- 子供の管理は、親の責任 -
 
 
ドン小西様より、リクエストがございましたので、成長期のダイエットの危険性について、お話させていただきます。


1.成長期について
まず、ダイエットの話を進める前に、成長期とは何なのか、少しおさらいしましょう。
一般的に、第一次成長期は、0歳~8歳くらいまでで、生きていくためのたくましい体を作るために成長さする期間。第二次成長期は12歳~18歳頃までで、大人になる体を作る期間と言われています。ただし、第一次成長期と第二次成長期は、体に急激な変化が起こる期間であり、18歳くらいまでは、常に体は成長しています。そして18歳を境に、体は老化を始めます。


2.第一次成長期について
第一次成長期は、ウイルスからの耐性を作ったり、離乳期から普段の食事へ対応できるように消化器官を強化したり、脳を発達させたり、生活に必要な筋力をつけたりといった、生きていくための体つくりなので、そのためにしっかり栄養を摂取させる必要がありあます。この年代の子供は、異性を気にしたり、体面を気にすることがないため、自分からダイエットをしたいなどと言い出すことはありません。お腹がすいたら泣く、遊びたければ親にせがむ、といった本能で動きます。ですので、親がしっかり子供の希望にこたえてやることが大事です。つまり、第一次成長期の子供の栄養管理については、100%親に責任があります。

きちんと子供の世話をしている人は、必ず子供に定期健診を受けさせているはずです。(常識ですが念のために・・・)。その際、栄養士さんから、身長や体重が標準なのかどうか、どのような食事をしているのか、といったアドバイスをいただけるはずです。子供と言っても、大きな子もいれば小さな子もいますし、男の子、女の子によっても、必要な栄養の量はまちまちです。とにかく、非常に新陳代謝が活発な時期であり、体の基礎をつくる大事な期間ですので、専属の栄養士さんにしっかり相談し、バランスの取れた栄養を与えるようにしましょう。素人判断で子供の栄養管理をするのは、よくありません。


3.第二次成長期について
第二次成長期は、大人の体を作るための期間であり、異性や体面を気にし始める時期です。特に女性は、男性以上に外見を気にしますし、体に丸みも帯びてくるため、強くダイエットを意識し始めます。ただし、体に丸みを帯びてくることは、女性ホルモンが活発化していることを意味し、乳房や子宮の発達には欠かせないことです。その発達を阻害するような食事をした場合、必ず将来に響きます。

第二次成長期ころの子供は、自分でお菓子を買ったりできますし、運動の好き嫌いなども本人次第です。ですので、栄養管理は100%親の責任とはいえませんが、それでも90%は親に責任があると考えます。まだまだ、食事を作るのは親の責任であり、買い食いについても親が金銭面で管理できます。悪い生活習慣を叱るのも親の責任です。


3.親の生活習慣について
私が見る限り、自己管理が出来ていない親ほど、肥満児の子供を持っている人が多いように感じます。当然自己管理が出来ていない食生活で育った子供は太ります。親の元を離れた後も、本人は、その悪い食生活を続けます。なぜなら、そのような悪い生活習慣を当たり前と感じるからです。

「放任主義」と「責任放棄」は違います。放任主義とは、あくまでも本人の意思を尊重しながらも、本人にしっかり責任を持たせることです。責任を持たせるためには、きちんと教育する必要があります。責任放棄は、その義務を果たさず、子供に責任を擦り付ける行為です。ろくに栄養管理もせず、肥満を家系のせいにするのは、責任放棄です。


4.親子の関係
近年、子供になめられている親が多いのも問題かと思います。テレビなどで、母親と娘が友達のように接し、娘が母親をあだ名などで呼んでいる番組を見たことがあるのですが、正直やめて欲しいです。もちろん親子の仲が良いことは非常に微笑ましいことですが、親であること、娘であること、という立場をきちんと認識した上で仲が良い必要があります。

子供は親の都合で生まれてきます。ですので、子供は親に育てられる義務は無くても、親には責任持って子供を育てる義務があります。そのためには、きちんとした躾や教育が必要です。そして親に威厳がなければ、それが出来ません。だから、親子というのは、親は必ず子より強い立場である必要があり、友人関係ではいけないと考えます。

ただ、親といっても万能なんかじゃないんですから、親が一方的に子へ押し付けるのではなく、子供から学んだことを元に、生活環境を改善していくことが大切だと思いますね。親の自己主張のみを通し、子供を萎縮させるようなことはではいけません。子供と向かい合い、会話し、喧嘩し、その結果、お互いが理想とする環境を模索し、親がその環境を作る。これが大切だと思います。


5.成長期の基礎代謝
成長期は、とにかく骨格や筋肉を発達させるために、非常に新陳代謝が活発です。その活動量の違いが、基礎代謝の違いとして現れています。比較してみましょう。
・15才~17才 男性 20.9×体重+363 [kcal]、 女性 19.7×体重+289 [kcal]
・30才~49才 男性 17.3×体重+336 [kcal]、 女性 16.8×体重+263 [kcal]

同じ体重で50kgで比較した場合の基礎代謝、
・男性の場合:成長期:1408[kcal]、成熟期1201[kcal]
・女性の場合:成長期:1274[kcal]、成熟期1103[kcal]

生きているだけで消費するカロリーにおいても、100~200kcalもの差が生じます。実質代謝を考えれば、差は更に大きくなります。つまり、成長期の人は、体つくりのために多くのカロリーを消費しています。

この余分に消費されているカロリーは、大人には必要の無い、新たな体つくりのために消費されるものであり、非常に重要なエネルギーなんです。言い換えれば、そのエネルギーが不足すれば、新たな体つくりのためのエネルギーが不足するので、しっかり成長できなくなる、とも言えます。


6.成長期に必要な栄養素
成長期と成熟期の大きな違いは、新陳代謝量です。特に骨格を成長させる新陳代謝に最も必要なのは、3大栄養素ですが、特に蛋白質とビタミンやミネラルが重要です。

1)蛋白質
新陳代謝のエネルギー源であるアミノ酸生成のために重要。成熟期の人は、筋トレや激しいトレーニングをしている人を除けば、体重×1.0[g]程度の蛋白質が必要です。しかし、成長期の人は、最低でも、体重×1.5[g]、運動をしているのであれば、体重×2.0[g]の蛋白質が必要です。

2)脂質
成長において最も重要なのは、成長ホルモンです。成長ホルモンは脂質が不足すると分泌が悪くなります。脂質の過剰摂取は、成長期であろうと成熟期であろうと、肥満の原因となりますが、特に成長期においては、成長ホルモンの分泌を活発にするために、必ず不足させてはいけない栄養素です。ダイエットをする人は、この脂質の摂取を極端に嫌う傾向が強いですし、若い人ほど無茶な制限をしがちです。

極端な脂質の不足は、成長を阻害します。女性/男性ホルモンの分泌の悪さは、女性らしさ、男性らしさを無くします。それだけにとどまらず、女性器、男性器の機能を低下させます。一時の満足のために、一生を棒に振るような真似は、絶対に慎んでください。脂質の適正摂取量については、「栄養バランスの良い食事」を参考にしてみてください。

3)糖質
糖質は脳の活動に欠かせないものですし、各器官が活動するのに必要な重要なエネルギー源です。糖質の不足は、成長ホルモンの分泌を促す運動を制限させますし、新陳代謝の際にも糖質のエネルギーは必要です。間接的になりますが、糖質は、成長期、成熟期、関係なしに非常に重要なエネルギーです。若い人は、糖質を制限しすぎた反動で極度な空腹感に襲われ、結果的に、お菓子などの間食により、必要以上に脂質や糖質を摂取してしまうことが多いです。糖質の適正摂取量についても、「栄養バランスの良い食事」を参考にしてみてください。

4)ビタミン、ミネラル
ビタミンやミネラルは、ホルモンバランス(成長ホルモンも含む)を整えるのに非常に重要な栄養素です。あと、特にビタミンにおいては、脂質が無いとほとんど吸収できないものもありますので、資質不足は、ビタミンやミネラル不足の原因に繋がります。


7.身長について
成長期で最も顕著に差が出るのは、身長です。身長は遺伝による影響も無いわけではありませんが、ほとんどが生活習慣に左右されます。ですので、たとえ親が小さくても、正しい生活習慣をすれば、身長は高くなります。身長が低い親に身長が低い子供が多いのは、遺伝による影響ではなく、身長が伸びなかった親の生活習慣を、子供も引き継いでいるため、とも言えるでしょう。

・夜更かし
成長ホルモンは、特に寝ている間に多く分泌されます。ですので、夜更かしは成長を阻害します。

・コラーゲン
骨の端にある細胞が増殖して伸びることによって、身長は伸びます。その細胞の元となるのが、カルシウムとコラーゲンです。コラーゲンは、蛋白質を元に体内にて合成されます。そして、その合成にはビタミンが不可欠です。ですので、しっかり蛋白質を摂取し、ビタミンもしっかり摂取する。そのビタミンを摂取するためには、しっかり脂質を摂取する必要がある、というわけです。

・カルシウム
骨の成長に重要なのは、言わずと知れた、カルシウムですね。しかし、いくらカルシウムだけ摂取しても、吸収できません。カルシウムの吸収率はマグネシウムによって調整されています。マグネシウムがなければ、ほとんど吸収されず尿と一緒に排出されてしまいます。牛乳だけ飲んでも、身長は伸びないんです。マグネシウムは、海藻類に沢山含まれています。しっかりミネラルも摂取しましょうね。

・運動
成長ホルモンにより、新陳代謝が活発になっても、その活動のためのエネルギーが各組織に届かなければ、成長は出来ません。そのためには、血流やリンパの流れを良くしてやる必要があります。そのためには、運動が必要です。そして、その運動自身が、成長ホルモンを刺激し、さらに多くの成長ホルモンの分泌を促します。

「よく食べ」「よく運動し」「よく寝る」。単純なことですが、これが成長に最も重要なことなんです。
寝る子は育つ、良く遊ぶ子はたくましくなる、良く食べる子は大きくなる、これら迷信でも何でもありません。全て真実なんですよ。


8.まとめ
成長期は、異性を気にするために、良いプロポーションを手に入れたい、という気持ちは分かります。でも、成長期というのは、大人以上に多くのカロリーを必要とするのです。それは、太る、痩せる、という理由ではなく、成長するために必要なカロリーなんです。

ですので、成長期の人は、無茶な食事制限は絶対にすべきではありません。一時期の願望のために、将来、子供を作れない体になったり、一生不自由を感じるハンデを抱えたり、ということになりたくはありませんよね?

大人になって仕事をしだしたら、あまり運動のための時間を取れなくなりますし、それ以上成長することはない・・・というか老化していくだけなので、余分なエネルギーを摂取しないように気をつける必要があります。

成長期の人は、時間はいくらでもあるんだから、しっかり運動をしましょう!
そして、魅力的な女性になるためにも、貫禄のある男性になるためにも、立派な大人になるために必要な栄養素をしっかり摂取しましょうね!
 
  

この記事に

Hiroさん
お忙しい中わざわざありがとうございました。
親として子供を健康に育てる事の難しさを改めて知らされました。又怖さも知りました。非常に勉強になりました。
このブログを嫁にも見せて二人で今後に役立てていきたいと思います。

Hiroさん

『子は親を写す鏡』と言う言葉があるようにやはり成長期における親の責任と言うのは重大ですね。『親は無くとも子は育つ』でしょうがやはり親の躾というのも大事だと自分も思います。
最近は叱らない親が多すぎてスーパーなどでイライラしっぱなしですよ。たまに自分が叱るくらいです。笑

どんな年代の人でもやはり栄養バランスと量は大事ですね。特に成長期は気にし過ぎるくらいでちょうどいいのかもしれないですね。
自分もまだ出来ている訳ではないので体脂肪をもっと減らして『食』に対して叱れる親にならなければいけませんね。

2009/3/10(火) 午前 5:01 [ ] 返信する

donkonichanさんへ。

本当に、子は親を写す鏡、だと思います。肥満児の親は、たいてい肥満です。自己管理もできない親が、子供の管理など出来るわけありませんからね。

ところで、最近、知恵袋でも、あまりにも間違った知識が多数飛び交っていますが、そのような方達が、将来、親になったとき、日本の将来の子供は本当に大丈夫なのだろうか・・・と、少々心配になります。

本当かどうか分かりませんが、最近の凶悪犯罪は、食生活の乱れが原因である、という説もありますしね。

はじめまして。Hiroさんの友達の方にブログを紹介していただきました。知恵袋で164cmで体重60キロは太ってるか聞いたところ、デブだって答えた人がいたのでショックでした。肝心な体脂肪率ははかったことがないんですが、BMIは一応22前後で標準です。
今はとりあえず、間食が多くて、休日になると食べる時間もバラバラになってしまっていたので、そこをなおしました。
3食しっかり食べると、お腹も空かなくなって、間食が減りました。
ちょっと意識するだけでも違うものなんですね^^
だけど、私は運動が苦手であんまり動いてないし、夜更かしをする日も多いです。次はこれをなんとかするのが課題ですねWW
最近は、いろいろなダイエットがありますね。(朝バナナ、炭水化物抜きなど)どれも辛いものばかりで、私にはつづける自信なんかありません^^;続けられたとしても痩せたらおしまいって感じのダイエット法ですよねww
だから、規則正しい生活を心がけて、いつまでも健康な体重でいられたらいいなと思います^^

シゲルさん、はじめまして。

貴方がおっしゃりたいこと、本当に良く分かります。どうも、知恵袋を初め、最近のダイエットカテにおいて、根本的なことを勘違いされている人があまりにも多いように感じます。私が感じる疑問点。

1.ダイエットとはあるべき健康体になるためにするものなのに、健康を阻害してまで無茶な減量をしようとする人が多い。

2.「痩せる=適正な体脂肪率まで減少させる」であるのに、「痩せる=体重を減らす」と思っている人が多いこと。サウナに入って大量の汗をかいて体重を減らしても、それを痩せたとは言いません。筋肉を増やして体重が増えても、それを太ったとは言いません。

3.「食べない=痩せる」と思っている人が多い。「食べない=栄養失調」です。「バランスよく適量食べる=痩せる」です。

4.「運動=痩せる」と思っている人が多い。運動は健康を維持するものであり、肉体改造です。ダイエットにおいて、運動は補助的なものであり、基本は食事です。

おそらく、同じような疑問をお持ちではありませんか?

2009/3/16(月) 午後 11:24 [ ] 返信する

私は中学3年生です。
ダイエットを中学2年から始めて今は、-12キロ落ちました。期間は1年ぐらいです!主に食事制限、食べ過ぎてしまったら嘔吐するときもあります。
先生などからも最近食べていない、痩せすぎだ!と言われたのですが、自分では痩せていないと思います。今は162㎝50キロです。時々体調不良や貧血などがおこります。私は45キロが目標です!もっと痩せたいです!

2016/7/2(土) 午後 10:46 [ パイナップル ] 返信する

コメント投稿
名前パスワードブログ
絵文字
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4