生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_皮膚化粧料
出願番号:2002235177
年次:2004
IPC分類:7,A61K7/48,A61K7/00,A61K35/78,A61P17/00,A61P17/16


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篠浦美聡寺内友広成相昌之 JP 2004075573 公開特許公報(A) 20040311 2002235177 20020812 皮膚化粧料 株式会社ナリス化粧品 591230619 篠浦美聡 寺内友広 成相昌之 7 A61K7/48 A61K7/00 A61K35/78 A61P17/00 A61P17/16 JP A61K7/48 A61K7/00 K A61K7/00 M A61K7/00 N A61K7/00 U A61K35/78 C A61K35/78 J A61K35/78 U A61P17/00 A61P17/16 4 OL 9 4C083 4C088 4C083AA082 4C083AA111 4C083AA112 4C083AA122 4C083AB032 4C083AB242 4C083AB442 4C083AC022 4C083AC072 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC182 4C083AC242 4C083AC422 4C083AC442 4C083AD092 4C083AD112 4C083CC02 4C083CC04 4C083CC05 4C083CC07 4C083DD23 4C083DD31 4C083EE12 4C088AB12 4C088AB59 4C088AB75 4C088AB78 4C088BA08 4C088CA03 4C088MA63 4C088ZA89 4C088ZB22 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤に関し、詳しくは、皮膚を紫外線障害に対して細胞修復効果を有すること、及び表皮ターンオーバー調整作用を有する皮膚外用剤に関する。【0002】【従来の技術および課題】紫外線等により皮膚内で発生する活性酸素は、皮膚の角質層及び表皮細胞、真皮細胞にダメージを与え、老化の原因の一つとして考えられている。従来、肌の老化を促進する活性酸素や肌の酸化を抑える成分として、ビタミンEやその誘導体、ビタミンCやその誘導体などの配合した皮膚外用剤が試みられている。【0003】【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来用いられてきた成分では効果の面で充分ではなく、満足な結果は得られていない。又、近年ではオゾン層の破壊による紫外線量の増大が考えられ、肌にとって有害であり、老化の原因の一つとして知られている活性酸素の対策やそれに伴ってダメージを受けた肌細胞の修復効果、又環境の破壊や変化による肌の乾燥などに対応する化粧品の開発が望まれている。ダメージを受けた皮膚は、ターンオーバーが速くなり、正常なサイクルが乱れて結果として、皮膚のハリや弾力がなくなり、若々しい肌の状態を維持することができなくなる。【0004】【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、上述した課題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、ダイズ抽出物とクルミ及び/又は麦芽及び/又はトウモロコシ種子の抽出物のうち一種又は二種以上を含有することをすることにより、画期的に細胞修復作用が高まり、日常の紫外線により受けた皮膚細胞の損傷を修復させ、又皮膚繊維の損傷を防止し、更に皮膚内の表皮細胞のターンオーバーを正常に保つことを見出し、本発明の完成に至った。そして、若々しい肌を維持するという美肌効果を有する皮膚化粧料の提供を可能とした。【0005】本発明に用いることができるダイズ抽出物は、マメ科ダイズ属ダイズGlycine max Merrill(Leguminosae)の種子から得られる抽出物であれば特に限定されない。本発明に用いることができるクルミ抽出物は、クルミ科クルミ属の植物であれば特に限定はなく、例えば、オニグルミJuglans mandshurica Maximowicz var.sieboidianaana MakinoやテウチグルミJuglans regia Linne var. sinensis Decandlle等である。本発明に用いることができる麦芽抽出物は、イネ科オオムギ属の植物であれば特に限定はなく、例えばオオムギHordeum vulgara Linne(Gramineae)である。本発明に用いることができるトウモロコシの種子抽出物は、イネ科トウモロコシ属のトウモロコシZea mays L.の種子から得られる抽出物であれば特に限定されない。又、抽出溶媒は特に限定されていないが、水、1,3−ブチレングリコール又はグリセリン等の多価アルコール、エチルアルコール又はイソプロピルアルコール等の低級アルコール類等を用いることでき、単独・もしくは二種以上の混液から抽出することもできる。【0006】本発明に用いられる植物エキスの配合量は、皮膚化粧料の総量を基準として0.0001〜10.0質量%が好ましく、更に好ましくは、0.01〜10.0質量%である。【0007】本発明の皮膚化粧料は、例えばクリーム類・乳液類・ローション類・パック類に適用することができる。【発明の実施の形態】【0008】1.細胞の培養細胞は人胎児皮膚ケラチノサイトを用い、培地は大日本製薬株式会社のDMEM培地に牛胎児血清(以下FBSと記す。)を15%になるように添加した培地を用いた。直径8cmのシャーレに人皮膚ケラチノサイト細胞をコンフルエントになるまで培養した。コンフルエントになった細胞を24wellプレートに継代し、培地0.5mlで1日から3日培養し、UV−Bを150mJ/cm2照射した。その後、各種抽出液を添加したFBS5%のDMEM培地10mlで48時間培養し、培養液の細胞増殖度を測定し、UVダメージからの修復効果を調べた。植物抽出物を単独で添加する際は系内濃度が100ppm、組み合わせて添加する際は、ダイズ抽出物とその他の植物抽出物の系内濃度をそれぞれ50ppmずつとした。2.細胞増殖度の測定細胞増殖度の測定は、24wellプレートで48時間培養した培養液にCell Counting Kit(同仁)を50μl添加し、よく混和した。呈色反応時間は2時間とした。反応後、96wellプレートに培養液を100μlづつ移し、プレートリーダーで測定した。リン酸緩衝液(蒸留水1リットル当たりに、NaCl:0.8g,KCl:0.2g,KH2PO4:0.2g,Na2HPO4・12H2O:2.9gに調整した緩衝液で、以下PBSと記す。)を試料と同体積量添加したものをコントロールとして細胞修復率(%)を算出した。修復率(%)={(UV照射後の試料添加の48時間培養後の細胞増殖度−UV照射試料無添加の48時間培養後の細胞増殖度)/(UV未照射試料無添加の48時間培養後の細胞増殖度−UV照射試料無添加の48時間培養後の細胞増殖度)}×100【0009】表1、及び表2に測定結果から求めた細胞修復率(%)を示す。表1、及び表2に示したように、クルミ、麦芽、及びトウモロコシの種子の抽出物は、単独では高い細胞修復効果があるとは言えないが、ダイズ抽出物と組み合わせることにより、何れも高い細胞修復効果を示した。【0010】【表1】【0011】【表2】【0012】次に、本発明の各種成分を配合した化粧料の処方例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。【0013】〔化粧料の処方例〕(1)化粧用クリーム(質量%)a) ミツロウ…2.0b) ステアリルアルコール…5.0c) ステアリン酸…8.0d) スクワラン…10.0e) 自己乳化型グリセリルモノステアレート…3.0f) ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)…1.0g) ダイズ抽出物…0.005h) 麦芽抽出物…0.005i)  1,3−ブチレングリコール…5.0j)  水酸化カリウム…0.3k)  防腐剤・酸化防止剤…適量i)  精製水…残部(製法)a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜i)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。【0014】(2)化粧用クリーム(質量%)a) ミツロウ…2.0b) ステアリルアルコール…5.0c) ステアリン酸…8.0d) スクワラン…10.0e) 自己乳化型グリセリルモノステアレート…3.0f) ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)…1.0g) ダイズ抽出物…0.01h) 麦芽抽出物…0.01i) 1,3−ブチレングリコール…5.0j) 水酸化カリウム…0.3k) 防腐剤・酸化防止剤…適量l) 精製水…残部(製法〕a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。【0015】(3)乳液(質量%)a) ミツロウ…0.5b) ワセリン…2.0c) スクワラン…8.0d) ソルビタンセスキオレエート…0.8e) ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)…1.2f) ダイズ抽出物…1.0g) クルミ抽出物…1.0h) 1,3−ブチレングリコール…7.0i) カルボキシビニルポリマー…0.2j) 水酸化カリウム…0.1k) 精製水…残部l) 防腐剤・酸化防止剤…適量m) エタノール…7.0(製法)a)〜e)までを加熱溶解し、80℃に保つ。f)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でm)を添加し、40℃まで冷却する。【0016】(4)乳液(重量%)a) ミツロウ…0.5b) ワセリン…2.0c) スクワラン…8.0d) ソルビタンセスキオレエート…0.8e) ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)… 1.2f) ダイズ抽出物…5.0g) 麦芽抽出物…5.0h) 1,3−ブチレングリコール…7.0i) カルボキシビニルポリマー…0.2j) 水酸化カリウム…0.1k) 精製水…残部l) 防腐剤・酸化防止剤…適量m) エタノール…7.0(製法)a)〜e)までを加熱溶解し、80℃に保つ。f)〜l)までを加熱溶解し、80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。50℃でm)を添加し、40℃まで冷却する。【0017】(5)化粧水(重量%)a) ダイズ抽出物…0.05b) トウモロコシ種子抽出物…0.05c) グリセリン…5.0d) ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)…1.0e) エタノール…6.0f) 香料…適量g) 防腐剤・酸化防止剤…適量h) 精製水…残部製法a)〜h)までを混合し、均一に溶解する。【0018】(36)化粧水(重量%)a) ダイズ抽出物…0.5b) 麦芽抽出物…0.5c) グリセリン…5.0d) ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)…1.0e) エタノール…6.0f) 香料…適量g) 防腐剤・酸化防止剤…適量h) 精製水…残部(製法)a)〜h)までを混合し、均一に溶解する。【0019】(7)パック剤(重量%)a) ダイズ抽出物…1.5b) クルミ抽出物…1.5c) 酢酸ビニル樹脂エマルジョン…15.0d) ポリビニルアルコール…10.0e) オリーブ油…3.0f) グリセリン…5.0g) 酸化チタン…8.0h) カオリン…7.0i) エタノール…8.0j) 香料…適量k) 防腐剤・酸化防止剤…適量l) 精製水…残部(製法)a)〜l)までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。【0020】(8)パック剤(重量%)a) ダイズ抽出物…2.5b) クルミ抽出物…2.5c) 酢酸ビニル樹脂エマルジョン…15.0d) ポリビニルアルコール…10.0e) オリーブ油…3.0f) グリセリン…5.0g) 酸化チタン…8.0h) カオリン…7.0i) エタノール…8.0j) 香料…適量k) 防腐剤・酸化防止剤…適量l) 精製水…残部製法a)〜l)までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。【0021】【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳説する。又、本発明に使用した角質層のターンオーバー測定試験は下記の通りである。【0022】[角質層のターンオーバー測定試験]被験者10名の前腕部に紫外線を照射した。1回目の紫外線照射から3日後に、白色ワセリン中に蛍光色素のダンシルクロライドを5重量%配合した軟膏を作り、被験者の紫外線を照射した前腕部の皮膚に24時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを浸透結合させた。紫外線照射後から5日目から1日2回(朝・タ)被験試料を約0.2g塗布し、毎日1回暗所で紫外線ランプを用いて、ダンシルクロライドの蛍光を調べ、その蛍光強度が1段階減少するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバー数とした。通常の皮膚角質層のターンオーバーは13〜15日であるが、日焼けした皮膚においては10日前後まで短くなる。それに対して細胞修復効果が見られる場合、日焼けした皮膚においても13〜15日にまでターンオーバーが回復する。【0023】表3に比較例1〜比較例5を、表4に実施例1〜実施例5を、表5に実施例6〜実施例10をそれぞれ示す。又、表3〜表5に記載の比較例及び実施例の化粧水の製法は、常法に従って調製した。尚、角質層のターンオーバー測定試験結果についても表3〜表5に記載した。そして、表3〜表4には記載していないが、紫外線非照射の場合も比較としてターンオーバー数を測定した結果、14日となった。【0024】【表3】【0025】【表4】【0026】【表5】【0027】有効成分無配合の比較例1の化粧液、クルミ・麦芽・トウモロコシ抽出液を単独に配合した比較例2・比較例3及び比較例4の化粧液、ダイズ抽出液を単独に配合した比較例5の化粧液については、紫外線照射と同程度のターンオーバー数(10日前後)となった。また、ダイズ抽出液とクルミ・麦芽・トウモロコシの種子抽出液を組み合わせて配合した実施例1〜10の化粧液を塗布した場合には、正常な皮膚のターンオーバー数である紫外線非照射と同程度のターンオーバー数(14日前後)となった。これは、本発明における細胞修復効果成分は紫外線によるダメージからの高い回復効果があり、ターンオーバー調節作用に優れていることを示す。又、これは、クルミ・麦芽・トウモロコシの種子含む植物エキス二種以上とダイズエキスを組み合わせて配合した実施例10の化粧液にも同様の優れた効果が得られた。【0027】【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は、細胞修復効果に優れており、紫外線のダメージによって乱れたターンオーバーの調節に有効な皮膚化粧料を提供できることは明らかである。【図面の簡単な説明】なし ダイズ抽出物とクルミ及び/又は麦芽及び/又はトウモロコシの種子から選ばれる植物抽出物のうち一種又は二種以上を含有することを特徴としてなる皮膚外用剤。 皮膚外用剤が、紫外線障害に対する細胞修復作用を有することを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。 皮膚外用剤が、ターンオーバー調整作用を有することを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。 ダイズ抽出物、クルミ抽出物、麦芽抽出物、及びトウモロコシの種子抽出物の含有量が0.01〜10質量%である請求項1乃至3記載の皮膚外用剤。 【課題】紫外線量の増大は、肌にとって有害であり、老化の原因の一つとして知られている活性酸素発生があり、ダメージを受けた皮膚は、ターンオーバーが速くなり、正常なサイクルが乱れて結果として、皮膚のハリや弾力がなくなり、若々しい肌の状態を維持することができなくなる。そして、ダメージを受けた肌細胞の修復効果、又環境の破壊や変化による肌の乾燥などに対応する化粧品の開発が望まれている。【解決の手段】ダイズ抽出物とクルミ及び/又は麦芽及び/又はトウモロコシ種子の抽出物のうち一種又は二種以上を含有することを特徴とする皮膚化粧料を配合することにより、画期的に細胞修復作用が高まり、日常の紫外線により受けた皮膚細胞の損傷を修復させ、又皮膚繊維の損傷を防止し、更に皮膚内の表皮細胞のターンオーバーを正常に保ち、若々しい肌を維持するという美肌効果を有する皮膚化粧料を提供する。【選択図】 なし 20020903 A16330 図面の簡単な説明 2