子供へのワキガ遺伝の確率と発症年齢とは?

      2017/07/18

ワキガ体質の人にとっての悩みのひとつは、子供に体質が遺伝してしまわないかということです。実際、ワキガになりやすい体質は遺伝することが分かっています。

また、体質が遺伝した場合でも小さい頃から症状が出るわけではなく、ある程度成長してから臭いを発するようになることも分かっています。ワキガはどの程度の確率で遺伝し、何歳ぐらいで症状が出るようになるのかについて説明していきましょう。

ワキガ体質は子供に優性遺伝する

ワキガが遺伝にするというのは、正確にはワキガになりやすい体質が遺伝するということです。ワキガの臭いはアポクリン腺という汗腺が多い人ほど強くなっており、アポクリン腺の数が多い体質が遺伝しているということなのです。

そして、遺伝には性質が子供に伝わりやすい優性遺伝と、伝わりにくい劣性遺伝があり、ワキガ体質は優性遺伝になります。ワキガ体質の遺伝子をA、非ワキガ体質の遺伝子をaとすると、遺伝子型が「AA」「Aa」のときにワキガ体質になり、非ワキガ体質は「aa」のときだけです。では、ワキガ体質はどのぐらいの確率で子供に遺伝するのでしょうか。

まず、両親のうち片方がワキガ体質の場合、親の遺伝子型は「AA」と「aa」、もしくは「Aa」と「aa」になります。子供の遺伝子型は親が「AA」だと必ず「Aa」になりますので、ワキガ体質は必ず遺伝します。また、親の遺伝子型が「Aa」の場合、子供の遺伝子型は「Aa」が50%、「aa」が50%になります。つまり、片方の親がワキガ体質の場合、5割強の確率で子供に遺伝すると考えていいでしょう。

そして、両親がワキガの場合は、両親の遺伝子型は「AA」と「AA」、「AA」と「Aa」、「Aa」と「Aa」の3パターンになります。「AA」と「AA」の場合は「AA」しか出ませんので、必ずワキガ体質になります。「AA」と「Aa」の場合は「AA」もしくは「Aa」で、こちらも100%ワキガ体質が遺伝します。「Aa」と「Aa」の場合は「AA」25%、「Aa」50%、「aa」25%の確率ですので、4人に1人はワキガ体質が遺伝しません。全体だとほぼ8割の確率でワキガ体質が遺伝することになります。

つまり、もしあなたがワキガ体質だった場合には、その体質が子供に遺伝する可能性はかなり高いということになってしまいます。

ワキガの発症は思春期以降の年齢

では、ワキガの症状はいつごろからあらわれるのでしょうか。実は、子供の頃にはワキガ特有の臭いが出ることはあまりありません。ところが、思春期に差し掛かるころになってからワキガ臭が出てくるようになります。これを「後天的にワキガになってしまった」と勘違いしてしまう人もいますが、実際は生まれつきの体質が思春期になって表に出てきたのです。

なぜこのようなことになってしまうのかといえば、アポクリン腺は第二次性徴が始まる時期にならないと成長してくれないからです。アポクリン腺にはもともと性フェロモンのような働きがあり、性的に興奮するとアポクリン腺の汗の分泌量が増えるのはその名残といっていいでしょう。

アポクリン腺が第二次性徴に合わせて成長を始めるのも、こうした機能の名残といえるものです。性的に成熟し始めたことを示すために、アポクリン腺の汗を増やしていくという仕組みになっているのです。

これは、医療機関によっては子供のワキガ手術を行わないところがある理由でもあります。子供はアポクリン腺が未発達なので十分な除去ができず、手術後に再発してしまうケースがあると説明しています。手術はアポクリン腺が十分に成長してから行うというわけです。

親として子供のワキガの症状に何をすればいいか?

ワキガは遺伝によって起きるものなので、あなたがワキガ体質の場合、子供にもその体質が遺伝してしまうことはある程度覚悟しておいた方がいいのです。では、実際にワキガの症状が出てきたときに、親としてできることは何があるのでしょうか。

まず、あなた自身がワキガに悩まされた経験をお持ちなのですから、子供に同じような思いをさせないことです。同じ病気を持つ身として、親身になってあげる必要があるのです。このときに注意してほしいのは「気を回し過ぎないこと」です。

先回りしていろいろな対策を取ると、子供が「自分は臭いんだ」と劣等感を抱いてしまう原因になります。ちょっと不親切に見えるかもしれませんが、子供が親に悩みを打ち明けるまでは、親の方が積極的に動く必要はありません。子供の方から相談を持ちかけてきたときに、初めて動くぐらいでちょうどいいのです。

そして、上にも書きましたように子供のワキガ手術は医療機関によっては推奨していませんが、だからといって放置しておくと子供が傷ついてしまいます。もちろん、子供の意向にもよりますが、何とかしたいと思っているのでしたら、ワキガクリームなどによって臭いを抑えるようにしましょう。その際、あなたの経験が役に立ってくるはずです。

そして、子供のワキガの症状が親よりも重く、ワキガクリームでは十分に抑えられないと判断したら、子供の手術を行っている医療機関に相談してみるのもいいでしょう。親と子供、医師の3人で相談した上で、手術を行うかどうか決めるようにすればいいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでいたか?

ワキガの親が子供のことを心配する気持ちは分かりますが、だからといって「子供を作りたくない」とまで思いつめる必要はありません。あなたの経験を生かして子供に接することで、子供の心の支えになってあげればいいのです。