多くの観葉植物は、室内で管理されているかと思います。
原産国の環境と大きく異なるため、特有の不調が出ることもままあります。
ここでは、よく起こりやすい不調をいくつか挙げてみました。
乾燥
よく見られる症状;
葉が茶色くカラカラに枯れる
シダ植物など、葉が薄い植物群によく見られる症状です。
適量の灌水を行っているうえでこの症状が出る場合は、
空気中の湿度が足りていないので、霧吹きなどでこまめに葉水を与えるとよいでしょう。
直接エアコンなどの風が当たっている場合は場所を移動してください。
茶色く枯れてしまった部分はまず快復しないので、
程度と範囲によりますが、その部分は切り取ってしまってかまいません。
新芽が出たら、軽くビニールをかぶせるなどして保湿するのも有効です。
葉焼け
よく見られる症状;
葉の一部/全体が赤黒く変色する
人間でいうところの日焼けです。その植物に適した量以上の太陽光を浴びて起こります。
本来日光を好む種でも、薄暗い環境で管理していたところから、急に強い光を当てると
変化に対応しきれず葉焼けを起こすこともあります。
鉢の置き場所を変えるなどして気付かず放置していると、あっという間に真っ黒になって
すぐに枯れてしまいます。
レースのカーテンで遮るなど、光量を調整してください。
その後の経過が良ければ、被害は黒く変化した部分のみに止まります。
慌てて切り落とす必要はないので十分観察してから対処してください。
日光不足
よく見られる症状;
徒長/葉が黄色く萎んでくる
本来のがっちりとした姿形でなく、モヤシのようにひょろひょろとした印象になります。
これは植物が日光を求めて上へ上へと伸長している状態で、一度徒長すると
適切な環境に移動しても徒長したままです。あまりにも日光が足りないと、
十分な葉緑素を生成できず黄色くなりやがて枯れていきます。
急に強い光線に当てると葉焼けを起こすので、ゆっくりと良い環境に
順応させるとよいでしょう。
水切れ
よく見られる症状;
葉のハリがなくなり、垂れてくる/黄色く萎れる
いかにも元気なさげにしおしおと萎れてきます。
色が変わるまで萎れてしまうと、もうその部分は快復できません。
鉢底から水が出てくるまで、しっかりと灌水してください。
どうしても水やりを忘れてしまうなら、お出かけ時用の
専用器具があるので、利用してみてもいいかもしれません。
根詰まり
よく見られる症状;
水をあげてもなかなか浸透しない(水はけが悪い)/鉢底から根が出てくる
根が鉢一杯に回ってぎゅうぎゅうになっている状態です。
緊急性は低いですが、そのままで管理を続けると根腐れを起こす恐れがあります。
適期になったら植え替えましょう。
基本は一回り大きな鉢への植え替えですが、あまり大きくしたくない場合は
根と葉を整理し、同じ鉢に植え替えるとよいでしょう。
その際も土はできる限り入れ替えてください。
カビ
よく見られる症状;
土にカビが生える
土が常に過湿状態だったり、日当りと風通しが悪く、蒸れた状態の時に起こります。
自然界では通常のサイクルですが、限定された鉢の中という環境では
健全な状態ではありません。放っておくと根に菌が回り根腐れを起こしてしまいますし
過湿自体が植物の根を痛めますので、環境の改善が必要です。
特に土が腐った状態でなく、一時的に表面にカビが生えた程度なら
カビた部分を取り除いてしばらくは経過を観察すると良いでしょう。
根腐れ
よく見られる症状;
葉がぽろっと落ちる/幹や茎が萎れ、腐ってくる/土から腐敗臭がする etc...
室内管理をする上で最も避けたいのが根腐れ。文字通り根が腐った状態です。
放っておくと菌が植物全体に回り、腐って枯れます。
基本的な原因は蒸れ、根詰まりや水のやり過ぎによる過湿など、水分過多な環境です。
対処法は植え替え以外ありません。根鉢を崩し、腐った根と周りの土を丁寧に落としましょう。
また、植え替え後に肥料はあげてはいけません。肥料やけを起こし、回復する間もなく枯れます。
根を除去した分、上部の葉をある程度減らすことも重要です。
予防法としては
●ミリオンなどの根腐れ防止剤の利用
●灌水後の下皿に溜った水は必ず捨てる
●根回り、土回りを蒸れないようにする
などがあります。
害虫
よく見られる症状;
虫がつく/葉が粉を吹いたようになる etc...
主なものはカイガラムシ、葉ダニなど。これらは吸汁性害虫で、
直接枯れる原因にはなりにくいですが、排泄物や体液からスス病を誘発させたり
美観を損なうなど、早めに駆除するに越したことはありません。
多くは肉眼で確認できるため、直接潰したりこすり落とすか、
薬剤を使用しましょう。
なかなかすべてを取り切ることは難しいので
一度発見したらしばらくは観察が必要です。
低温
よく見られる症状;
葉が変色する/葉が落ちる
多くの観葉植物が、日本より暖かい地域を原産地に持っています。
耐寒性は植物によって様々ですが、目安として10℃を下回る様なら
保温した方がよい様です。
また、冬場の管理は水を控えめにしてください。
代謝が鈍っているためあまり水を必要としていませんし、
あげすぎると腐ってしまいます。
最後に
上に挙げたものは一般的な症状と対処法で、全ての植物に同様に対応できるものではありません。
ご自宅の植物に何らかの不調が出たら、よく観察し、原因を探ってみてください。
日頃から丁寧に観察することが大切です。