PAN | Bill Kouligas

PAN | Bill Kouligas

ノイズのアート、あるいはコンテンポラリー・モダン・ミュージックの、現在進行形の音楽で2008年にBill Kouligasによって設立/運営された「 PAN 」レーベルのこの2年ほどの動向には、まったく驚かされる。アテネ出身のKouligasは、2005年にグラフィックを学ぶためにロンドンに渡り、彼はミュージシャンとしてもロンドンのアンダーグラウンド・シーンで、Family Battle Snakeをはじめ数々のコラボレーションを展開していた。その後ベルリンに拠点を移し現在に至る。PANはそのスタートからすべて白黒のモノトーンのイメージで構成される非常に明確なコンセプトを打ち出していた。作品を覆うスケルトンのヴィニールスリーブに描かれた幾何学模様のデザインがシルクスクリーンで印刷され、美術品としてのフェティッシュな美意識も兼ね備えていた。James HoffやEli Keszlerによるサウンド・インスタレーション、Ghédalia Tazartès、Trevor Wishart、Frieder Butzmannなどのアヴァンギャルドな作家たちのミュージック・コンクレート作品のアーカイブ、そうしたPANのオーディオヴィジュアルともいえるKouligasが言うところの「 現在進行形のプロジェクト 」、「全体のプロセス」の運動はいまや拡大する一方だ。PANのヴィジュアル・コンセプトは主にKouligasとKathryn Politisの2人が手掛けている。 そしてBill Kouligasの出身地アテネには、新興ビート指向のシーンで、いまや最重要レーベルともいうGeorge Papageorgopoulos ( Kondaktor/Slydex ) が設立した ” Modal Analysis ” がある。アテネはヨーロッパ最大の都市の一つで、地図上に見れば、それは東に向かって最終地の国のようなものだ。 そこには若い世代による、ロンドンやベルリンには見られないよりアンチの態度を持つ強力なシーンが形成されつつある。現代音楽とノイズのアート、コンテンポラリー・モダン・ミュージックの、新しい何かが起こり始めている。


M.E.S.H. ‎– Scythians EP
Pan ‎– PAN 52
Vinyl, 12″, EP, White
Germany / UK
Released: Jun 2014
A1 Scythians
A2 Interdictor
B1 Captivated
B2 Imperial Sewers
B3 Glassel Finisher
Mastered and cut by Rashad Becker at Dubplates & Mastering,
with artwork by M.E.S.H. Bill Kouligas
PAN 2014

ベルリンを拠点にDJやプロデューサーとしても活動しているメッシュのデビュー EP、彼はベルリンのヤヌスパーティーのレジデントでもある。 また現代美術家Aleksandra Domanovićとも頻繁にコラボレーションしており、美術シーンとクラブカルチャーの合体から生まれた作品ともいえよう。野生のテクスチャや暴力的なサウンドエフェクトによる不吉なシーンを想起させる叙事詩コラージュとサンプル、野生の生地と猛烈な音響効果をポップに仕上げた音楽の新型インフルエンザ。

M.E.S.H. ‘Imperial Sewers’ (PAN 52)

**A resident at the now infamous Janus party in Berlin, M.E.S.H. follows up releases with kindred labels Dyssembler and Black Ocean with his debut PAN EP, ’Scythians’.
In addition to his club experience, M.E.S.H’s work is equally well contextualized by his community of peers – he is a frequent collaborator with contemporary artist Aleksandra Domanović, has exchanged remixes with Arca and Fatima Al Qadiri, and is a formative figure in an ascendent community of net aware underground club artists in Berlin including Lotic, Renaissance Man and TCF.
Opener ‘Scythians’ introduces the textural depth of foley blades and draining sewers to his distinctive combination of synthetic sheen and abstract breaks. ‘Interdictor’ is a high drama production, combining staggered sub kicks and crunching metallic textures with wavering chords over a staggered rhythm. In ‘Captivated’ – 808 kicks and an ominous voice punctuate hypnotic washes of noise and hi-hats. ‘Imperial Sewers’ frames synthetic voices and growling pads within a majestic up-tempo hip hop track. In the beatless ‘Glassel Finisher’, metallic, resonant scratches cut through air above the sounds of fabric dragging.

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Beneath ‎– Vobes
Pan ‎– PAN 51
Vinyl, 12″, White
Germany
Released: 2014
A1 Bored 2
A2 Occupy
B1 One Blings
B2 Stress 1
Mastered By Rashad Becker
Artwork – Bill Kouligas, Kathryn Politis
Pressed on 140g white vinyl which itself is housed in a silk screened pvc sleeve
PAN 2014

ダブワイズ・ダンスホールとミニマルテクノのホログラフィック電子モデリングのための実験音楽。まるで80年代のキャブスのような。簡単に言うとラシャド・ベッカーによるマスタリングとカット手術の施されたダブビートとミュージック・コンクレートとエレクトロニクスの融合。「低音スペクトルのリズミカルなフレームワークを使用して、スリリングなコントラストを作成し、サイエンスフィクションの電子音、カット・アンド・ペーストのDJトリック」

Beneath – Vobes EP (PAN51)

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Helm ‎– The Hollow Organ
Pan ‎– PAN 50
Vinyl, 12″, EP, Clear
Germany
Released: 20 Jan 2014
A1 Carrier
A2 Analogues
B1 Spiteful Jester
Technician [Technical Assistance] – John Hannon
B2 The Hollow Organ
Sounds [All Sounds], Recorded By Luke Younger
Mastered, Lacquer Cut By Noel Summerville
Artwork – Bill Kouligas
Copyright (c) – Pan
*Thanks to JH, BK, KS & YY, Soho
PAN 2014

現在のテクノとノイズのインタフェース ( 接合面、仲立ち、橋渡し ) の運動の多彩さは、過去の現代音楽をすでに超えてしまっている。こうした動きを過去の現代音楽の文脈に組み込まれることは避けたいと、思っているのはぼくだけか? 暗い実験音楽、サウンドコラージュから人工フィールドレコーディングによって構築された一種のカタルシスとして機能する微細な氷点下ドローン=原始儀式音楽。

helm – the hollow organ (shop excerpts)

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Valerio Tricoli ‎– Miseri Lares
Pan ‎– PAN 44. LP
2 × Vinyl, LP, Album
Germany
Released: 28 Apr 2014
A1 La Distanza
A2 Hic Labor Ille Domus Et Inextricabilis Error
B1 Error
B2 In The Eye Of The Cyclone
C1 Das Schräg Haus
C2 Le Qoheleth ✚
D1 Miseri Lares
D2 In Your Ruins Is My Shelter
Composed By Valerio Tricoli
Composed in Berlin and Munich, 2011/2013
Mastered By Rashad Becker
Artwork – Bill Kouligas
Photography By Traianos Pakioufakis
*A former version of Miseri Lares was originally presented in 2011 at the festival “l’Audible” (Paris), curated by Jerome Noetinger.
PAN 2014

シチリア島生まれの芸術家、音の彫刻家Valerio Tricoliの、不安な大気の緊張を想起させるスタジオで即興とオーバーダブを用いた実験音楽。Tricoliの断片化されたループ、磁気テープリールを用いたアンビエントトーンで構成された、そこにカットアップされる威嚇の声や虐殺詩で接合される継続的な恐怖物語は圧倒的。 コンクレート・ミュージックではあるが、そのエンバイロメントのドラマチックな複雑さはオーケストラ・シンフォニーに匹敵する優雅さをも持っている。それは彼のライブパフォーマンスの儀式が、内深く根付いている身体の動き、機器、およびソースのマテリアルをキャプチャするための場としての魅惑的な接続のためにあるからだろう。

Valerio Tricoli ‘Le Qoheleth ✚’ (PAN 44)

[追記]
Hellenism
「 ヘレニズム(Hellenism)とは、ギリシア人(ヘレネス)の祖、ヘレーンに由来する語。その用法は様々であり、アレクサンドロスの東方遠征によって生じた古代オリエントとギリシアの文化が融合した「ギリシア風」の文化を指すこともあれば、時代区分としてアレクサンドロス3世(大王)(在位前336年 – 前323年)の治世からプトレマイオス朝エジプトが滅亡するまでの約300年間を指すこともある。また、ヨーロッパ文明の源流となる2つの要素として、ヘブライズムと対置してヘレニズムが示される場合もある。この場合のヘレニズムは古典古代の文化(ギリシア・ローマの文化)におけるギリシア的要素を指す ( ウィキペディア ) 」
ロックの時代からずっとヨーロッパ文明の源流となる2つの要素としてのヘブライズムとヘレニズムに興味を持っていて、ロックであれ尖端音楽であれ西洋音楽を語る上でこの2つの文化に呪縛されている彼らの世界観、思想、文化の原点をそこにみる。エピクロス派の物体のみならず「空虚」もまた「存在」するという考えや、虚空の中に物体が散在するという世界観、魂は諸原子から構成されたもので、魂は身体と結びついている限りで存在し、身体が魂と結びついてる限りで感覚は生じるのであって、死んで魂と体が分離すると魂も感覚も存在しなくなるというエピクロスの考えも個人的には影響されている。

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CONCRETISM
Bricolage AGI Yuzuru
4th JULY 2014 fri pm19.00-pm23.00
@ nu things
2000yen inc. 1d+CDR

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2014 6.27 am2.08

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