帝王切開出産の産後の過ごし方!気を付けるポイントは!?
帝王切開で出産される妊婦さんは、自然分娩に比べて不安が大きいといわれています。お腹を切るわけですから不安が大きくなってしまうのは当然です。
帝王切開後の産後の過ごし方についても、さまざまな不安がつきまといます。帝王切開後の産後の過ごし方は、一般的には1週間程度入院し、その後自宅で過ごしていくことになります。
そこで今回は、
・帝王切開後は安静にしてないと傷口が開いてしまう?
・帝王切開後病院ではどんな生活をするの?
・帝王切開後自宅で骨盤ベルトはすぐしたほうが良い?
といった方に、帝王切開後の産後の過ごし方で気をつけたいポイントや、自宅での生活で注意した方が良いことなどについて詳しくご紹介していきます。
帝王切開後の産後の過ごし方は安静が第一?
帝王切開後の産後の過ごし方は前述の通りお腹を切っていますので、とにかく安静にするのが1番だとわれていました。
しかし、近年では比較的早い段階から、体を少しずつ動かしていくことによって、傷口の回復も早くなり、さらには子宮の回復なども早くなるといわれるようになりました。
ですから、1週間、2週間と安静にした状態が続くのではなく、産後2日目あたりから少しずつ体を動かすことを取り入れていくケースがほとんどです。
もちろん個人差によるものですので、傷口の回復状況や子宮の回復状況、さらにはママの体調を最優先にしながら、産後の過ごし方を考えていきます。
帝王切開後の入院期間中
帝王切開後の産後の過ごし方として、出産当日は基本的に何もせずベッドの上で横になっています。
帝王切開をするため麻酔を使いますので、体を動かしてしまうと麻酔の影響から倒れてしまうような危険もあるからです。
初日はカテーテルが入り安静に
初日はお手洗いなどに行くのも難しいので、カテーテルが入りベッドの上で安静にするというのが基本です。
時間によっては食事をとることもありますが、ここでの食事は固形物などではなく消化に優しく、さらには胃腸に負担をかけないものが選ばれます。
多くの場合、重湯やヨーグルトなどといった物が食事として提供されるため、お腹がすいてしまい、夜中眠れないという女性もいます。
カテーテルが入っているので、お手洗いなどの心配はなく、そのままゆっくりとベット上で過ごします。途中で看護師さんが様子を見に来ることがありますが、特に問題がなければそのまま安静にしていましょう。
痛みが非常に強いケースや気分が悪くなった時には、必ず看護師さんに伝えてください。もちろん看護師さんの巡回時だけでなく、辛い時にはナースコールをして構いません。
2日目、3日目にはお手洗いのチャレンジ
帝王切開後の産後の過ごし方は2日目、3日目になるとお手洗いへのチャレンジが始まります。状態によって変わりますが、個室ですぐにお手洗いに行ける状況であれば、翌日の2日目にはチャレンジするケースがほとんどです。
もちろんママは一人でお手洗いに行くのが難しいので、看護師さんやご家族の介助を受けながらということになります。
ただし、パートナーの介助を受けることはありませんので、このときパートナーが病室にいれば一度パートナーには退室してもらい、ママのお母さんや看護師が必要であれば介助をします。
自分の部屋にお手洗いがない複数人のお部屋の場合には、看護師が介助をしながら、3日目にお手洗いへのチャレンジをするケースがほとんどです。
4日目には赤ちゃんのお世話
3日目までに大きな問題がなければ、4日目には赤ちゃんのお世話を始めることになります。赤ちゃんを少しの時間抱っこすることや、母乳を初めて飲ませてみるということもチャレンジしていきます。
基本的にはママの病室で行いますが、病院によっては新生児室にママが出向き、これらのチャレンジをすることもあります。それぞれ病院で違いますので、必ず指示に従いましょう。
5日目で傷口のチェック
5日目になると傷口のチェックを行います。帝王切開後は傷口を糸で縫う、または溶ける糸で縫う、さらにはホッチキスのような道具を使って留めるといった方法をとります。
傷口がしっかりと回復しているか、化膿していないかなどもチェックをします。近年では傷口の治りを早くするため、特殊なテープなどを傷口の上に貼ることも多く、このテープを張り替えるといった作業も行われます。
6日目に抜糸
傷口がある程度回復していて、出血なども止まっていれば、6日目には抜糸が行われます。抜糸の痛みに関しては不安を感じるママも多いですが、基本的には強い痛みを感じるものではありません。
少しチクチクとしたような痛みだったり、痛がゆいと感じたりすることが多いです。また、溶ける糸を使用した場合には、特に抜糸などをする必要がありませんので、そのまま過ごすことになります。
7日目に退院
帝王切開後の産後の過ごし方で、さまざまなことに意識しながら、5日目6日目となってくると、早く自宅に帰りたいと思うママも多いでしょう。特に問題がなければ7日目を過ぎると退院となります。
入浴のタイミングに関しては、6日目の傷口のチェック後などというケースから、7日目の退院の直前というケースまで色々です。退院できる目安としては以下のようなものがあります。
・抜糸が済んでいる、または傷口の治りが良好で特に問題がない。
・後産(出産後へその緒を切ったあとに、陣痛がおこり子宮から胎盤が剥がれ出ること)の発生に関しても大きな問題が無く、痛みは残っていても子宮はしっかりと回復している。
・ドクターによる検査の結果、子宮内に内容物などが特に残っておらず問題ない。
・食事もしっかり取れていてママの体調も良好。
このような条件が揃っていれば、7日目には退院となるケースがほとんどです。病院によっては8日目ということもありますが、帝王切開後、産後の過ごし方を意識しながら、1週間が経過する頃には、退院できる状態になります。
自宅に戻ってからの生活
上記のように1週間前後は病院で生活をすることになりますが、その後退院をすると今度は自宅での生活が始まります。
初めての赤ちゃんとの生活、または上のお子さんがいる状態での生活となりますが、決して無理をしないことが大切です。自宅に戻ってから帝王切開後の産後の過ごし方は、どんなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。
お風呂は入ってOK
お風呂については、退院の直前や前日などに病院でも入ることができますので、自宅に戻ってからも毎日入って構いません。
ただし、気分が悪い時やその他にも何かしら気になることがあるときは、無理にお風呂に入ることをせず、ゆっくりと安静にすることを心がけましょう。
ママの体は完全に回復したわけではありませんので、長湯をすることも避けましょう。
痛みが残るので無理はしない
1週間ほどで退院し、自宅に戻った後も帝王切開をした傷口が、チクチクと痛んだりすることがあります。
痛みが出てくると、傷口が開くのではと心配になるママもいますが、よほど激しい運動などをしなければ傷口が開いてしまうことはありません。そのため若干の痛みがあっても、過度な心配はしなくて良いです。
ただし、痛みが出ている時には決して無理をせず、赤ちゃんのお世話などについてもパートナーやご家族にある程度は任せることも大事です。我慢できないほどの痛みが出た時は、病院に連絡を入れましょう。
人によって痛みの感じ方はそれぞれです。動くこともままならないほど痛みを感じてしまうケースや、痛みが強すぎて気分が悪くなってしまうケースもあります。そんな時は無理をせず、病院に連絡を入れてみましょう。
後産が残る人もいる
入院期間中にも、後産が始まり子宮が元の大きさに戻るために、痛みを感じることになります。ただし退院し、その後自宅で帝王切開後の産後の過ごし方を思い返してみると、ここで後産を強く感じるようになったというママもいます。
そのため、後産を感じて痛みが辛いときには、やはりゆっくりと休みましょう。後産は子宮が元の大きさに戻っているので、病気などではありません。生理痛や生理痛の少し強い痛みを感じるケースがほとんどです。
ですが、人によっては陣痛と変わらないほど、痛かったというママもいます。入院期間中は、子宮の回復を促すための薬が処方されることがほとんどです。
退院後もこのような薬が処方されていれば、必ず忘れずに服用してください。
一週間が経過したらむくみ予防を取り入れる
帝王切開後産後の過ごし方で、徐々に気になってくるのがむくみです。安静にしている時間が長いため、どうしても下半身に水分が蓄積されてむくんでしまいます。
このようなむくみに対し、予防を取り入れていくのは、退院後1週間が経過してからにしましょう。それまでは、まず先に体を休めてあげることが大切です。
赤ちゃんのお世話も同時に行わなくてはならず、むくみ予防などを取り入れることによって、反対に血行不良になることや締め付けによって気分が悪くなってしまうこともあります。
むくみ予防の方法は、むくみを予防するためのソックスを履いたり、簡単なマッサージがおススメです。お風呂に入った時に、ふくらはぎを中心に太ももまで優しく、マッサージすると良いでしょう。また冷えてしまうとむくみがひどくなりますので、冷えも避けるようにしてください。
赤ちゃんの抱っこが苦しい時にはクッションを使う
赤ちゃんの抱っこをする際にも、お腹の傷口が痛む、または後産が辛いなどといった理由から、抱っこそのものが苦しく感じることがあります。
帝王切開後もすぐにお腹が小さくなるというわけではなく、ある程度はゆっくりと元の体型に近づいていきますので、まだお腹は少し膨らんだ状態です。
そのため、赤ちゃんの抱っこが苦しい時には、クッションなどを活用しましょう。ママの腕や、お腹と赤ちゃんの間にクッションを挟むことによって痛みが和らぎ、さらには辛さも紛れます。
傷口が突っ張るなどというママも、このような方法を取り入れると、突っ張るような感覚が和らぐのでおススメです。
骨盤ベルトは1ヶ月検診の後から
帝王切開は自然分娩と違い、赤ちゃんが産道を下りてくるといった出産方法ではありません。
そのため骨盤が大きく開いてしまうことはありませんが、やはり子宮の回復を促すことや、その他にも体型を維持するために骨盤ベルトを使用するママもいます。
このようなベルトを使用するのは、産後1ヶ月健診が終わってからにしましょう。1ヶ月健診の際に、骨盤ベルトを使用しても良いかと先生に確認することをおススメします。
それまでの間は傷口の心配もあり、無理に骨盤ベルトをすることで傷口の治りが遅くなったり、場合によっては出血する可能性もあるので、検診が終わってからにしましょう。
帝王切開後の生活で注意したいあれこれ
帝王切開後の産後の生活で、心配になることもいくつかあります。ここでは3つ挙げてみました。無理をせず心配になったら病院へ連絡したり受診して相談することも大切です。
傷口から出血したら?
帝王切開後の産後の過ごし方で、大きな心配となるのが傷口からの出血です。基本的には傷口から出血することはほとんどありません。
ただし稀なケースとして、傷口から出血してしまった場合は、傷口の様子をしっかりとチェックしましょう。うっすらと血液がにじんでいるような状態であれば、さほど心配はありません。
ただし、ジュクジュクとしていて化膿したように見える場合や、体の中から浸出液などが出てきて、チクチク痛むなどの場合には速やかに受診しましょう。
ただ、このように出血をした場合であっても、子宮の傷そのものが開いているわけではなく、表面上の傷口からの出血ですので、過度な心配は避けましょう。このような傷口からの出血を防ぐためにも、できるだけ重たいものを持たないことが大切です。
次の妊娠はいつからが良い?
帝王切開によって出産した後、いつから妊娠することができるのかについてですが、基本的には1年が経過してからです。1年の間は、子宮に残った傷を回復するための期間だと思い、次の妊娠を待ちましょう。
帝王切開後の産後の過ごし方は思った以上に大変で、なかなか傷が回復してこないケースや、その他にも初産の場合、初めての赤ちゃんのお世話で、次の妊娠を考えるどころではないママもいます。
体の回復だけでなく、メンタル的な余裕も含めて最低でも1年は待ちましょう。
ブイバックは危険じゃないの?
VBACというのは、近年帝王切開をする妊婦さんや帝王切開をしたママに、注目されるようになりました。
以前は一度帝王切開をすると、その後の出産も、必ず帝王切開をしなければならないといわれていました。しかし、VBACは帝王切開による出産の後、自然分娩として経膣出産ができる方法です。
こちらのVBACに関しては、すでに芸能人の方も経験していることが知られ、実際に帝王切開の後、2人目そして3人目などをこの方法で出産した女性もいます。
ただし、VBACにはそれなりにリスクが伴いますので、絶対に大丈夫と言い切れるものではありません。VBACを扱っている病院もさほど多くはありません。
VBACによる次の出産は、子宮が破裂する場合もあるといったリスクがあるため、必ずドクターと相談しながら進めていく必要があります。場合によって、万が一子宮破裂するようなことがあれば、大量出血となりママがとても危険な状態になります。大きなリスクがあるので、本当に信頼のおける病院探しを行った上で、VBACに挑戦していく必要があります。
不安の多い帝王切開だけど過度な不安は禁物
帝王切開にはさまざまな不安がつきものです。また、帝王切開後の産後の過ごし方についても、細かく注意しなければならないことがたくさんあります。
しかし、帝王切開後の産後の過ごし方は、いつまでも続くものではありません。ママの体調が回復し、傷口もしっかりと回復してくれば、その後は今まで通りの生活に戻っていきます。
帝王切開から数ヶ月間は、お腹の傷や子宮の回復などにも意識を向けなければなりませんが、その後については特に大きな心配をせず過ごしていきましょう。
心配事や不安が大きくなると、傷口や子宮の回復状況も悪くなってしまいます。赤ちゃんのお世話をしながら楽しい日々を過ごし、伸び伸びとポジティブな気持ちで過ごすことが大切です。
そして、十分に体調が戻ってきたら、産後のママの体のケアにも目を向けていきましょう。
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