帯揚げの自分洗い
帯揚げというか、いわゆる「絹」ですが、絹は決して水が嫌いなわけではありません。だって、何度も何度も水を通って織物に作られるのですからー
でも、きものの大敵は水となぜ言われるのかといえば、
○一部が濡れるとシミになること(全部濡れればシミにならない)
○水分を含んだところをこするとスレと言って生地が毛羽立ち痛む
○洗うと生地が硬くなる
からです。
でも、汗で汚れたら水で洗わないと落ちないのです。ドライクリーニングに出しても汗は抜けません。そこで今日はまず初級編として帯揚げを自分洗いする方法をお教えしますね。
まず、洗う時は一枚づつ洗います。なぜなら染料が落ちて色移りする可能性があるからです。薄い色でも三度ほどは気をつけて洗ってください。(洗いを重ねると色落ちは落ち着きます)
まず、水かぬるま湯に洗剤を溶かしてください。洗剤は石鹸やオシャレ着洗い用で普通の合成洗剤は避けた方が無難です。なぜなら蛍光剤や漂白剤が入っている場合がよくあるからです。私は普段から液体の石鹸洗剤を使っていますので、それを使います。
で、洗剤を溶かした水の中で押し洗い、もしくは振り洗いをします。何枚か洗う時は淡い色から洗ってください。明らかに染料が落ちたら水を取り替えてください。帯揚げは結構汗をすっていますから、びっくりするほど汚れが出ます、気持ちいいですよ〜
で、すすぎも同じ要領で行ったら最後の仕上げに髪の毛用のリンス、またはコンディショナーをほんの少し使います。洗面器に40度ほどのお湯を入れ、よく溶かしてから、それを水で薄めて使ってください。
水を通して洗うと初めの何度かは毛羽立った繊維が絡み合いますが、これをピリングと言います。この現象は毛羽立ちが落ち着けば無くなりますがそれまでの何回かは、リンス等で潤いを補い滑りやすくしてあげます。そうすれば毛羽立ちで渋くなった手触りが全く元どおりのすべやかなものにもどります。
ちなみに、柔軟仕上げ剤を使わないのは洗剤と同じ理由で変色の原因になることがあるからです。
長くなりましたが、それが終わりましたら脱水をかけます。普通にかけてしまって大丈夫です。初めの何度かは濃い色のもの、淡い色のものを分けて脱水してください。
脱水が済んだら即!アイロンをかけます。
半乾きなどするとアイロンが大変になりますから(なぜなら部分的にすっかり乾いてしまったりするから)、脱水を終えてすぐアイロンをかけるのがコツです。
この時気をつけるのはアイロン台とアイロンの底がきれいかということ。汚れているとその汚れが帯揚げに移りますから気をつけてくたさいね。
私は高温でかけますが皆さんは中温から始めてください。
絹はアイロンで照りが出ると言われてますが、完全に濡れた状態だと照りは出ません。なぜなら照りはやけどのようなものですが、濡れているとやけどにはならないからです。たくさん蒸気が出るのでビックリするかもしれませんが大丈夫、シワがパッと取れて簡単で清々しいです。もし縮んでいたら、この時伸ばして下しい。絹は濡れている時、特にアイロンを当てている時には生地がよく動くのです。簡単に伸ばせますよー。
ま、私的には帯揚げなど縮んだくらいでちょうどいいとは思っていますが。笑
で、アイロンで半乾きにした後、陰干しにします。
この画像は洗濯機から出したばかりのところです。夏物を片付けるために一気に洗いました。
それぞれの色ごとに洗濯ネットに入れています。私は何度も洗っているので、毛羽立ちも色落ちも落ち着いた今は洗濯機で普通に洗っています。
簡単ですよー
『きものを身近なものにするとは?』
それは絹を、または綿を、ウールをよく知ることです。
知った上で触れるようになればビクビク怯えなくて済みます。かと言って乱暴に扱えばダメになってしまいますから、その辺の扱い方をマスターするために、まずは帯揚げから始めてみてください。絹の腰紐なども良いですね!
あ、博多織りの伊達〆は水を通すことで腰が抜けていきますから気をつけて。回数をなるべく減らしてくださいね。
博多織りだけでなく、洗うということは劣化にも繋がりますから、やたらと洗うことはあまりオススメしません。
自分が気持ちよく使用できる洗いの頻度を探ってみてください。
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