エアロビクスというと、ハイレグのレオタードを着て、走ったり足を高く上げたりといった、ガンガン動くイメージだと思いますが、大流行した80年代は確かにそういった傾向でした。でもブームだっただけに、運動不足の人がいきなり始めて、かえって足腰を痛めてしまうケースが続出してしまったんです。インストラクターの中にもオーバーワークになる人がいたようです。

そこから段々と、足腰にあまり負担のかからない動きのものに変わっていきました。さらに、ダンスやキックボクシングなどの要素を加えたものが生まれたり、ファンクショナルといって関節や筋肉などの機能レベルを高めるようなエクササイズを取り入れたものが出てきたりと、最近ではいろいろなスタイルが登場しています。

エアロビクスの原点に立ち返ったシンプルで運動量のあるスタイルから、ダンスの要素を含んだものまで幅広いスタイルがありますので、きっとどなたにでもお好みのスタイルが見つかるはず。

エアロビクスはアメリカが発祥ですが、今やイタリアやフランスなどヨーロッパでも人気が高まっていて、エンターテインメント性のある音楽に乗ってライブに行っているかのような、ダンスエアロスタイルも人気を集めています。

ご自宅でエアロビクスを行う場合、動きが大きいこともあり、できればクッション性のある靴を履いていただき、スペースを広めにとって行ってください。また、汗をたくさんかきたいからとあまり着こまないことです。

エアロビクスは名前の通り有酸素運動ですが、その効果を得るためには15分から20分は続けていただきたいですね。スポーツクラブなどのクラスは、短くて30分、長くて1時間くらいです。30分のクラスでは、ウォーミングアップ10分、メインのエアロビクスの動きを15分、クールダウン5分くらいの配分で行います。短くてもこれくらいの時間をやっていただくのがおすすめです。

といってもノンストップで行うわけではなくて、ウォーミングアップやステップの合間に、休憩をはさみ水分補給をします。この時、休憩だからと動きを止めたり座ったりするのではなく、軽く足踏みを続けることがポイントです。エアロビクスは全身をくまなく動かすので、汗をかきにくい方も汗をかきやすい状態になっていきます。水分補給は欠かさないでください。またクールダウンも大切です。足腰、お尻まわり、背中、胸などのストレッチを行って、次の日に疲れを残さないようにしましょう。

余裕のある方は、スクワットや腹筋、背筋といった筋トレを一緒に行うとより効果的です。筋力がついてくると、正しい姿勢をキープしやすくなるので、エアロビクス自体も疲れにくくなってきます。初めて挑戦して筋肉痛になった場合は、1日お休みするなど、最初は1日おきや週に1回でもいいと思います。とにかくまずは、運動する習慣をつけることが大事だと思います。

エアロビクスの一番のメリットは、心肺機能の向上とカロリー消費だと思います。その他、下半身をたくさん使って動くので、下半身の筋力アップにもなります。

また下半身を使うと、ふくらはぎなどの筋肉によるポンプ作用が働いて血液循環がよくなるので、むくみや冷えの予防、美肌効果も期待できます。

さらに血行が促されることで、体が温まるとともに運動による程よい疲労感によって、心地よい睡眠にもつながると思います。ただし、エアロビクスは運動量が多いので、寝る直前に行うとかえって寝付きを悪くしてしまうので注意してください。ダイエットのためには、1日の中でもエネルギー代謝が高まる日中や夕方頃に行うのがおすすめですが、何より続けることが大切ですので、ご自身のライフスタイルに合わせて行う時間を作ってみてください。

エアロビクスは、音楽に合わせて体を動かす楽しさが魅力です。始めのうちは音楽を聴く余裕もないかもしれませんが、少しずつ音楽に乗る楽しさを感じてほしいですね。またエアロビクスは、本来グループエクササイズで、たくさんの人たちと一緒にやるものです。基本の動きに慣れたら、お友達なども誘ってみんなとの一体感も味わっていただけたらと思います。

スポーツクラブのクラスには、80歳くらいの方もいらしているんです。そうしたおじいちゃん、おばあちゃんたちは、運動ももちろん目的ではあるのですが、クラスを仲間との憩いの場としても楽しんでいらして、それが長続きのポイントなのかなと思います。

私は小中高とバスケットボールをやっていたのですが、高校で部活動を引退した後に何も運動をしなかったら、ちょっと太ってしまったんです。それと、やはり体を動かしたいという思いもあって、スポーツクラブに通い始めました。そこでとても素敵なインストラクターさんに出会って、私もこの仕事がしたいと思ったのがエアロビクスを始めたきっかけです。

バスケットボールをしていたころは、太ってはいなかったですが、ガタイが良かったんですね(笑)。それがインストラクターの養成学校に入って、毎日エアロビクスをするようになったら、体重が約半年で8kgくらい落ちたんです。それが20歳の頃ですが、以来、体重も体型も変わっていないですね。あまり自分では意識していませんでしたが、それはやはりエアロビクスを続けているからだと思います。また、エアロビクスを始めて15年くらいになりますが、大きく体調を崩すこともなく、健康で溌剌としていられるのも、やはりエアロビクスのおかげだと感じています。