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2月25日のNHK「夜なのにあさイチ」は、”漢方パワーで不調改善”というタイトルの漢方薬SP特番でした。

何故いま漢方薬なのか分かりませんが、認知症の治療にも漢方薬が使われ始め、一部の医療分野では漢方薬を再認識する動きがあるのかもしれません。

今日の「夜なのにあさイチ」では、司会の有働アナの漢方薬体験から始まり、幾つかのストレス疾患の効果や子供への使用、さらに認知症への効果などが紹介されていきました。

まずは、有働アナウンサーの初めての漢方薬体験のレポートをまとめて紹介します。

有働さんは、日頃からイライラ、お腹の張り、むくみ、全身のかゆみ、胃の不快感、睡眠障害など、いわゆる不定愁訴が多いそうです。

そこで、東京女子医科大学の東洋医学研究所というところへ行き、漢方薬を処方してもらうことにしました。

担当の女性漢方専門医は、十分な時間をかけた問診、脈診、舌診、腹診で有働さんの体の状態を診断し(漢方の世界では四診といいます)、血のめぐりが悪くストレスが溜まっていることが判明しました。

とりあえず体の基本から立て直すことを目的に、『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』が処方されました。これで胃腸を整え、血のめぐりを良くするわけです。

この初診時の費用は、病気と見なされたので保険が適用となり、5,430円でした。
薬代は3週間分で1,590円です(これが上の金額と別途かかったのか、含まれているのかは不明)。

2週間後に再診です。体のかゆみは治まり始めましたが、胃の不調で少し食べ過ぎると物がつまった感じがするそうです。これに対し、医師は胃腸によい作用をする薬を選び、『六君子湯(りっくんしとう』と『四逆散(しぎゃくさん)』に変更しました。

そしてさらに2週間後の3診目。胃は調子よくなったが、顔にむくみがあると訴えると、さらに『五苓散(ごれいさん)』を追加し、体の水分バランスを整えることに。

もう2週間後の受診時、例の脇汗騒動などあり、ストレスでみぞおちに痛みがあり、睡眠障害もあると訴え。これに対しては、『五苓散』、『六君子湯』、『抑肝散加陳皮半夏(よくかんさん・か・ちんぴはんげ)』、『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう』が処方となりました。

有働アナの漢方薬治療は、以上のような経過をたどり、体の水分調整もうまく行って、脇汗も出にくくなり、3ヵ月後には体調も全般的によくなっていました。

有働アナの場合、漢方薬がめまぐるしく変わりましたが、漢方の治療は患者の体の調子をみながら薬をどんどん変えていくものなので、こういうこともあるようです。
しかし、治療の基本はあり、体質改善のための柱となる薬(『六君子湯』)に、個別の症状を改善するスポット的な処方を組み合わせて用いるわけです。

また漢方治療では、体質が改善され体調がよくなれば服用を中止するので、長期間にわたって飲み続けなければならないということはありません。
私個人の知識でいえば、通常3~6ヶ月が漢方薬治療のワンクールとなるのではないでしょうか。


次に番組では、長年の頭痛に悩まされる40代女性に、生理時のホルモン異常が原因だとして『ごしゅゆ湯』、『抑肝散(よくかんさん)』が処方され改善された例、ストレスが原因で手のひらの痒みや手足のしびれが出たビジネスマンに『桂枝加竜骨牡蛎湯(けいし・か・りゅうこつぼれいとう)』で2週間でしびれが半減した例などを紹介しました。

さらに風邪を引きやすい小児に『柴胡桂枝湯』で、胃腸虚弱を改善して体力を付けさせ、3ヶ月後には風邪をまったく引かなくなった例もありました。

番組の最後では、上でよく出てくる『抑肝散(よくかんさん)』が認知症に効果を発揮しているケースを報告しました。

抑肝散』は、精神に作用して、気持ちを落ち着かせるような働きがある漢方薬ですが、認知症の老人に西洋薬と一緒に処方すると、西洋薬のつよい副作用が緩和され、イライラ、興奮、拒否行動、衝動的な粗暴などが弱まっていく効果が観察されました。

大体1ヶ月半くらいで効果が出始めていました。

東北大学では、『抑肝散』の認知症に及ぼす効果についての論文も発表しているということです。

ネットで漢方薬の情報を得るには、番組で以下が参考になると紹介していました。

・「QLife漢方」、「日本東洋医学会」、「漢方のお医者さん探し」


以上が、今回の「夜なのにあさイチ」”漢方パワーで不調改善”です。

私も漢方薬は昔に何度が使ったことがあります。花粉症や風邪で薬局で薬剤師さんから勧めてもらい飲みましたが、風邪の場合『麦門冬湯(ばくもんどうとう)』という薬で、全身に発疹が出る副作用がありました。

漢方薬の場合、副作用は一般に少なく弱いものですが、皆無ではありません。

何といっても、漢方流の診断をキチンとすることが最重要なので、症状だけを聞いて、「ハイ、ツムラの○番ね」というような漢方薬の処方をする医師や薬剤師は避けた方がいいと思います。

本当に漢方薬に精通する医師や薬剤師なら、普通の風邪程度の場合、飲んで30分もしないうちに良くなることも珍しくありません。

漢方薬は場合により、即効性もあります。


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