琥珀色に泡立つ世界遺産!「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーブ」に乾杯
皆さん、シャンパン(シャンパーニュが正式らしく、仏のシャンパーニュ委員会はこの呼び方を使うよう呼び掛けているとか)はお好きですか?良いですよねぇ、シャンパンと共にある時間、これがあるだけで何か華やいだ雰囲気になるではありませんか!
世界には数多くのスパークリングワインが有りますが、シャンパンと呼べるのはここシャンパーニュ地方で造られるものだけ。手間のかかる瓶内二次発酵という伝統的手法を守り続けてきたこのシャンパーニュ地方が、2015年、ようやく世界遺産に登録されました。地元では間違いなくシャンパーニュでこの世界遺産入りを祝った事でしょう。ではご紹介してまいります、琥珀色に泡立つ世界遺産を!
「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」とは?
世界遺産に登録されたのは、シャンパーニュ地方の3つの丘陵を中心とした14地点の丘、葡萄畑、通り、メゾン(醸造所)、カーブ(ワイン貯蔵庫)等で、正式な登録名は「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーブ」。日本でもよく知られるシャンパーニュのブランド、ヴ―ブ・クリコ、マルテル、ポメリー、デタンジュ等もこの中に含まれています。
登録理由は、シャンパーニュワインを生んだこの地方のブドウ栽培・ワイン製造の文化的景観の普遍的価値が認められた事。シャンパーニュの生産、製造、普及の営み全体が評価されたものと言えるでしょう。
この世界遺産の範囲は大変広い(5つの県にまたがる)のですが、観光客が訪れる場合、拠点となるのは大聖堂で有名なランス(人口約20万)か、シャンパーニュ通りのあるエぺルネ(人口約2万)の町。これらの都市には有名なメゾンも幾つかありますので、是非見学ツアーに参加してみましょう。見学ツアーはそれぞれのメゾンで時間その他が決まっていますので、予め観光局等で調べてゆく事をお勧めします。
又、この他、美しい葡萄畑やメゾンを巡るシャンパーニュ街道と呼ばれるコースもあり、バスで回る事が出来ます。
名称:シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーブ
住所:
公式・関連サイトURL:
「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーブ」へのアクセス
シャンパーニュ地方はパリから北東へ約150km、楽勝で日帰り観光が可能な場所です。只、大変広大な世界遺産なので、レンタカーを借りて回るのが最も効率の良い方法。そうは言っても慣れない国でいきなり運転は?と言う方は、電車にしましょう。車以外で行く場合には、まず観光の拠点となるランスの町を目指します。
①ランスに行く最も早いルート→パリ東駅からTGVで約45分
②もっとお安く行くには→やはりパリ東駅から急行で約1時間半です
又、シャンパーニュ観光のもう一つの拠点エぺルネには、ランスから普通列車でおよそ30分かかります。
「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーブ」のおすすめ①ランス・ノートルダム大聖堂
シャンパーニュ地方の玄関口、ランス。この町のシンボルと言えるのがランス・ノートルダム大聖堂です。現在の聖堂は、その優美な姿から”ゴシック建築の女王”とも呼ばれますが、これは13~15世紀にかけ約260年の歳月をかけて造られたもの。更にその元をたどると、5世紀にフランク王国の初代国王クロヴィスが、ランスの司教聖レミから洗礼を受けてローマ・カトリックに改宗して以来、この教会は歴代フランス国王が戴冠式を行う由緒ある場所となったのです。
ランス大聖堂の見所はその優美な外観ばかりではなく、内部にも。特に有名なのはシャガールが描いたステンドグラス。又、特産品であるシャンパーニュの製造過程を描いたステンドグラスもあるとか。この聖堂、今回のシャンパーニュの世界遺産入りとは別に、既に1991年、トー宮殿や聖レミ教会堂と共に別の世界遺産に登録されていますので、ダブルで世界遺産を見る事が出来るのです!
「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーブ」のおすすめポイント②シャペル・フジタ(藤田嗣治の教会)
日本の近代美術に大きな足跡を残した藤田嗣治は、フランスで最も有名な日本人画家。この藤田が亡くなる直前、全精力を注いでプロデュースしたのが、ここシャンパーニュ地方のランスにあるシャペルフジタなのです。
藤田は晩年フランスに帰化すると同時にキリスト教の洗礼を受け、仏名レオナール・フジタを名乗る事に。洗礼の場所はここランス、その時の洗礼親は有名なシャンパーニュセラーの一つマム(MUMM)社の経営者ルネ・ラルーでした。このような縁からラルー氏の援助を受け洗礼の地に完成させたのが、現在マム社の敷地内にあるシャペルフジタ。建物や壁のフレスコ画、ステンドグラスに至るまで全て藤田のデザインです。藤田はこの時既に80才、その2年後に癌の為この世を去りました。
世界遺産を見学した後は、是非このシャペルにも立ち寄り彼の作品を鑑賞しましょう。マム社の中にあるので、ついでにシャンパーニュの試飲もお忘れなく!
◎まとめ
如何でしたか?世界遺産のシャンパーニュ地方。フランスは世界遺産数では5本の指に数えられる世界遺産大国ですが、建造物ばかりではなく、このシャンパーニュ地方の様な自然と独特の文化的景観の組合せが多いのも特徴の一つ。よく言われる、”フランスは農業国”とのフレーズがストンと胸に落ちてきます。このような田舎の景観もフランスの大きな魅力の一つ。ましてや、泡立つシャンパーニュ付きでは、もう行くしかありません!