フルコートの作用、効果、副作用とは?
湿疹やかぶれ、あせも。夏は虫さされに日焼け、冬は乾燥肌など、肌のトラブルを早く確実に鎮めたい時、田辺三菱製薬の「フルコート」は素早く確実な効果を発揮してくれます。
ご存知の方も多いと思いますが、フルコートは抗炎症剤と抗生物質の配合されたステロイド系軟膏治療薬です。
ステロイドと聞くと不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事はステロイド製剤「フルコート」の作用や効果、使用方法や注意点、副作用について説明していきます。
そもそもステロイドとは何か?
ステロイドは左右の腎臓の上部にある「副腎」で分泌されるのホルモンの一種です。副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモンに「糖質コルチコイド」と呼ばれるホルモンがあります。この糖質コルチコイドには炎症を鎮める作用があり、ステロイド製剤はこの「糖質コルチコイド」を配合したお薬です。
フルコートはどんなお薬?
フルコートは湿疹やあせもやかぶれ、ただれ、金属アレルギーや乾燥肌、日焼けによる炎症、虫さされなど、皮膚の様々な炎症を鎮める抗炎症治療薬です。つらいかゆみを伴う患部や腫れに効果を発揮します。
薬局・薬店、インターネット通販で購入できます。
フルコートの特徴
抗炎症成分の「フルオシノロンアセトニド」が炎症を抑え、抗生物質の「フラジオマイシン硫酸塩」が細菌感染による化膿を防ぎます。
用法:1日1~数回塗布します。
効能・効果:1.化膿を伴う次の症状:湿疹・皮膚炎・あせも・かぶれ・しもやけ・虫さされ、じんましん 2.化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)
フルコートの成分は次の2つ。
- 抗炎症成分「フルオシノロンアセトニド」(合成副腎皮質ホルモン)
- フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)
抗炎症成分の「フルオシノロンアセトニド」がステロイドホルモンを含んだ成分です。
ステロイドの強さはどのくらい?
ステロイド外用薬は医療用を含めて5段階の設定があり、「ストロンゲスト」と「ベリーストロング」は医療用のみです。
フルコートはそのうちの上から3段階目「ストロング」に分類されます。市販薬では最上位です。
★ステロイドの5段階★
ストロンゲスト:もっとも強い
ベリーストロング:非常に強い
ストロング:強い ←フルコート
ミディアム:おだやか
ウィーク:弱い
フルコートの上手な使い方
ステロイド製剤は効果が強い分、副作用も心配されます。前述の通り、フルコートの強さは「ストロング」。
強い効き目を持っているので正しい使い方をしないと、副作用が強くあらわれる可能性がありますので、注意してください。
- 広範囲に、大量に使わない。
広範囲とは大人の手の平で2〜3枚分。子供の場合は子供の手の平で2〜3枚分が目安です。患部がそれを超える場合は市販薬ではなく、皮膚科医の診療を受けてください。 - 長期使用し続けない。
1週間以上続けて使用しないこと。5〜6日使用し続けても症状の改善が見られない、もしくは症状が悪化した場合は皮膚科医の診療を受けるようにして下さい。その際に、フルコートを使用していたこと、その期間も医師に報告して下さい。 - ウィルス(口唇ヘルペスなど)や真菌(みずむしなど)に感染している部位には使用しない。
ステロイドは皮膚感染症の原因である真菌や細菌、ウイルスを殺すことはできません。医療現場では治療の過程でステロイドを導入する場合もありますが、あくまでも対症療法であり、根本的な治療にはなりませんので、フルコートをはじめとしたステロイド製剤の市販薬を個人の判断で口唇ヘルペスやみずむしに使用するのは止めましょう。
副作用について
副作用はどのようなものがあるのでしょうか?
ステロイド外用薬の副作用には成分が血中に吸収されることによって、全身に成分が運ばれることによる全身的副作用と、外用した部分にのみあらわれる局所的副作用があります。
全身副作用
ステロイド剤を大量に使用した場合内服や注射した時に見られる副作用と同じく高血圧や糖尿病の誘発、骨が溶けてもろくなる骨粗鬆症、小さな子供においては発育抑制が見られる場合もあります。ただし、フルコートの使用でこのような全身に及ぶ副作用があらわれることは考えにくいです。これは、もっとも強い「ストロンゲスト」の外用薬を1日10g以上、毎日塗り、数ヶ月以上の長期連用するような使い方をすればおこるレベルの副作用です。
局所的副作用
皮膚萎縮(ひふいしゅく)、毛細血管拡張(もうさいけっかんかくちょう)、ステロイド潮紅、ステロイド紫斑…などがあります。
皮膚が薄い首や肘のくぼみや、顔は局所的副作用があらわれやすいと言われています。
おわりに
上記であげた副作用は用法・用量を守らず間違った使い方をすると発現しやすくなります。必ず添付の文書をよく読んで正しくお使いください。市販薬を使用する際はステロイド製剤に限らず、きちんと用法・用量を守って使用する事が基本です。
個人的な判断をする前に、添付の文書を確認すること、わからない時は薬剤師や、医師に相談すること。そして、症状の改善や違和感がある、悪化するようであればすぐに医師の診察を受けるようにしてくださいね。