• はい、匂いの話をすることにいたしましょう。

    このジャンルでもよく相手の匂いに安心したり、いい匂いという表現がでてきます。
    空っぽの部屋の中に匂いだけが残っていて、悲しい別れの補足になったりもしますね。

    思うに、日本人は体臭なるものが無いので、不快感がないのかと。

    確かに汗臭いというか獣的な香りの方もいらっしゃいますが、大部分は無きに等しい。


    以前に見たアメリカ映画。朝、ベッドの中の男女。
    キスをしたり、寝起きの定番イチャイチャをしたあと男が女を抱きしめる。

    「いい匂いだ、チーズの香りがする。」

    え・・・?え?え?
    チーズの香りの体臭?それ・・・どうなの!ねえ、どうなの!!!

    この映画いったいなんの映画だったか内容はすっぽり抜け落ちています。母と見た映画でして、母も
    映画の内容をまったく覚えていないのに、体臭=チーズのキーワードは鮮明に記憶しているという衝撃w
    チーズ・・・食べる分にはいいけど、脇や首筋からチーズはありえんだろう。
    しかもカットされていないということは、起き抜けのチーズ女子や男子が沢山いるってことですよ。
    アメリカでは承認されているフレイバーということになります。

    私が初めていった海外はフランスだったのですが、イメージです、あくまでも。19歳の頃ですからね、なんとなくヨーロッパの人は臭くない。アメリカの人は臭そうというものがありました。
    それはたぶん映画の影響で、「ひどい匂いだな。」と言うシーンや、「そのシャツ取り替えたら?」と奥さんに
    言われて、脇のところをクンクンして確認するとか、そういう場面がよく出てくる。
    シャワーシーン、女性の場合はお色気路線ですが、男子はブワ~~と頭からお湯をかぶり、おもむろに石鹸を手に取るとまず脇になすりつける(ハリソン・フォードもこんなシャワーシーンしてました。)
    朝起きて、ホテルの洗面器で顔を洗い、次どこ?とおもったら脇をパシャパシャするww
    そんなシーンを何度もみたせいで、アメリカ人は臭うのだ!という刷り込みがありました。

    憧れのパリ!まさしく「パリ、ジュテーム」なハイテンションさで現地に乗り込みました。街並みみるだけで
    大興奮。何から何まで素敵~住んでみたい!
    (最初だけですけどね、徐々にここには住めないな・・・と思い始めますw)

    一番最初の昼食。噛みきれない固いステーキ。付け合せはワインビネガー+塩コショウがかけられたライスのサラダ。ゆでたグリンピースがどっさり。白+茶色+褐変した緑。あまりの地味さに全員のテンションがさがりました。ワインビネガーはキンキンで弾丸のような酸味。一粒でも難易度の高いグリンピースが茶碗一杯はあるんじゃないかな量。(私は好きです、グリンピース)

    フランス人、実は毎日美食しているわけじゃないのね?という現実にご対面でした。

    その翌日、ホテルの朝食のテーブルにあるのは皿におかれたクロワッサンが一つ。テーブルのカゴのなかに、おかわりするなら食べれば?的なデニッシュが入っておりました。
    そしてギャルソン登場。

    「ボンジョール。」

    うわ、本物のフランス語だ!なんて感激したり。

    「ぼんじゅーる。」←テレもあってたどたどしい。

    「カッフィ オア カフィオレィ?」←記憶をたどるとこんな発音だった。

    「かふぇおれ」←ジャパニーズふれんち

    コーヒーポットをけっこう上に構えて器にそそぐギャルソン。空気を含ませた方がコーヒーも美味しいらしいですからね。しかしここで問題が・・・。
    ギャルソンさんが腕を高くあげた瞬間、「うっ。」と思わず声のでそうな危険な香りが!
    さわやかな朝にまったく異質な・・・こんなはずじゃ・・・これは・・・うおおお。

    「メルック」←牛乳

    カフェオレを頼んだからねコーヒーのあとは牛乳ね・・・そして温められモワっとしたミルクの香りが・・・。

    「め・・・めるし・・・。」←息を吸い込みたくない。

    翌日からコーヒーにしました・・・。


    地下鉄で移動して美術館めぐりです。4人チームで行動していました。私は割りと背が大きいので問題ありませんでしたが・・・なにが問題?それはつり革。

    つり革につかまる→もれなく腕があがり脇があく。

    153cmくらいの友人はまさに顔面に脇!というポジションになってしまうのです。できるだ危険地帯を避けて立ちたい所ですが、その当時の地下鉄は下りる駅についたら自分でドアを開けるボタンをおさなくちゃいけないのです。そうそう奥にいくわけにもいかず、出入口近くに陣取ると、必然的にそこは混む。

    「もう・・・臭い。目にしみる!泣きそう!」

    そう苦痛を訴える友人にどうしてもあげることもできず・・・。
    そんな彼女をみて脇攻撃中の当人が「お~スマーイル、マドモアゼェル~。」なんて言うわけです。

    「風呂はいれ。」

    呟くような悪態の意味を理解できない彼は始終笑顔でした。
    その車両の中で息をつめているのは私たちだけという現実。



    碧さんが「いい匂い。」なんて言ったりすると、パリを思い出します(笑)

    実際は匂いとかじゃなく、相手の存在がもたらす温かみとか安心感に包まれて
    匂いがする・・・ような気持ちになる・・・のかなぁ・・・。

    ということに・・・しておこうかな。



    どんなに頑張ってもチーズフレイバー男子は無理です!
    私のところにいる登場人物は皆、無味無臭だと思ってくださいまし!

    (あ、味はするか・・・)←オイ、コラァ!!




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