開業資金というのは具体的に言うと、
- 店舗の取得費・保証金
- 内外装費
- 家具や備品、ベットなど
- 広告やチラシ・名刺・パンフレット・ホームページ制作費など
- 運転資金・スタッフの給料
自分のサロンオープンに必ず必要になるものを全てあげて、かかる費用を見積もります。店舗の取得費は立地によって大きな違いがありますが、内外装はとんでもなく高いものを使用しない限り、だいたい坪計算で算出できますし、個別に見積もりを挙げてもらったほうがいいでしょう。また、ホームページやチラシなども事前に見積もりをとり、相場を知ることと同時に、何がどれぐらい必要になってくるかという事を厳密に計算してください。運転資金に関しては、以下に紹介する計算をした上で出すのが効率的です。
固定費と変動費
なんかもうお金の計算は勘弁して。という気持ちはわかりますが、経営者たるもの、収支の計算はしっかり身につけておく必要があります。ここでは必要な運転資金などを算出します。
- 固定費
- サロンの売上げ高に関係なく発生する費用のこと(※短期間で考えると。)
- 変動費
- 売上げや時間によって発生するもの
固定費の計算は比較的簡単ですが、この変動費のため、単純に売上げが2倍になったら、利益が2倍になるわけではないのです。売上げ予測をする際に非常に大事な点です。運転資金をしっかりと見極めましょう。よく売上げがあがっているのに、潰れてしまったという答えの一部はここに隠されています。
固定費・変動費の注意点
固定費は家賃や人件費(セラピストの給料・自分も含め※人件費は変動する場合があります)、もし機械や設備などをリースされているのであれば、そのリース料などが挙げられます。これが算出されると、売上げの上限が決まることになります。
一方、変動費は化粧品やオイルなど、売上げが上がるほど、サービスを提供するほど、必要になってくるもののことです。ここで注意したいのは、人件費も売上げによって変わる場合があるということです。スタッフの給料が時給計算だったとして、セラピーが増えれば増えるほど人件費が必要になる可能性があります。
ただ、嬉しいことに、リラクゼーションサロンであれば、キャリアオイル・エッセンシャルオイルやタオルの洗濯が増えるぐらいで、普通の商品販売のように仕入れが多くかかるわけではないので、利益率は非常に高いですね。
エステサロンなど、化粧品の仕入れがかなりかかる場合は、注意が必要です。例えば、月の売上げが40万円だったとして、家賃が10万円で、経費が5万円ほど、化粧品の仕入れに10万円かかっていたとします。ざっくりとですが、利益が15万円。うーん、ギリギリのラインですね。
しかしリラクゼーションサロンだと、同じ条件で仕入れがオイルだけで2万円だとすると、利益が23万円になります。同じ売上げを出していてもこんなに違いが出ます。
損益分岐点
というわけで、単純に計算すると、
売上げー変動費=【限界利益】 で、
この【限界利益】が固定費を上回ると、めでたく黒字ということになります。
このように算出された、「限界利益が固定費を上回る点が損益分岐点」になります。ここを超えないことには利益につながらないということを理解しつつ、今度は売上げの計画を立てていきます。
売上げ及び収支計画
上記までの計算方法で、実際に売上げ計画を立てていくことができます。自分の給料や家賃などの固定費を考えながら計画を立てましょう。
例えば、固定費がセラピストの給料を20万円として、そこに家賃と経費をプラスして35万円だったとします。変動費は省いています。
客単価平均を1時間で6000円として、仮に1日2人来店したとします。25日営業で、売上げ30万円です。そして、一人当たりのオイルの使用量を100円とすると、50人来店するので、5,000円となります。これが一応変動費ですね。固定費と変動費を合わせて35万5,000円というわけで、売上げを上回ったので、赤字になってしまいました。すみません。オーナー自信がセラピストであれば、給料が5万5,000円少なくなるぐらいなので、まだいいですが、スタッフを雇っていた場合は困ります。最低でも1ヶ月の内、来店数3人の日が10日はないと、とんとんになりません。
必要な開業資金
必要な開業資金の中から運転資金を省いたものを割り出します。ここでは例として、仮に200万円必要だとします(当初の広告費やホームページの制作費も入れて)。
そして、運転資金ですが、最低でも3ヶ月分(6ヶ月分は欲しいところですが・・・。もちろんそれぞれの状況により異なります。)の運転資金は用意したいところです。先ほどのリラクゼーションサロンの売上げ40万円の例でいえば、変動費が2万円、固定費がセラピストの給料を20万円として、そこに家賃と経費をプラスして35万円、変動費と合わせると合計で37万円です。というわけで、必要な運転資金は、
37万円×3ヶ月分=111万円。それと、店舗取得費・内装費等の200万円を足して、必要な開業資金は、311万円ということになりました。
このように、計算をしっかりたてておけば、現状の自己資金に合うかどうか、できる限り借入れはしたくありませんが、どうしても必要であれば、そちらも検討しながら計画をたてていくことができます。面倒がらずに一度書き出してみることをオススメします。ここで売上げ目標も考えておくといいと思います。