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治療は「急性期 」「再発予防」「症状緩和」の3つ
NMOの治療は「急性期の炎症を抑える治療」「再発を予防する治療」「症状をやわらげる治療」の3つに分けられます。現時点ではNMOの根治療法はありません。
症状に個人差があるのと同じようにNMOでは、治療の効果にも個人差があります。ここでは一般的な治療を紹介しますが、実際の治療については主治医とよくご相談ください。
炎症を抑える急性期治療
NMOの急性期(再発時)は、病巣に炎症が起きています。この炎症を鎮めるために、副腎皮質ステロイド薬が使われます。
通常、メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール®)500〜1,000mg/日を3〜5日間、点滴します。これを1クールとします。この方法を「ステロイドパルス療法」といい、NMOでは通常、パルス療法を1〜2クールおこないます。 パルス療法の後は飲み薬のプレドニゾロン(プレドニン®、プレドニゾロン®)に切り替えて、数週間かけて減らしていきます。
パルス療法でほとんど改善がみられない場合や悪化していく場合は「血液浄化療法」をおこないます。
血液浄化療法は腎臓病の透析のような治療で、血液を体の外に採り出して機械にかけた後、体に戻します。通常は1日おき、あるいは週2〜3回の頻度で、合計3〜7回おこないます。血漿成分を全て入れ替える「単純血漿交換療法」と、抗体などを取り除くだけの「免疫吸着療法」があります。
ステロイド薬や免疫抑制剤で再発予防
NMOの再発予防には、ステロイド薬や免疫抑制剤が使われています。よく使われている薬とその標準的な量は下表のとおりです。
免疫抑制剤は一般的に、効果が出るまでに数ヶ月以上の継続が必要で、それまではステロイド薬との併用が望ましいとされています。
ステロイドの長期服用による副作用に対しては、骨粗鬆症の薬や胃薬などを服用して予防します。手洗いやうがいなどの感染症の予防や、体重増加に対するカロリー制限、そして糖尿病への注意も必要です。
NMOの多くは1回の再発が重篤なため、 後遺症を最小限に留められるよう、NMOと診断されたら早期に再発予防治療を始めることが重要です。また、日本では保険適用外で高額ですが、リツキシマブ(リツキサン®)や、免疫グロブリン製剤(献血グロベニン-I®、献血ヴェノグロブリンIH®、献血ベニロン-I®)もあります。
| ステロイド薬 |
|---|
プレドニン®、プレドニゾロン® メドロール® デカドロン® |
| 免疫抑制剤 |
|---|
アザチオプリン(イムラン®、アザニン®) ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト®) シクロスポリン(ネオーラル®) タクロリムス(プログラフ®) メトトレキサート(リウマトレックス®) ※ 免疫抑制剤はNMOに対して保険適用されていません。 |
| ステロイド薬の副作用に対する主な薬 |
|---|
骨粗鬆症・骨折:ビスホスホネート製剤(フォサマック®、ボナロン®、アクトネル®、ベネット®、ボノテオ®など)、活性型ビタミンD3製剤(ワンアルファ®、アルファロール®、エディロール®、ロカルトルール®など) 消化管潰瘍:プロトンポンプ阻害剤(タケプロン®、パリエット®、オメプラール®など)、H2ブロッカーなど 感染症対策:抗結核剤、抗菌剤など 不眠症:睡眠導入剤、抗不安薬など ニキビ対策:抗菌剤(アクアチムローション®、ダラシンゲル®など) |
残った症状を緩和
急性期治療の後でも症状が残っていることがあります。その症状が後遺症として残るのか、回復していくのかは少し経過をみていかなければわかりません。
下記の症状は薬で軽減できることがあります。我慢せず、薬の服用を主治医とご相談ください。
| 症 状 | よく使われる薬 |
|---|---|
| 痛み、しびれ | 抗うつ剤:塩酸アミトリプチリン(トリプタノール®)、塩酸イミプラミン(トフラニール®)、塩酸パロキセチン(パキシル®)、エスシタロプラム(レクサプロ®)、ミルナシプラン塩酸塩(トレドミン®)、塩酸セルトラリン(ジェイゾロフト®)、デュロキセチン塩酸塩(サインバルタ®)など
抗てんかん薬:カルバマゼピン(テグレトール®)、トピラマート(トピナ®)、クロナゼパム(リボトリール®、ランドセン®) 、フェニトインナトリウム(アレビアチン®)、ガバペンチン(ガバペン®)など
その他:プレガバリン(リリカ®)、塩酸メキシレチン(メキシチール®)、フェンタニル(デュロテップパッチ®)、トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン(トラムセット®)、抑肝散など |
| つっぱり | 抗痙縮薬:バクロフェン(リオレサール®、ギャバロン®)、チザニジン塩酸塩(テルネリン®)、ダントロレンナトリウム(ダントリウム®)、A型ボツリヌス毒素(ボトックス®)、など |
| 排尿障害 | α遮断薬:ウラピジル(エブランチル®)、塩酸タムスロシン(ハルナール ®) コリンエステラーゼ阻害薬:臭化ジスチグミン(ウブレチド®)など 副交感神経亢進薬:塩化ベタネコール(ベサコリン®)など |
| 便 秘 | 酸化マグネシウム(カマグ®)、クエン酸マグネシウム(マグコロール®)、センナ(センナ®、アローゼン®)、センノシド(プルゼニド®、センノサイド®)、ピコスルファート(ラキソベロン錠®、ラキソベロン液®)、ビサコジル(テレミンソフト座薬®) など |
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