肌のターンオーバーでニキビやシミを改善!原因と対処法まとめ

美しい肌を保つにはターンオーバーの周期を正常にすることが重要!早める方法を探す人が多いですが、実は肌トラブルの原因は周期が遅過ぎるより早過ぎるためというケースがほとんどなんです。正常な周期に戻すためには生活習慣の改善から始めましょう♪

肌のターンオーバーは早くても遅れてもトラブルに!

私たちの体を守る大切な機能「代謝」

子供の頃、ひじの内側などを擦るとよく垢が出ませんでしたか?あれは古くなった皮膚なんです。新しい皮膚が押し出されてくると、古くなった皮膚は垢となってはがれ落ちるんですね。肌に限らず、私たちの体は常に古いものから新しいものへ入れ替わっているんです。

細胞が生まれ変わることを新陳代謝といいますが、ターンオーバーとは肌の新陳代謝のこと。肌の悩みのほとんどはターンオーバーが正常に機能していないことが原因なんです。

ターンオーバーが乱れる=ターンオーバーが遅れることだとよく誤解されていますが、実はターンオーバーが遅れるという例はめったにないんです。むしろ早まることで肌トラブルに繋がっているケースがほとんどなんですね。もちろん何らかの原因で正常な周期より遅れるとそれは肌トラブルに繋がります。それについてはまた後で詳しく説明しますが、ターンオーバーは早まっても遅れても肌トラブルになる、ということなんです。

さまざまな肌の悩みに関わるターンオーバー

つまり、きちんとした周期で古い細胞が排出され新しい細胞に生まれ変われば、肌も美しい状態を保つことができるということ。例えばニキビやシミができたとき、パックやピーリングなどをする人が多いですが、これは角質を無理やりはがすことで、実は怖いことなんですよ!できたばかりのニキビ跡やシミなら肌のターンオーバーさえ正常に機能していれば自然に排出されるんです。

肌のターンオーバー改善で解決する悩みはたくさん! 

美肌になれる! 

ターンオーバーが正常になれば、つねに水分を蓄えた新しい角質細胞によって肌は守られていますので、肌の柔らかさ・ハリ・なめらかさが保たれます。

シミ(色素沈着)の改善

シミは紫外線や活性酸素、肌の炎症などの刺激によってメラノサイト(色素細胞)が過剰に生成されることによって、まず表皮の部分で発生します。肌のターンオーバーが正常なら、表皮にとどまっているうちは周期に合わせてうまく外へ排出されます。

なぜ色素沈着してしまうのかというと、まずターンオーバーの周期が遅れることが原因だとすると、メラニンが長く肌にとどまりシミが真皮に落ち込んでしまうから、これはよく聞きますね。ただ肌のターンオーバーが早まることはシミにはいいことなんじゃないの?と思う人も多いと思いますが、違うんです。

これはターンオーバーのしくみを理解してからのほうが分かりやすいんですが、肌細胞が未熟なうちにどんどん肌の表面へ押し上げられてしまうと、細胞間を埋める脂質が不十分で細胞の間がスカスカになってしまうんです。それによって本来肌表面で防げるはずの外部刺激などによってメラニンが過剰に生成され続けてしまうことでシミが沈着してしまうんですね。怖いでしょう?

シミの種類発生部位紫外線以外の原因対策
老人性色素斑両頬・こめかみなど加齢消すのは困難
肝斑おでこ・目の下・口周りなどホルモンバランスの乱れターンオーバーの正常化
内服薬
そばかす(雀卵斑)頬や鼻の周辺遺伝加齢とともに薄くはなる
内服薬

老人性色素斑や肝斑は?

境界のハッキリした老人性色素斑は過去に受けた紫外線の蓄積によるものが多いため、表皮のターンオーバーを改善しても残念ながら消えないんです。美容外科などでレーザー治療を受けるなどの対策しかないんですね。境界が薄ぼんやりしている肝斑のシミはターンオーバー正常化によって改善が期待できます

日焼けした肌もターンオーバーで白く戻る!

​日焼けは表皮のメラノサイト(色素細胞)によって表皮より下に紫外線が届かないようにする肌の防御機能です。ターンオーバーの機能が正常なら、日焼けをしてもそのサイクルでメラニンは外へ排出され、黒くなった肌も1~2カ月のうちに白い肌に戻ります。

ニキビ・ニキビ跡が根本的に予防できる!

ニキビは正常なターンオーバーによってしっかりと形成された、柔軟で潤った肌にはできません。ニキビができるのは、ターンオーバーが乱れて毛穴の開いた硬い肌です。ターンオーバーさえ改善されれば、ニキビ自体もできにくくなり、ニキビ跡の根本予防になるんです。

そもそも肌のターンオーバーって?

ずばり肌(表皮)の生まれ変わりのこと!

皮膚は

表皮肌の一番外側の細胞の層になっている皮の部分)と、

真皮(皮下組織の上で表皮を支える、血管やリンパ管、汗腺もある皮膚の本体部分)

2層構造になっています。ターンオーバーとは表皮の部分が生まれ変わる流れのことです。

表皮とターンオーバーのしくみ

表皮は約0.3mmの厚みしかない、とっても薄い細胞の層です。そのなかでも4層に区分されています。

①角質層 ②顆粒(かりゅう)層 ③有棘(ゆうりょく)層 ④基底層の4層に分かれている表皮ですが、最も外側にある角質層が、私たちに普段見えている”肌”なんです。

ターンオーバーの始まりは表皮の最も奥、一番真皮に近い部分の基底層で肌の細胞が新しく作られることから。真皮にある血管から酸素や栄養を受け取って細胞を育て始めます。新しく生まれた肌細胞は、形を扁平に変えながら基底層からだんだんと肌の外側に向かって、成長してしっかりとした細胞となって押し出されていきます。そして最終的には核が無くなり死んだ細胞となって、ちょうど積まれたレンガのように重なった角質層となります。古くなった角質層(角層)は垢となってはがれ落ちていきます。こうして健康な肌は一定のサイクルで生まれ変わります。これがターンオーバーの流れで、基底層から分裂した幹細胞が徐々に丈夫な角質細胞に育っていくしくみを角化といいます。

目的は健康で若い角質層を生み出すこと!

角質層は肌の表面に見える薄い層で、約0.02㎜の厚さしかありません。基底層から押し上げられた細胞の最終形態で、垢となる直前の無核の死んだ細胞による層です。健康な角質層は積まれたレンガのように並んで重なっています。ちょうど角質細胞がレンガなら、セメントの役割をするのが細胞間脂質(セラミド)というスポンジのような天然保湿成分で、細胞同士をすき間なく繋ぎ合わせています。

角質層とは

  • ケラチンという硬タンパク質を主成分とする角質細胞により形成された細胞の層
  • 細胞が死ぬ段階で放出した細胞間脂質(セラミド)という保湿成分で細胞間を埋められている
  • 約30%の水分を蓄えている

正常に形成された角質層は、角質細胞の中のNMFという天然保湿因子と細胞間脂質(セラミド)、また皮膚表面を覆う皮脂膜によって約30%の水分を蓄えています。十分な水分量を保持することで、硬タンパク質でできているのに柔らかい肌となるんですね。ハリがあり、なめらかでやわらかな肌は正常なターンオーバーによる健康な角質層が決め手なんです。

角質層の役割=肌のバリア機能と水分の保持

健康な角質層は隙間なくいくつかの層で埋められているため、外部からの異物は角質層によりシャットアウトされます。外部の刺激から守るバリア機能が備わっているんですね。そのため、化粧水なども角質層より奥には入っていきません。つまり化粧品は、角質層を潤すためのものなんですね。

でも、健康な角質層は水分量を保つ機能があります。細胞間脂質(セラミド)が十分な水分量を保ち、内部の水分の蒸発を防いでいるからです。何もしなくても潤っていて柔軟性のある肌はターンオーバーが正常に機能しているといえます。裏を返すと、カサカサに乾燥している肌はターンオーバーが正常ではないということになるんですね。

角質層の機能具体的な役割
外部の刺激から守るバリア機能水や異物の侵入を防ぐ
細菌やカビの増殖を防ぐ
水分量を保つ肌のうるおいを維持する
肌の柔軟性を保つ

ターンオーバーの周期・速さってどのくらい?

20代の健康な肌の場合、平均的な速さとしては約28日と言われています。基底層から生まれて、成長しながら顆粒層に達するまでが約14日、角質細胞となって肌のバリア機能を発揮し、垢となってはがれ落ちるまでが約14日。ただ、これは顔の場合で、部位によって周期は異なるんですね。

基本的に顔などの角質層の薄い部位は短く、手や足の末端など角質層の分厚く血行の悪い部位は長いんです。かかとなどは角質層が150層程あるので、2~3カ月かかることも。また顔でも目の周りは短く、Tゾーンは長いというふうに、部位によって色々です。

年齢によっても周期は異なる

歳を重ねるごとに、ターンオーバーの周期は長くなります。でも、これは防ぎようがないことなんですよ。どうしようもないんです。28日というのは20代の平均的な肌の周期なので、28日がベストというわけではないんです。平均としては年齢の約1.5倍と言われています。

  • 10代:約20日
  • 20代:約28日
  • 30代:約40日 
  • 40代:約55日 
  • 50代:約75日 
  • 60代:約100日

真皮の中にある繊維芽細胞という細胞は、真皮を支える柱となるコラーゲン、柱を接合するエラスチン、真皮の弾力を保つクッションの役割をするヒアルロン酸を作り出す工場のようなものですが、この繊維芽細胞は加齢とともに減少します。これによって真皮自体の水分量や弾力が減ってしまい、結果ターンオーバーの周期も長くなる・・・歳を重ねるとハリが不足したり、たるみやくすみなどが目立ち始めたりするのはこのためなんですね。

だから、通常55日のサイクルで肌が再生する40代の人が、28日の周期にしようと思っても、それは無茶な話です。加齢によって肌のハリが失われるのは自然なこと、詳しくは後で説明しますが、逆にターンオーバーを若いころのような周期に早めるのはとても危険な行為なんですよ。

肌のターンオーバーが悪化すると何が起きる?

肌のターンオーバーが乱れる=遅れることだという誤解はとても多いです。しかし実際は、早まることによる肌トラブルのほうが多いんですね。なぜかというと、私たちの普段のお手入れ、クレンジングや洗顔など洗い過ぎ・こすり過ぎのせいなんです。本来、不要となった角質、つまり垢は水で流す程度で落とせるものなんです。それをゴシゴシ擦ったり、刺激の強いクレンジング剤や洗顔料で洗ったりすると、まだ肌に留まるべき角質細胞を無理やりはがすことになってしまうんです。

だから、普通にお化粧をして毎日洗顔している若い女性などはターンオーバーが遅れるどころか、早すぎるということになるんですね。実際に遅れるという例は少ないのですが、具体的にターンオーバーの周期が遅れたり早まったりすることで、どんなことが起こるかについてご説明しましょう☆

遅れるとこんな症状が!

ターンオーバーが遅れるとどうなるの?

古い角質が溜まり、新しい細胞が作られにくくなります。

リンパの流れはよく水道に例えられますが、ターンオーバーも新陳代謝なので同様に出口が詰まると入口も詰まるということです。はがれ落ちるべき角質がとどまったままになり、分厚くなってしまう現象です。例えばメイクを落とさず寝るなどということを続けてしまうと、そういう事態になるかもしれません。

ターンオーバーが遅れると・・・具体的な症状
角質が厚くなり肌がくすむシミが目立つようになる
ごわつく
角質層が固くなり毛穴が詰まるニキビの発生
化粧水が浸透しない
メラニンが排出されないことで色素沈着が進む※シミ
日焼け
ニキビ跡

※通常はターンオーバーにより表皮のメラニンは外側に押し出されるため体外に排出されますが、ターンオーバーが遅れると、肌の奥にある真皮にまで色素沈着が進んでしまい、ターンオーバーでは修復が難しくなるので、シミが真皮に達する前にターンオーバーを改善することが重要です。

真皮とは

  • 平均2mm程度の厚さ
  • 繊維状のタンパク質であるコラーゲンが主な要素
  • ヒアルロン酸エラスチンというタンパク質成分も含む

真皮は皮である表皮を支えている皮膚の本体です。コラーゲンが柱のように皮膚を支え、エラスチンによって接合されて、その間を水分たっぷりのヒアルロン酸がクッションとなって弾力を保っています。その中に線維芽細胞という真皮の要素を作る細胞がありますが、この細胞は加齢とともに減少します。そのためターンオーバー周期は加齢とともに遅くなっていくんです。くどいですが、ターンオーバーが遅れるということは実は少ないです。何か肌トラブルがあっても、ターンオーバーが遅いからだとか、促進しなくちゃ!と考えるのは早合点の可能性が高いということは頭に置いていてくださいね

早まるとこんな症状が!

ターンオーバーが早まるとどうなるの?

水分量やバリア機能が十分でない未熟な角質細胞が形成されます(不全角化

実際の肌トラブルは、ターンオーバーが早過ぎるせいだというのがほとんどなんです。角質層を早くとりすぎると、肌は急いで新しい細胞を作り出そうとします。細胞の突貫工事のような状況です。そうして作られた細胞は、通常の周期ではなく急いで肌の表面へ押し上げられます。だんだんと扁平になり硬くなり、しっかり成長しながら押し上げられた細胞と違って、突貫工事の細胞は未熟なまま、核を持った生きた細胞のままで角質層まで達します

そうしてできたいびつな角質層は細胞間を埋めるセラミドの量も不十分なままなので、すき間だらけです。バリア機能を発揮できず、水分不足のため外部刺激に弱く、肌の持つ水分も蒸発させてしまうので乾燥してしまいます。未熟な角質細胞は傷つきやすく、乾きやすく、縮みやすいので、さらにはがれやすくなってしまいます。完全な悪循環です。このようにターンオーバーが早まることで未熟な有核細胞が角質層となる状態を不全角化といいます。

ターンオーバーが早まると・・・具体的な症状
細胞が未発達なまま押し上げられる肌理が粗くなる
毛穴が目立つ
毛穴の黒ずみ
バリア機能の低下赤みや湿疹
刺激によってメラニン生成が過剰に
敏感肌になる
水分保持力の低下かさつき
乾燥
肌荒れ
水分を保つために余分な皮脂を出す角栓ができる
テカリ・ニキビ

このように、あらゆる肌トラブルはターンオーバーが乱れている(多くは早まり過ぎている)からだと言っても過言ではないのかもしれません。加齢によってターンオーバーの周期が長くなるのは事実ですが、それはピーリングや角質ケアで早めることはできません。あくまで年齢に合ったサイクルであることが正常、無理やり早めることは厳禁です。ターンオーバーは促進するのではなく、年相応の周期に正常化することが重要なんです!

肌のターンオーバーの期間が乱れる3つの原因とは!?

ターンオーバーの過程は簡単にいうと次の4段階です。

  1. 肌細胞が生まれる
  2. 細胞を成長させながら徐々に押し出す
  3. 角質となって肌を守る
  4. 垢になってはがれる

1.押し出しがうまくいかない

多くは4番ばかりが重視され「ターンオーバーを促進せよ」と角質ケアを勧められることが多いですが、2番の過程がスムーズにいかないことが一番の問題なんです。

ターンオーバーが活性化するのは睡眠中。つまり睡眠不足質の悪い睡眠がスムーズなターンオーバーを邪魔しているパターンが多いんですね。その過程には、成長ホルモンが大きな影響を及ぼしています。聞いたことありますよね、成長ホルモン。子供の発育を促すホルモンとして有名ですが、他にも筋肉や骨を増やしたり、代謝を良くしたりする働きがあるんです。つまり細胞の代謝や分裂を活性化させる役割をしているんですね。

成長ホルモンが活発になるのは入眠30分後からで、1時間半後の深い眠りの時にピークを迎えます。眠ってから3時間が特に活性化するので、睡眠のゴールデンタイムと言われる午後10時~午前2時の間に成長ホルモンのピークを迎えると理想的なんです。ターンオーバー正常化のために、せめて日付が変わる頃には就寝できるようにしたいですね!

2.新しい細胞が生まれない

細胞が新陳代謝を行うためには酸素と栄養が不可欠です。ところがそれらが細胞に十分に届けられないと正常な新陳代謝が行われないことになりますよね。細胞にそれらを運ぶのは血液の役目です。つまり血液の流れが悪くなると、新陳代謝に必要な栄養や酸素が不足して、ターンオーバーが乱れてしまうんです。

血行不良により栄養や酸素が行き届かない原因

喫煙

喫煙は血管を収縮させることは有名ですよね。血行が悪くなる原因としても有名です。それだけでなく、喫煙は活性酸素を過剰に発生させビタミンCを大量に消費します。

肌の土台、真皮の主成分であるコラーゲンにはターンオーバーをスムーズにする働きがあり、ビタミンCはコラーゲンを生成する上で必要不可欠な栄養素なんです。タバコ4本で、1日分のビタミンCが消費されると言われます。まさに百害あって一利なし、肌にも喫煙は大敵なんですね!
運動不足

血液を循環させるポンプの役割をするのは心臓ですが、心臓から遠い、脚などの血流を助けているのは筋肉なんです。冷え性の人は血行が悪いからだというのはご存知ですよね。血行をよくするには筋肉を鍛えること、つまり運動が必要なんです。

運動と言っても通勤を自転車から徒歩にする、一駅分歩いてみる、などの日常にちょっと取り入れる程度のことでもOKなんです。それだけでもかなりの効果は期待できます。また運動には自律神経を整える、睡眠の質が上がるなどの効果もあり、成長ホルモンを活性化させる作用もあるのでまさに一石二鳥どころか三鳥、四鳥の相乗効果があるんです。シェイプアップにもなるのでぜひ取り入れましょう♪

水分・栄養不足や栄養の偏り

血液がドロドロでは流れが悪くなります。まず水分が足りないことがひとつ。そして、糖や脂肪分などの摂り過ぎによるコレステロールの増加、血液をサラサラにしてくれるビタミンB・Cの不足などが考えられます。細胞をつくりだすのに必要な栄養が行き届かないのは血液が綺麗じゃないからという理由もあるんです。

つまり、喫煙を控え、運動をして、水分をしっかり摂り、食生活に気を付けること、つまり健康にいいことをしていれば血行は良くなり、肌のターンオーバーも改善されるということなんですね!

3.角質を余分にはがしてしまう

ターンオーバーが早まる原因にもなっていますが、過剰な角質ケアはターンオーバーの乱れに直結します。古くなった角質、つまり垢は、水で流す程度で落とすことができるにもかかわらず、クレンジングや刺激の強い洗顔料、スクラブやブラシでゴシゴシ擦るなどしている人が圧倒的に多いですよね。

角質を無理やりはがすと未熟な角質細胞が肌表面に出されるので、肌はざらざらゴワゴワに感じられます。それをまた角質ケアではがし続けるものだから、ますます未熟な角質細胞が押し出され、バリア機能がなく水分の蒸発しやすいトラブル肌になってしまうんです。角質ケアをしてツルツルになるのは一時的なことです。しばらくするとザラザラになるならそれはターンオーバーが遅いのではなく、早過ぎることがほとんどなんですよ。

【肌ターンオーバー正常化】今日からできる改善策

このように、ターンオーバーが乱れる原因は睡眠不足や血行不良、過剰な角質ケアだということがわかってもらえたでしょうか。そうなると、改善策はおのずと見えてきますよね。つまり、健康的な生活をして、肌に優しいケアを心がければいいんです。

改善策のポイント

  • 継続すること
  • 肌の基本的なケアは怠らないこと

改善し始めたからと言って、すぐに効果が現れるわけではありません。とくに角質ケアを過剰にしていた場合は、最初のうちは肌が汚くなったように感じられて、化粧ノリが悪くなり挫折してしまう人も多いんです。肌のターンオーバーの周期は、20代なら約28日なので、早ければ1か月くらいで効果が出ることもありますが、基本的には周期を経るごとに徐々に改善されていくものだと考えてくださいね。

また、肌の老化を防ぎハリのある肌を保つために、肌の基本的なケアは怠らないようにしましょう。基本的なケアとは紫外線対策と保湿です。この2つは美肌を作るうえでとても重要なことなんです。

日焼け止めや日傘で紫外線対策を

紫外線は、メラニンだけでなく本来細胞を守る役目である活性酸素を過剰に生成します。活性酸素は適量なら細菌を駆除し、酵素の働きを助ける頼もしい存在ですが、過剰に発生するとその強すぎる酸化作用が肌を老化させ、真皮の線維芽細胞によるコラーゲンやエステチン、ヒアルロン酸の生産量を減らしてしまうんですね。真皮を構成する組織が衰弱することによって表皮を支える力が弱くなり、しわやたるみの原因となってしまうんです。

セラミド配合の化粧品(化粧水・乳液・美容液など)で肌を保湿

健康な肌なら水分保持力がありますが、ターンオーバーの乱れた肌はすき間だらけでスカスカな状態なので、水分が逃げやすいんです。すると角質が柔軟性を失って硬くなってしまい、ハリを失いバリア機能も低下するので保湿をして肌を守ってあげることが必要なんです。角質細胞をつなぎとめ、肌の水分量を保つ役割をしている保湿成分はセラミドでしたよね。そのセラミドが不足している状態なので、できればセラミド配合美容液などの化粧品で保湿するのが理想的です。

それではポイントについてはここまで。ここからは具体的な改善策についてお話しましょう!

改善策1.毎日のケアを見直す

さすがに化粧をしている以上、クレンジングはしないと不安ですよね。化粧品の油分によって角質がはがれにくくなることもあるので化粧品の成分は肌からしっかり落としたいです。それには低刺激性のクレンジング剤を使用すること。まずオイルや拭き取りシートなどは刺激が大きいので避けたいです。できればミルクタイプ、クリームタイプのものがおすすめです。

ダブル洗顔しなくても落とせるクレンジング剤を選び、水やぬるま湯で洗うだけというのが理想。タオルで拭くときも、こすらず押さえるだけにしましょう。とにかく刺激を避け優しく、を心がけたいですね!

クレンジング洗顔
・低刺激性のミルクタイプやクリームタイプのもの
・ダブル洗顔不要のもの
・スチーマー、なければ入浴で化粧を浮かせてから
クレンジングすると刺激が少なくてベスト
・水洗顔だけでもOK
・洗顔料は使うとしても夜だけ
・気になるときは泡洗顔
手で直接洗わずに泡を転がすようにして洗う

改善策2.生活習慣を見直す

睡眠を見直す

ターンオーバーは寝ているときに活発に行われます。入眠後3時間の眠りが深い時間帯が成長ホルモン分泌のピークなので、質の良い睡眠が重要なんです。午後10時~午前2時がゴールデンタイムと言われますが、現実的に無理な人も多いので日付が変わるまでに眠れたら十分です。できれば6時間以上、質の良い睡眠がとれるようにしましょう。

そのためには、寝る直前の食事は控え、テレビやスマートフォンなどによる目からの刺激も控えましょう。ストレッチなど軽く体を動かすのはOKですが、筋トレなどの激しい運動は避けたほうがベターです。安静にして副交感神経が優位になるように体を眠りモードにしていくようにしましょう。

禁煙・節酒

体内のビタミンが大量に失われるタバコやお酒は控えたほうが、ターンオーバーもスムーズになります。タバコは血管を収縮させる上に、肌の土台を作るコラーゲン生成に不可欠のビタミンCを大量に消費します。飲酒は水分が大量に失われ、ビタミンB群を大量に消費します。ビタミンB・Cは血液をサラサラにして血流を良くするためにも必要な栄養素なので、過剰に消費しないためにも、禁煙と節酒は守ってほしいですね。

ストレスをためない

ストレスは血管を収縮し血行を悪化させるだけでなく、肌にいろいろな悪影響を及ぼします。ストレスによっても活性酸素は過剰に生成されるので、その強力な酸化作用で老化の原因となります。できるだけストレスをためないように発散しましょう。

運動習慣を身につける

適度な運動、歩くなどでいいので、とにかく運動を習慣にしましょう。筋肉を鍛えてとくに下半身の血行を良くすることで細胞への酸素や栄養供給がスムーズになり代謝も活発になります。成長ホルモンも分泌されるので色々な相乗効果が期待できます。

食生活やサプリメントで必要な栄養素をとる

食生活を見直すことは、肌だけでなく健康にも重要なことです。とくにビタミンとミネラルは体で生成されないため、食事からの摂取が必須です。食事での摂取が難しい場合は、補助的にサプリメントを利用するのも一手です。

栄養素効果多く含まれる食べ物
ビタミンA・皮膚や粘膜のうるおいを保つにんじん・ほうれんそう・かぼちゃ・しそ・うなぎ・レバーなど
ビタミンB群・皮膚や粘膜の発育を促す
まぐろ・かつお・豚肉・鶏ささみ・大豆・にんにくなど
ビタミンC・抗酸化作用により炎症を防ぐ
・過剰なメラニン生成の抑制
・コラーゲン生成の促進
いちご・レモン・みかん・キウイ
ブロッコリー・赤ピーマン・カリフラワー
芋類など
ビタミンE・抗酸化作用・血流改善
・ニキビ跡の色素沈着を防ぐ
アボカド・ツナ缶・アーモンド・赤パプリカ・かぼちゃ
レバー・うなぎ・魚卵など
ミネラル・代謝を活性化する
亜鉛:牡蠣・カシューナッツ・ごまなど
カルシウム:キャベツ・にんじん・いちご・牛乳・チーズなど
マグネシウム:昆布・大豆など
コラーゲン・アミノ酸として吸収され、
新しい肌細胞をつくる材料となる
・酸素や栄養素を細胞へ届ける
鶏皮・手羽先・豚足・フカヒレ・すっぽんなど

ピーリングの必要性

角質ケアは過剰にするべきではありませんが、ターンオーバーが遅い時や、角質層が分厚くなりすぎて手に負えない時などは検討したほうがいい場合もあります。ピーリングは角質を強制的に除去することによって、怪我を治す皮膚の治癒力を利用した皮膚治療の一種です。かなり荒療治なので、美容クリニックなど専門の医療機関に相談しましょう。

どうしても気になって自分でケアしたいという場合はあくまで刺激の少ないものを選んで、はがしたりこすったりするケアは避けてください。低刺激性のローションなどならいいかもしれませんね。

ピールローション(ビューティーモール) 税抜定価4,000円

タレントの森下悠里さんや読者モデルの星玲奈さんも愛用するという、人気の角質ケア化粧水です。

保湿成分「AHA(高密度果実抽出液)」配合で、界面活性剤・パラベン・アルコール・鉱物油・合成香料・合成着色料すべて無添加。低刺激なのに古い角質や余分な角質を柔軟にし、ザラつき・ごわつきをケアしてくれると口コミ評価も高め。基本の使い方は、化粧水と同様に肌になじませるだけですが、洗顔後コットンにたっぷり含ませ優しくふきとることで肌をリセットする使用法も人気。イオン導出器でエレクトロクレンジングに使用することもできます♪

保湿成分は十分でないので、その後セラミド配合の美容液やクリームなどでしっかり保湿してくださいね。

ごわつきがひどい時はワセリンで表面を滑らかに

ターンオーバーが早すぎて乾燥しザラザラする場合は、セラミド配合の保湿剤で整えた後、皮脂膜の代わりをしてくれるワセリンクリームを薄くのばして肌表面を滑らかに整えましょう。ワセリン以外の添加物が入っていないものを選び、くれぐれもつけ過ぎないように米粒一粒程度の量を薄くのばすようにしてくださいね。過剰な使用は控えましょう。

蒸しタオルで顔の血行を良くする

濡らしたタオルをラップでくるみレンジであたためて、そのまま密閉袋などに入れて顔を覆うようにつつむと顔の血行が良くなります。血行が良くなると代謝も良くなりますが、注意したいのは毎日しないほうがいいということと、直接当てないほうがいいということ。熱いタオルは肌への刺激となり、毛穴を開かせたまま逆効果になることもあります。また水分を含んだ熱いタオルを直接当てると、水分の蒸発が進んで乾燥してしまうんですね。あくまでたまの頻度で直接水分が肌に触れないようにしましょう。

ターンオーバーを治す薬ってあるの?

内服薬

ターンオーバーを治す薬というのは厳密にはないですが、肌代謝を助ける薬はあります。コラーゲンを生成するビタミンCは必要ですし、表皮にあるシミならターンオーバーが改善されればうまく排出され消えることも期待できます。生活習慣を整えるなどの改善策をとりながら、補助的に服用してみるといいですね。

成分作用代表的な医薬品
ビタミンC抗酸化作用・コラーゲン生成シナール・ハイチオールC
ビタミンE抗酸化作用・ビタミンCとの相乗効果が高いユベラ
L-システインメラニンの過剰生成を抑制ハイチオールC
トラネキサム酸シミの生成を指令する経路をブロックトランサミン・トランシーノ

ハイチオールCホワイティア

(エスエス製薬)

1回2粒、一日2回朝夜服用でOK。メラニンの過剰な生成をブロックし、黒色メラニンを無色化、ターンオーバーに合わせて過剰なメラニンをスムーズに排出するL-システイン高配合のシミに効果のあるお薬です。最低6週間、肌のターンオーバー周期の間(年齢×1.5の日数)は服用を続けてみてください。

1日分の量(4錠)に含まれる主な成分

  • L-システイン(240㎎)
  • ビタミンC(500㎎)

トランシーノⅡ

(第一三共ヘルスケア)

1回2粒、一日2回朝夜服用でOK。メラノサイト(色素細胞)の活性化を指令する経路プラスミンをブロックし、色素沈着を抑えるお薬です。8週間の服用で、治りにくいと言われる肝斑に何らかの効果が見られたという人が8割、うち4割に明らかな改善が見られたという結果もあります。トラネキサム酸以外にもL-システイン、ビタミンC・B6も配合されています。まずは8週間服用を続けてみてください。

1日分の量(4錠)に含まれる主な成分

  • トラネキサム酸(750㎎)
  • L-システイン(240㎎)
  • ビタミンC(300㎎)

外用薬

シミや色素沈着で皮膚科を受診するとよく処方されるのが、ハイドロキノントレチノインです。ターンオーバーを促進する効果のある刺激の強い薬になるので、必ず医師に相談の上処方してもらいましょう。

成分作用
ハイドロキノンメラノサイトに働きかけ、メラニンの生成を抑える
トレチノイン皮膚の代謝を促してメラニンを排出する

ターンオーバーを改善してきれいな肌を手に入れよう

肌のターンオーバーはあらゆる肌トラブルに直結しているため、裏を返せばこれを正常化することによって肌トラブルの改善が期待できるんです。

ターンオーバー改善のために必要なコト

  • 食生活の改善
  • 運動習慣を身につける
  • 質の良い睡眠
  • 禁煙・節酒など生活習慣の改善
  • ストレスをためない
  • 過剰な角質ケアをしない
  • 紫外線対策を怠らない
  • 保湿する
  • サプリメントや内服薬・外用薬を利用する

 ターンオーバーの改善は健康的な生活から。内側からと外側から改善して、美肌を手に入れてくださいね♪