強盗
ある家に強盗が押し入り、父親と母親を殺しました。
強盗は子供部屋へ入り、そこにいた小さな男の子に向かって言います。
強盗「お前の両親を殺害した。これからお前も殺害する。
ただ、一つだけ願いを聞いてやる。
殺してほしくないと言えば生かしてやろう。願いは必ず守ってやる」
男の子「さつがいってなに?」
強盗「この世から消えて、2度と友達と会えないってことだ」
男の子は叫びました。
男の子「嫌!・・・僕、殺害いや!」
強盗「それが願いか?」
男の子が首を縦に振った瞬間、強盗は男の子を殺しました。
【解説】
僕、殺害いや
ぼく さつがい いや
ぼくさつ が いいや
撲殺 が 良いや
じーちゃんの孫
昨日、じーちゃんの家で飯食ってたら(少し痴呆あり)
交通事故起こしたと孫から電話があった。
俺が電話にかわるとあわてて電話切ってたよ。
「お前がここに居るのにそんな筈ないだろ」
と笑って、じーちゃんは言ってそのまま飯を続けた。
帰り際に小遣いまでもらって帰った。
じーちゃんの家に電話なんてかかってくるわけないのに。
だってじーちゃんの孫は、息子夫婦とばーちゃんともども
10年前に交通事故で死んでるのに。
【解説】
文中にもあるように「じーちゃんの孫」は交通事故で亡くなっている。
では、この語り手(俺)は誰?
実は「俺」はじーちゃんの孫になりすました偽物である。
しかし、痴呆が入っているじーちゃんは「俺」を孫と勘違いしているのだろう。
ただ、じーちゃんは「俺」が孫でないことに気づいているような気もする。
ハナシテ
電話に出たが、何故かあいつは息を切らしていて、俺が挨拶しても返事がない。
一言だけ「話して、話して」と言ってきたが、何を話せばよいのやら。
よくよく聞けば、電話の向こうから
「もっと聞こえるように言ってやれよ、愛しの彼氏へ」
と、友人の笑い声が聞こえてくる。
さてはあいつら、俺を差し置いて飲んでるんだな、きっと。
飲み屋の騒音で俺の声が届いていないんだ。畜生。
「話して」って、電話越しにトークさせるつもりか。
乱入してやろうかとも考えたけど、急に電話も切れちまったし
眠気には抗えないので、やめた。
【解説】
強姦ものの話。電話から聞こえてきた「話して、話して」は「放して、放して」。
息を切らしていたのも、ヒントになる。普通にわかりそうなものであるが。
連絡が取れない
彼女と連絡がとれない。携帯に電話をかけても出ない。
アルバイト先は無断欠勤が続いている。家に行っても鍵がかかっていて留守のようだ。
何か事件に巻き込まれたのかもしれない。とても心配だ。
繋がらない携帯に何度となく電話をして、アルバイト先に様子を見に行き、彼女の家を訪ねる。
毎日毎日、この繰り返し。
明日あたり、彼女の家のドアをこじ開けて家の中の様子を見よう。
何か手がかりが見つかるかもしれないから。
【解説】
「明日あたり、彼女の家のドアをこじ開けて家の中の様子を見よう。」の部分がおかしい。
男が「彼氏」ならこんなことをしなくても部屋の中には入れる。
つまりこの男はストーカーである。
連絡が取れないのは、彼女がストーカーを無視しているだけなのだ。
自殺
女の子は学校で毎日ひどいイジメにあっていた。
同じクラスの女子生徒に人目につかない所に連れて行かれ
周囲にわからないようにイジメられていた。
ある日その女の子は学校のトイレで自殺した。
自分で両手両足を切断して死んでいた。
死因は出血多量のようだ。
近くには彼女が書いたものと思われる遺書が残されていた。
「先立つ不幸お許しください。
私はイジメられていましたが
私の自殺とそれは一切関係ありません。
【解説】
もし、自殺だったとしたら両手両足切断する際に、最後に腕を切断するのは不可能に近い。
なので、他殺の可能性が高い。
遺書の内容は、何者かが自殺に見せかけるために書き残したのであろう。
精肉売り場
スーパーマーケットの奥には、肉や魚をさばいてパック詰めにしたりする場所があって、
売り場と扉で繋がっていることがよくある。
ワゴンにパック詰めされた肉や魚を乗せて出入りするから、見たことある人も多いと思う。
先日、近所のスーパーで買い物をしていると、
その扉から店員が2、3人慌てて出てきて精肉売り場に来た。
「先輩、どこからどこまでがそうですか?」
「全部だ全部!!今日の分全部!!」
と、なにやらただ事ではない気配の会話をしながら、あわてて売り場の肉を片付けている。
そういえば偽装牛肉やら雪印やらの騒動もあったことだし、また何かあったのだろうか。
そう思って(半ば野次馬気分で)様子を見ていると、店の前に救急車がやってきた。
他の店員が外で応対をして、救急隊員は裏口に回っていったようだった。
食中毒患者が出たのだろうか。
【解説】
肉の加工係が精肉機に巻き込まれてスーパーの棚に並んだ。
洗顔
出かける準備をし終わったとき、
顔を洗うことを忘れていたことに気づく。
洗面所の水を流しながら、洗顔を始める。
いざ石鹸を洗い流そうと、手探りで水を探す。
手に水が当たらない。
泡が目に入るのをこらえ、蛇口を探す。
やっと見つけることができ、顔を洗い流すことができた。
【解説】
洗顔を始めるとき、語り手は水を流しっぱなしにしていた。
石鹸を洗い流そうとする際に流れていた水を探すが、手に当たらない。
その後、蛇口をひねり、やっと洗い流すことができた。
語り手は蛇口をしめてはいない。
しかし水が止まっていた。
つまり、誰かが水をとめた、
後ろに誰かがいたことになる。