお墓には入りたくない……」と考えている妻もいるようですね。皆さんはどうお感じになったでしょうか?

 

■入りたくないのは夫が嫌だから?

では“夫と同じお墓に入りたくない”と答えた方は、現在の夫と別れたいと思っていたり、不仲だったりするのでしょうか?

ということで、“入りたくない”と回答した方に“現在の夫と離婚したいと考えたことはありますか?”と聞いてみたところ、“現在、離婚したいと考えている”と答えた方は28.2%、“過去に離婚したいと考えたことはあるが現在は考えていない”という方が35.5%、“離婚したいと考えたことはない”という方が36.3%となりました。

“離婚したい”、“したいと思ったことがある”という方は多くいらっしゃるものの、全員が夫と別れたいというわけではないようです。

ちなみに、“入りたくない”と考えている方に同じお墓に入りたくない理由についてうかがったところ、「死んでまで一緒にいたくないから」、「自由になりたいから」、「死んでまで夫の面倒を見るような気がしたので」、「気が休まらなさそう」といった理由がみられました。

生きているうちに離婚できれば、もちろんお墓は別になりますが、それがかなわないのなら「せめてお墓くらいは別にして!」という思いがあるのかもしれませんね。

 

■夫以外の入りたくない理由は

一方で、“入りたくない”理由が、現在の夫との仲や離婚の意思とは関係ない方もいらっしゃいます。

その中でも目立ったのは、夫の両親や先祖、夫の実家に関する理由。「義理の両親と一緒は嫌だ」、「夫の先祖がいるから」、「夫の親の宗教が嫌いだから」「(お墓のある場所が)なじみのない土地だから」といったものです。

夫が嫌なわけではないけれど、日ごろの嫁姑問題や、義理の両親との価値観の違いを考えると「お墓まで一緒はちょっと……」と考えてしまうのかもしれませんね。

また「自分の親と一緒に入りたい」、「お墓そのものが嫌」、「散骨がいいから」といったように、すでに埋葬に対する自分なりのポリシーが理由である方もいらっしゃいます。埋葬方法の種類が増えてきたことで、こうしたポリシーを持たれる方も徐々に増えてくるかもしれませんね。

 

■希望の埋葬方法は

夫と同じお墓に入りたくないのであれば、自分の埋葬については、何らかの方法を考えておかなければならないですよね。

今回「入りたくない」と答えた方のうち、半数以上の方から、「自分が亡くなったときにどんなふうに埋葬してもらいたいか」について、今考えていることを回答をいただきました。

具体的には、

・実家のお墓に入りたい

・永代供養のロッカー式のお墓

・自分で建てる

といった“お墓に入る方法”のほか、

・散骨

・樹木葬

・アクセサリーにする

といった“お墓に入らない方法”をイメージされている方もいらっしゃいました。

最近のさまざまな埋葬方法について、知識を持たれている方は意外といらっしゃるようです。

ただ、実際にこれらの方法を実践するには、遺言やエンディングノートなどで遺族に具体的な方法を伝えておいたり、散骨などにかかる費用を準備しておいたりする必要があります。また、実家のお墓に入りたい場合は、実家のお墓の祭祀承継者の承諾が必要となるので、注意が必要です。

この手間を考えると「夫と一緒でもいいかな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。もし考え直す余地があるのなら、今からでも、夫や夫の実家との関係を修復するなど、なさってみてはいかがでしょうか?

もちろん「それでも入りたくない」という確固たる意思のある方は、早めの準備をしておいた方がよさそうです!

 

いかがでしたか? 家庭の事情はさまざまですから、自分がどのように埋葬してもらうかについては、正解はないものです。

ただ、自分の万が一のときはいつやってくるかわかりませんし、夫よりも先になることも考えられます。その“時期”次第では、自分の思い通りにならないこともあるでしょう。そんなことも頭の片隅に置きながら、自分にふさわしいエンディングを考えてみてはいかがでしょうか。

(ライター 川口沙織)

 

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