減量ホルモンの影のエース『甲状腺ホルモン

一般であまり知られないホルモンですが、減量におけるその作用、役割はかなり重要だと思います。

その作用、メリット・デメリット、コントロール方法などメモ。

1,作用 細胞の代謝を促進する
メリット:
 代謝が向上する。消費エネルギーが上がる。
 タンパク質合成を促進する。

デメリット:
 あまりの高レベルでは代謝が亢進しすぎたり、甲状腺が腫れるバセドウ病と呼ばれる。
 

2,理想
 出来る限り甲状腺ホルモンレベルは上げておくべきである。

3,理由
 バセドウ病などの例があるが、これは異常の結果として甲状腺ホルモン分泌過剰となるのであって、意図的に甲状腺ホルモンを上げて起こる可能性は低い。
 それよりも、減量時にカロリー制限をすると甲状腺ホルモンのレベルは低下するため、引き上げることを意識する必要がある。
 甲状腺ホルモンのレベルが低下すると、代謝が下がり、タンパク質合成も低下する。

4,方法例
その1:チートデイを設ける

 10日~2週間程度の割合でカロリー制限をゆるめ、炭水化物を体重×7g程度摂取する日を設けると、甲状腺ホルモンレベルの極端な低下を防ぐことが出来る。

その2:海藻を取り過ぎない
 海藻はヨードを極めて多く含み、ヨードは甲状腺ホルモンレベルを上昇させるが、過剰になると逆に低下させてしまう。
 日本人は海藻を多く摂取する食習慣(昆布の出汁など)のため、過剰になりやすい
 少々食べ過ぎても問題にはならないが、毎日大量の海藻を食べるのはまずいだろう。
(普段食べない人は食べるようにするべき。海藻は少量で十分)

その3:サプリ 

5,効果を高めるサプリ、食品  (リン酸塩、7-keto、ガグルステロン)
・リン酸塩

どんなものか:リン酸カルシウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム(それぞれカルシウム、カリウム、ナトリウムと結合した形態)の形のサプリメントがある。

作用・効果:摂取エネルギーを徹底して制限するダイエット時に、甲状腺ホルモンの分泌低下を防ぐ。

研究報告:女性を被験者とした実験で、1日の摂取エネルギーを1000kcalに抑えたダイエットを行わせるとともに、リン酸塩を摂らせた場合、安静時代謝が12~19%向上した。この研究では、リン酸塩の摂取によって甲状腺ホルモンの低下が抑えられたと報告されている。

特徴・留意点:カルシウム、カリウム、ナトリウムは食品からも摂取できるミネラルだが、上記の研究ではこれらのミネラルとリン酸塩が結合した形態のサプリメントを使用している。この研究ではリン酸カルシウムの場合は537mg、リン酸カリウムでは107mg、リン酸ナトリウムは25mgを摂取させている。摂取エネルギーを抑えたダイエット時には、これらのサプリメント摂取によって代謝の促進効果が期待できる。
使用量:リン酸カルシウムの場合は500mg、リン酸カリウムでは100mg、リン酸ナトリウムは25mgを摂取。

・ 7-ケト
どんなものか:DHEA(デヒドロエピアンドロステロン/副腎皮質でつくられる男性ホルモンの一つ)の代謝物。7-ケトは、メキシコ産の野生のヤム芋にも含まれている。

作用・効果:甲状腺ホルモンの分泌機能を助ける作用があると考えられている。

研究報告:肥満した女性を対象にした研究で、このサプリメントを1日200mg摂らせた場合、摂取しなかった被験者よりも減量幅が大きく、甲状腺のホルモンの分泌レベルは明らかに高かった。

特徴・留意点:30歳をすぎると体内のDHEA量は低下する傾向にあり、したがってこの年代以降の人には、7-ケトの摂取が体脂肪燃焼に効果をあげると考えられる。
使用量:1日に100~200mgを1~3回に分けて摂取。

・ガグルステロン
どんなものか:インドに多く植生するコミフォラ・ムクル(Commiphora mukul)という植物に含まれる成分。

作用・効果:甲状腺ホルモンの働きを助ける。

研究報告:動物実験では、甲状腺ホルモンのレベルを向上させたことが認められている。人間を対象とした実験では、コレステロールのレベルを低下させる作用が報告されている。

特徴・留意点:体脂肪減少効果については、動物実験ではガグルステロンの摂取により甲状腺ホルモンのレベルに改善が見られたが、人間を対象にした実験では今のところ確定的な結果は得られていない。使用者の経験談では、アスリートがカロリー制限と併行してガグルステロンを摂取した場合、脂肪燃焼に効果が得られたと報告されている。
使用量:500mgを1日3回摂取。


6,逆効果のサプリ、食品
・ヨードの過剰摂取


7,備考
甲状腺ホルモンの分泌をうながすサプリメントは、1種類だけでなく、複数の種類を併用して使うと効果がさらに高まる可能性があるそれぞれ異なるメカニズムで作用するので、ここにあげているものも一つだけでなく、3種類を合わせて使うことで、脂肪燃焼効果の増進が期待できる。

甲状腺ホルモンにはヨードの結合個数によってT3とT4があります。
(カルシトニンは甲状腺ホルモンとは呼ばれない)

活性はT3>>T4ですが、体内の量はT3<<T4

なので、サプリなどを用いる場合は、きちんと説明を読んで、T3が増加するものを選ぶと良いと思います。


他には
グルカゴン、レプチンetc

ホルモン関連をどんどん紹介していこうと思います。

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