はじめてのタイ古式マッサージ
私がタイに初めて行ったのは、学生時代。友人と二人での自由旅行でした。トゥクトゥクに乗って寺院巡りを楽しみ、マッサージが受けられるとの理由から、タイ古式マッサージの総本山「ワット・ポー」へ。
ここは写真にある涅槃仏(お釈迦が入滅する様子をあらわした仏像)で有名なところです。大きな金色の釈迦像をの周りを歩きながら、煩悩と同じ108つある鉢の中に専用の硬貨を入れていきます。
一周するころには、憑き物が落ちたように穏やかな精神状態になれるはず…!?
寺院の一角には、タイ古式マッサージが受けられる東屋があり、雑魚寝状態でゆったりと受けられます。
私を担当してくれたセラピストは、40代くらいのかなり体格のいいおばちゃん。不安が募りましたが、料金は前払い済み…。覚悟を決めました。
最初はゆったりとしたリズムでの指や肘を使ったほぐし。あお向け、横向きと順々に進みます。うつ伏せになると今度はストレッチ技を仕掛けてきました。
「ぐぬー」おばさんの全体重をかけているのではないかと思われるほど、容赦ない施術。正直痛くて痛くてたまりませんでした。
タイマッサージ初戦は惨敗でした…。
そして、リベンジへ…。
その後、在学中に他の国へ旅する機会は何度もあったのですが、タイにはしばらく行っていませんでした。
もしかしたら、あのマッサージの苦い思い出が潜在意識下にあったからかも知れません。
大学を卒業して、社会人になり、初めての長期休暇。その時、ふとタイの事が気になったのです。
「あぁ、タイが呼んでいる…」
そう感じると、タイでの思い出すべてが良いものに思えてくるのでした。
そうなっては、もう行かないわけにはいきません。さっそく旅行会社でエアチケットを取り、バンコクのドンムアン国際空港に再び降り立ちました。
タイ料理をたらふく食べ、タイ舞踊も鑑賞し、ムエタイまでも満喫。そして再びトゥクトゥクに乗りこみ、向かうはあのワット・ポー寺院…。
昔日の屈辱を晴らすべく、疲労を蓄積した状態でいざチャレンジ。
すると、なんということでしょう。気持ちいいのです。
身体がマッサージを求める年齢になったからなのか、蓄積した疲労が功を成したのか、はたまたセラピストとの相性がとてつもなく合致したのか…?
何はともあれ、ほぐしの途中ではよだれを垂らして寝てしまうくらいリラックスし、ストレッチ技ではこわばった筋肉が伸びていく様がしっかりと感じられる心地良さ。
「すごい。これだ…」
その時の閃きが、その後の進路を決定づけたのでした。
”今回の学びタイこと”
「第一印象がすべてではない」
最近何かと巷では、第一印象がゼッタイと言われてますがさにあらず。
気になることがあるならば、最低2度は試すべし。
人もまた同じ。合わない、苦手、嫌な人と思っていても、もう一度だけ見直してみるべし。
新たな面が発見できるかも…。
逆もまた真なりで、相手に嫌われているなと感じているなら、いつもと異なるアプローチで接してみては…。
人はみな一面にあらず。多面性を持った存在であることを忘るべからず。