敏感肌向けの
化粧水を選ぶ前に。

化粧品によってお肌がかゆくなったり、赤みがでる、花粉の季節になるとお肌が荒れる、
乱れる、なんとなくカサカサ乾燥して、少しの刺激にも敏感に反応してしまう、
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
よく言われる「敏感肌」や「乾燥肌」とはお肌がどういう状態になっているの?
敏感肌や乾燥肌によいスキンケア化粧品の選び方は?
美容のお手入れはどうすればいいの?年代ごとのおすすめのお手入れ方法は?と、ご質問をいただく機会も多くあります。
そんな敏感肌や乾燥肌の方がスキンケア化粧品を選ぶお手伝いをするために、
基礎知識や特長をご説明
します。化粧水を購入する前に、ご自分のお肌の状態をセルフチェックしてみてください。

TOPICS① 敏感肌とは

よく「敏感肌」と言われますが、じつは皮膚科学的には敏感肌の定義はありません。顔に化粧品を塗った後や、石けんで洗顔した後に、チクチクしたりヒリヒリ焼けるように感じる、お肌がつっぱる感じがするけれど、目にみえる症状が特に見られない状態を敏感肌とよぶことが多いです。
敏感肌の多くは、健康なお肌に比べ、バリア機能が低下していて、皮脂が少なく乾燥しやすい傾向があります。体調の変化やストレス、冷暖房などの環境、花粉などの季節的要因に敏感に反応して、トラブルが生じやすいお肌です。

多くの敏感肌においてお肌が乾燥しています。

お肌の状態は、大きく4つに分けられます。

疾患肌:
アトピー性皮膚炎や光線過敏症などの皮膚疾患があり、皮膚科での治療を必要とするお肌の状態のことです。
敏感肌:
紫外線、化粧品などの外用剤、外気中のほこりなどで皮膚トラブルを起こしやすく、多くの人には刺激にならない物質に対して敏感に反応してしまうお肌の状態のことです。
不安定肌:
疲れ、睡眠不足、生理、季節の変わり目、精神的なストレスなどによって刺激に対して一時的にトラブルを起こしやすくなっているお肌の状態のことです。
健常肌:
健康なお肌です。きめがととのっていてうるおいがあり、ハリ・つや・弾力があります。

ご自分のお肌の健康状態を意識して、その状態にあった化粧水などのスキンケア化粧品を使うようにしましょう。

TOPICS② どうして敏感肌になってしまうの?

なぜ敏感肌になってしまうのでしょうか。原因をもう少し詳しくご説明します。
お肌には通常、保湿機能がそなわっていて、お肌の表面は皮脂で覆われています(これを皮脂膜といいます)。また角層細胞の中では、NMF(天然保湿因子)が水分を抱きかかえ、さらに、角層細胞の間はセラミド(細胞間脂質)がすきまを埋め、水分を保っています。このお肌の保湿機能は、外部からのさまざまな刺激から体をまもる「皮膚のバリア機能」にとってとても大切なものです。ところが間違ったスキンケアなどによって、皮膚のバリア機能が低下すると角層細胞の間にすきまができ、お肌が乾燥し、外界からの刺激物質、アレルギー物質、細菌などが侵入しやすくなります。

バリア機能が低下する原因として、間違ったスキンケア以外にも次のことがあげられます。

内的要因:
生活環境の変化に伴う心理的疲労・睡眠不足・栄養の偏り・暴飲暴食・生理・妊娠・更年期障害・ストレス・皮膚の乾燥を引き起こす疾患など
外的要因:
紫外線・化粧品などの外用剤・温度や湿度の変化・ほこり・ダニ・金属・衣服などこれらが原因でバリア機能が低下すると、お肌が乾燥しやすくなります。

これらが原因でバリア機能が低下すると、お肌が乾燥しやすくなります。

TOPICS③ なぜお肌が乾燥するの?

ではなぜ、バリア機能が低下するとお肌が乾燥しやすくなるのでしょうか。もう少し詳しく説明しましょう。様々な内的要因や外的要因によって、角層の中に水分をたくわえてくれるセラミドやNMFが少なくなり角層の中の水分が減少することでお肌が乾燥してしまいます。このような状態になると、少しの刺激にも過敏に反応してしまい、さらにお肌が乾燥するという悪循環になってしまいます。
では、お肌が乾燥しないようにするためには、どうすればよいでしょうか?
まず、皮膚のバリア機能を低下させている原因をケアすることです。
その次に、お肌を清潔に保ち、保湿剤によってお肌のうるおいを保ちましょう。お肌の状態にあったスキンケア化粧品(洗顔や保湿剤など)を選び、正しく使うことがとても大事です。

TOPICS④ 年代別にみた敏感肌

年齢を重ねることで、皮膚の油分が少なくなり、肌は乾燥しやすくなるため、敏感になりやすくなります。
お肌の加齢変化は、誰にでもやってきますが、毛穴が開いてファンデーションが詰まってしまう、にきびの痕が消えにくくなってきた、肌がくすんで暗く見える、フェイスラインなど顔のあちらこちらがたるんでくる、いままでなかったしみやしわが増えてくるなど。健康なお肌と比べ、敏感肌の場合、しみ・くすみ・しわ・たるみなどのお肌の変化がでやすい傾向にあります。乾燥や紫外線などの刺激を受け続けることで、しみ・しわなどの形成を促進する物質(炎症性サイトカインなど)が常に出ている状態になり、加齢変化が加速しやすくお肌の悩みが増えてきます。

敏感肌の場合、肌あれや乾燥だけでなく、くすみやしわ、たるみといった加齢に伴う肌悩みもかかえています。特に敏感肌の場合は美容のためにも、適切なスキンケアを心がけることが大切です。