エバステルがよくわかる
エバステルは安心な医療薬であるのか?
エバステルはアレルギーを起こす物質(ヒスタミン)の働きをおさえ、アレルギーやその症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、湿疹、かゆみなど)を改善します。
通常、じんま疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症、アレルギー性鼻炎の治療に用いられます。
アレルギーの発症にはヒスタミンという体内物質が関与しています。エバステルはヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和します。花粉症などによるアレルギー性鼻炎をはじめ、じんま疹や湿疹、皮膚のかゆみなどに有効です。ただし、対症療法薬になりますので、アレルギーの原因そのものは治せません。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。妊娠または授乳中他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
そもそもエバステルって?
「錠5mg」「錠10mg」は1996年6月に大日本住友製薬株式会社から発売されました。
有効成分エバスチンは広く抗アレルギー薬に分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1拮抗薬)です。その特徴はヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。また、脂溶性が低く脳に入りにくいので、眠気の副作用もかなり軽減されています。このような利点から、アレルギー性疾患に幅広く用いられるようになりました。
比較的速効性で、持続時間も長いほうです。服用後、まもなく効いてきます。とくに、くしゃみや鼻水に効果が高く、鼻づまりにもそこそこに効きます。アトピー性皮膚炎に対しては、かゆみの軽減効果を期待して処方されます。
エバステルの有効成分はエバスチン
エバスチンはスペインのアルミラル・プロデスファーマ(現:アルミラル、S.A.)で開発されたヒスタミン H1受容体拮抗作用を主体とするアレルギー性疾患治療剤です。エバスチンはスペインにおいて 1989 年12月に承認され、発売されています。日本では1987年から基礎試験が実施され、その結果を受けて、1989年から第Ⅰ相試験が1990年から1993年にかけて慢性蕁麻疹及び通年性アレルギー性鼻炎患者を対象とした第Ⅱ相試験及び第Ⅲ相比較試験が実施されました。
また、皮膚疾患に伴うそう痒を有する患者及びアレルギー性鼻炎症状を有するスギ花粉症患者を対象とした一般臨床試験、慢性蕁麻疹及び通年性アレルギー性疾患患者を対象とした長期投与試験が実施されました。その結果、エバステルは1日1回投与での蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、そう痒、皮膚そう痒症)及びアレルギー性鼻炎に対する有効性及び安全性が確認され、1996年にエバステル錠として承認され、同年6月から販売されました。
エバステルは厚生労働省の認可を得ています。
エバステルの効果・効能のメカニズム
有効成分エバスチンは抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が放出されます。そして、ヒスタミンはある種の神経受容体(H1受容体)と結合し、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されるのです。この薬の主作用は、ヒスタミンの受容体を遮断することです。さらにプラスアルアァの作用として、ロイコトリエンなどアレルギーに関係する化学伝達物質の遊離を抑制する作用もあわせもちます。
エバステルのアレルギー反応に対する抑制作用は、主代謝物であるカレバスチンによる末梢性のヒスタミンH1 受容体拮抗作用を主体とします。また、高濃度でヒスタミン遊離抑制作用も認められます。
主な副作用として、眠気、口渇、倦怠感、胃部不快感、発疹、浮腫、じんま疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。