使用上の注意
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.甲状腺機能亢進症[甲状腺機能亢進症が増悪することがある]。
2.高血圧[血圧が上昇することがある]。
3.心疾患[動悸、不整脈、症状の増悪等が現れることがある]。
4.糖尿病[糖尿病が増悪することがある]。
5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
(重要な基本的注意)
1.気管支喘息治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり、気管支喘息において吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合、あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ、本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用する。本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため、患者が本剤の使用により症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し、本剤を単独で用いることのないよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与える。
2.気管支喘息治療の長期管理において、本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与える。また、短時間作動型吸入β2刺激薬等の使用量が増加したり、効果が十分でなくなってきた場合には、喘息の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えると共に、薬剤の使用量が増加したり効果が十分でなくなってきた状態がみられた場合には、生命を脅かす可能性があるので、吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行う。
3.用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止する。
4.過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがあるので、使用が過度にならないように注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン等)[不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがある(アドレナリン、イソプレナリン等のカテコールアミン製剤の併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こるため不整脈を起こすことが考えられる)]。
2.キサンチン誘導体(テオフィリン、アミノフィリン水和物、ジプロフィリン等)[低カリウム血症、心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど、適切な処置を行う(キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下、心・血管症状等を増強することが考えられるが、低カリウム血症の増強についての機序は不明である)]。
3.ステロイド剤(ベタメタゾン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム等)、利尿剤(フロセミド等)[血清カリウム値が低下し低カリウム血症による不整脈を起こす恐れがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど、適切な処置を行う(ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では、生理機能が低下しているので、減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児及び新生児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
本剤はアレルゲンによる皮膚反応に抑制的に作用するので、皮膚テストを実施する場合には、12時間前より本剤の投与を中止することが望ましい。
(過量投与)
過量投与により、頻脈、頻脈性不整脈、血圧低下、神経過敏、振戦、低カリウム血症、高血糖等が現れることがあるので、必要に応じ胃洗浄等により薬剤の除去を行うとともに、症状に応じて救急処置や一般的維持療法を行う。過量投与による重篤な頻脈性不整脈発現時には、β遮断剤(プロプラノロール塩酸塩等)が有効な場合があるが、気道抵抗を上昇させる恐れがあるので、喘息患者等への投与には、十分注意する。
(適用上の注意)
服用時:溶解後はできるだけ速やかに服用する。
(その他の注意)
1.ラットを用いた14週間反復投与毒性試験で30mg/kg、26週間反復投与毒性試験で10mg/kg以上の用量で心筋障害が認められた。この心筋障害はイヌにおいても認められたが、他のβ刺激薬でもラット及びイヌにおいて認められた。
2.ラットを用いた104週間混餌投与試験において、薬物投与により、卵巣間膜腫が出現した。この腫瘍はラットに特異的なものであると考えられており、また、各種β刺激薬を長期間反復投与することにより発現することが報告されている。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、60%RH、36カ月)の結果、3年間安定であることが確認された。
(保管上の注意)
遮光した気密容器。