医療法人社団新光会 新宿南口皮膚科
「先駆者は、変だと思われたり認められなかったりするもの。負けずに美容皮膚科を広めていきたい」と力強く語る「新宿南口皮膚科」乃木田俊辰院長。大学病院などで最新の皮膚科領域の診療経験を積み、東京女子医科大学では助教授、現在は開業の傍ら東京医科大学皮膚科兼任教授を務める。皮膚科専門医の立場から、皮膚の生理的構造やメカニズムをふまえたケミカルピーリングやレーザー治療に取り組む美容皮膚科の第一人者でもある。美容分野とは一線を画してきた従来の皮膚科領域と、ともすればビジネスとしての医療が展開されがちな美容領域の狭間で、真に患者に貢献する皮膚科診療をめざし、皮膚の美容と健康を追究する独自の診療スタイルを確立した。気さくな笑顔と、人を引きつける情熱的な語り口がトレードマーク。皮膚の美容と健康に悩む人に心強い「お肌の主治医」だ。
(取材日2013年8月20日)
皮膚科専門医として、美容皮膚科治療に挑むパイオニア
―医師を志したきっかけを教えてください。
医師を志したのは、社会に貢献できるやりがいのある職業につきたいと考えたからです。ただ高校時代は部活のバドミントンに熱中し、進路を決めるのは遅かったので準備が間に合わず浪人生活も経験しました。ちょっと無謀な挑戦でしたね。東京の麻布生まれですが、一人暮らしを経験して自立したいと考えたので、熊本大学に進学しました。大学と医局での熊本での12年間、医学だけではなく、さまざまなことを学び、根本的な考え方を形成したと思います。
―根本的な考え方とはどのようなことですか。
医師を志した時に、母から「勉強だけでは医者になれない。どういう人間性をつくっていくかが大事」と言われました。熊本での12年間で、自分の人間性や、自分にとっての医学を確立し、それが今も私の骨格になっていると思います。というのも、医学部に入るのはとても厳しい競争で、人より1点でも多く点数をとらなければなりません。しかし、その競争主義のまま医師になると利己主義に陥り、患者さんに対応することはできません。医師というのはスタートの時点で大きな矛盾を抱えているわけです。医は仁術と言われますが、どうやって患者さんと向き合っていくか、世のため人のために尽くしていくべきか、ということは大学などで教えてもらうものではなく、自分で学ぶべきことです。私は、医師は、医学の知識や技術を会得するだけでなく、哲学や人間学を学び、人間的にも成長し、確固たる人格を持たなければ、患者さんと接することはできないと考えています。
―皮膚科領域を専攻されたのはどうしてですか。
皮膚科は地味な印象がありますが、実は診療する範囲が広く、内容も多様であることに興味を持ちました。皮膚科は、髪の毛から爪の先まで全部皮膚であり、内科的な病気もあれば、外科的手術が必要なアザやがん、湿疹やアトピー性皮膚炎など実にさまざまな病気があるのです。そして、皮膚はとても大切な臓器であり、いろんな働きを持ついわば宇宙服のようなものなんですよ。汗を出して温度調節をし、いろんな刺激をうけて痛みやかゆみを感じ、体を守る臓器なんです。だからこそ奥が深いと今も考えています。熊本大学の皮膚科は2013年で開設90周年という歴史のあるところで、そこで多くの恩師や先輩に恵まれて学べたことにはとても感謝しています。
―皮膚科専門医となって東京に戻られたのですね。
そうです。東京大学の医局に入り、翌年博士号を取得しました。その後、東京女子医科大学の助教授になり、1993年にはハーバード大学へ留学しました。帰国後しばらくして、アメリカで開発された新しいレーザー治療やケミカルピーリングの技術が日本でも使えるようになり、とても興味を持ちました。レーザーはハーバード大学の研究チームによるものだったのです。また東京女子医大の皮膚科では、エステでの脱毛後のトラブルの症例を診ることも多かったので、皮膚の美容や健康に悩む人を対象とする美容皮膚科という分野に興味を持ち、自分でも開業医として新しい治療を手がけたいと考えるようになりました。