B型肝炎の感染ルートについて、Q&Aの形でまとめてみました。あなたのB型肝炎予防にお役立て下さい。
Q1.B型肝炎ウイルス(HBV)は感染者とのキスでも感染するか?
A1.キスでは感染しません。
私が色んな専門書や医療サイトを調べた限り、キスでは感染しないとされています。ただし、中には『軽くキスしただけでは感染しない』とか、『普通のキスでは感染しない』などと注意書きが付いているケースがあります。かなり抽象的な表現ですが、ディープキスでは感染の可能性があるという意味でしょうか。なお、オーラルセックスでは感染します。
Q2.B型肝炎ウイルス(HBV)は感染者との性行為で感染するか?
A2.感染します。
B型肝炎、C型肝炎というと、すぐに思いつくのは薬害による感染ですね。HBVに汚染された輸血や血液製剤による感染者が大勢発生しました。あるいは注射器の使い回しによっても感染者が生まれました。これらはみな血液感染です。
しかし、そうした医療環境の問題は今日では改善が進み、そうした薬害は起こりません。現在もっとも多い感染ルートは性行為による感染です。精液や膣液などの体液にHBVが含まれており、性行為によって粘膜から感染します。
ウイルス性肝炎が性行為で感染する、という事実を知らない人はけっこう多いと思います。どうかHIVや梅毒同様、性行為感染にはご注意ください。
Q3.B型肝炎ウイルス(HBV)は感染者との食器の使い回しで感染するか?
A3.感染しません。
感染者のお箸、お皿、コップなどを使い回ししてもHBVが感染することはありません。
Q4.B型肝炎ウイルス(HBV)は感染者と同じお風呂やサウナで感染するか?
A4.感染しません。
HBVは感染者の血液や体液の中に含まれており、それがあなたの粘膜部や傷口に触れたり血管の中に入ってこない限り感染しません。もしもお風呂やサウナでHBVが感染したらものすごい数の感染者が生まれています。実際にはあり得ません。
Q5.B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した人を刺した蚊に刺されたら感染するか?
A5.感染しません。
確かに蚊によって感染する病気もあります。日本脳炎、デング熱、マラリアなどは蚊に刺されて感染が広がります。しかし、これらのウイルスは蚊の体内で増殖し、それゆえ刺されると感染するだけのウイルス量になってしまうのです。B型肝炎、C型肝炎、更にはHIV、こうしたウイルスは蚊に刺されて感染することはありません。
Q6.B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した人の血液や体液が手につきました。感染するか?
A6.感染しません。
人の健康な皮膚からHBVが侵入して感染することはありません。ただし、手に傷や炎症などがあるとそこから感染する可能性はあります。いずれにしても血液や体液は直接手で触れないようにし、もしも触れた場合はすぐに手を洗い消毒することです。
Q7.B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した人が使った血のついた髭剃りや歯ブラシから感染するか?
A7.感染する可能性があります。
HBV感染者の血液が付着した髭剃り、歯ブラシを使用すると感染する可能性があります。普通に考えて血液がついていればそれを共用することはないでしょうが、絶対に止めて下さい。
では、血液が付着していない場合はどうでしょうか?まず感染の可能性はありません。しかし、衛生面から考えて髭剃りや歯ブラシは自分専用にするのがいいですね。(たいていそうだと思いますけど)
Q8.B型肝炎ウイルス(HBV)感染者に使用した刺青、ピアスの道具を共用したら感染するか?
A8.感染する可能性があります。
血液感染が起きる可能性があります。道具は清潔で感染の恐れがないものを使用して下さい。
Q9.B型肝炎ウイルス(HBV)感染者と同じ歯医者に通うと感染するかも知れない?
A8.感染することはありません。
むろん、HBV感染者の血液が付着した器具であなたにも傷をつければ感染する可能性があります。しかし、HBVに限らずHIV、HCVなどの感染予防を行うため治療器具は消毒殺菌されています。日本国内の歯医者で感染した事例は聞いたことがありません。(海外では実際に感染が起きた例があります。)
Q10.献血にいくとB型肝炎に感染しているかどうか分かる?
A10.分かります。
日本赤十字社のホームページには、以下のように記載されています。
『受付時に、B・C型肝炎検査、梅毒検査、HTLV-Ⅰ抗体検査の結果通知を希望された方に、異常がでた場合のみ献血後1ヶ月以内に親展(書簡の郵便)にてご通知します。』
ただし、検査目的の献血は絶対に止めて下さい。感染直後には感染していても検査出来ないことがあり、大変危険です。なお、HIVは感染していても教えてくれません。必ず保健所や病院で検査して下さい。
B型肝炎にはワクチンがあります。ご家族、パートナーにHBV感染者がいる場合、ワクチン接種が推奨されます。また、ご家族やパートナーがそうでない場合でもワクチンによって感染予防、あるいは感染しても症状が軽くてすみます。
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なお、B型肝炎、C型肝炎のようなウイルス性肝炎は一般的な健康診断の血液検査では分かりません。当サイトでご紹介したようなウイルス学的検査が必要です。
ウイルス性肝炎は自覚症状が出ないことも多いので、あなたも一度はウイルス性肝炎の検査を受けてみてはいかがでしょうか。私も病院で3回、自宅で検査キットを使って1回、合計4回の検査をしました。幸いどれも陰性でした。
ウイルス性肝炎は一般の健康診断では検査していません。
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