大人の美容
2015/11/05

更年期のシミもなかったことにしてくれる? レーザー治療の最前線

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Photo / Takayuki Abe Styling / Makiko Suzuishi

美白コスメはいまあるシミを悪化させないケア、輪郭をぼやかすことはできるかもしれませんが、手っ取り早くとるには、医療のほうが早いと思います」。そう語るのは、「松倉HEBE DAIKANYAMA」院長の草野貴子先生。化粧品では限界がある更年期世代のシミ対策について気になるあれこれを、美容医療の見地から教えていただきました。

若い頃の日焼けが40 代、50 代のシミに

「シミができるメカニズムは、表皮の基底層に存在するメラノサイトに紫外線の刺激が伝わり、メラノサイトがメラニン色素を生成するため。加齢や肌への過度の刺激、ストレスなどの要因でターンオーバーのサイクルが乱れると、新陳代謝が停滞してメラニンが滞留しやすくなり、日焼け肌やシミ、くすみにつながります」

「特に40 代、50 代の方は若い頃に日焼けブームがあり、その蓄積のためにメラニンができる要素をもっている方が多いですね。また、ホルモンバランスのせいで肝斑が目立ってくる年齢でもあります。基本的にシミやそばかすは紫外線後のケアが重要なのですが、肝斑に対しても、それ以上ひどくならないように飲み薬を飲んだり、フォトフェイシャルなどをすることも積極的に検討したほうがいいと思います。今シミがいまそれほど目立たなくても、昔日焼けをした覚えがある方は、早めにフォトフェイシャルをしたり、ハイドロキノンやレチノイン酸といった塗り薬を外用すること。美白用コスメも積極的に使用されるといいと思います」

肝斑は閉経後に薄くなる

「肝斑の原因はホルモンバランスや摩擦、乾燥などいろいろ言われていますが、わかっていません。トラネキサム酸とビタミンC、ビタミンE は効くと言われていて、治療に保険が効くクリニックもあります。肝斑だけなら飲み薬だけでも効くのですが、肝斑単独の方は珍しく、紫外線による老人性のシミと混在している場合、医療的にシミを取る処置をしないと取れません。肝斑は更年期世代までが気になる時期。閉経してしまえば薄くなります」

美容医療でシミを取る方法は?

「シミに対して代表的な方法は3 つあります。ひとつが、Qスイッチレーザー。もうひとつが通称フォトフェイシャルと呼ばれるIPL(アイピーエル)、そしてレチノイン酸やハイドロキノンの外用です」

「Qスイッチレーザーはシミにだけ反応し、ピンポイントでシミを取るレーザー。レーザーが強いので、術後にかさぶたができて絆創膏を貼らなければいけません。そのため最近は術後も跡が目立ちにくいフォトフェイシャルを選ばれる方のほうが多いです。フォトフェイシャルは顔全体に当ててシミにも赤みにも反応する光治療。全体的な美肌感を求めるなら、フォトフェイシャルで全体的に治療することが多いですね。フォトフェイシャルは、シミの部分が1週間ほど濃くなりますが、メイクで隠せる程度です。レチノイン酸などの塗り薬は、皮膚のターンオーバーを促進し、コラーゲン造成効果もあるので、毛穴にも効くといわれます。陥没以外の、赤みや色素沈着などのニキビ跡にも効果を発揮します」

肝斑もシミと同じようにレーザーで取れるのですか?

「肝斑はだいたい閉経後になくなりますが、稀になくならない方もいらっしゃいます。肝斑は刺激すると余計に濃くなりますので、Qスイッチレーザーは当てられません。フォトフェイシャルなどでマイルドに治していくしかないのですが、フォトフェイシャルでも、肝斑に使える機械と使えない機械があるので、対応していない機械で施術してしまうと余計に濃くなってしまうという場合も。エステなどで肝斑の見極めがわからずにフォトフェイシャルをやってしまって、余計に濃くなってクリニックにいらっしゃる方もいますね」

レーザーなどの施術を受けるときには、シミと肝斑の診断ができる医師に診察してもらった方がよさそうですね。

レーザーや外用薬の費用はどのくらい?

美容医療=高額というイメージもありますが、シミを取る治療にはどの程度のコストがかかるのでしょうか。

「費用は、フォトフェイシャルは3~5 回をワンクールとしています。1 回につき約3~5 万円(※クリニックによって異なります)+消費税。5回終わってからも、紫外線を毎日浴びるので、その後も数ヶ月に1回はメンテナンスで続けたほうがいいですね。Qスイッチレーザーは部分的な小さいシミを取るなら1回で約1 万円程度。レチノイン酸などの外用薬の場合は、1カ月半で約2 万円程度のコストで、半年でワンクールと考えてください」

美容皮膚科医として、患者さんにおすすめしたい、自分でできるケアを教えてください。

「レーザーやフォトフェイシャルでシミを取ったとしても、その後メンテナンスをせず、紫外線を浴びるとシミはできやすくなります。日焼け止めをしっかり塗ったり、美白美容液を塗ってケアしていれば元のひどい状態には戻りません。レーザーでシミを取った方も、そうでない方も、シミのホームケアの基本は、保湿と美白化粧品を使うこと。シミができてからでは遅いので、シミができる前にも、予防的な美白ケアを行っていただきたいです。紫外線を浴びたらその日のうちに、クーリングしてしっかり保湿し、ターンオーバーを促してください。赤みとヒリヒリした感じがなくなったら、美白美容液を使い始めます」

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