生理周期が長い、生理が遅れた時の原因と対処法とは?

最近、生理と生理の期間が長く、生理予定日よりも遅れて生理がくることが多くなっています。このように生理周期が長い時、生理が遅れた時というのはどのような原因が考えられるのでしょうか?また、生理周期が長い時、生理が遅れた時の対処法についても教えてください。

専門家からの回答
月経周期が40日以上の場合は、婦人科へ受診を検討しましょう。
3行でまとめると?
  • 月経(生理)周期が40日以上の場合は「稀発月経」と呼ぶ
  • 月経(生理)周期が長く、遅れる時は卵巣の働きが悪くなっている可能性が
  • 漢方やピルなどのホルモン剤で月経(生理)の遅れの治療を検討

月経(生理)周期が40日以上の場合は「稀発月経(きはつげっけい)」

月経(生理)周期が40日以上になる、つまり月経(生理)と月経(生理)の間があきすぎてしまうことを「稀発月経」と言います。普段は30日前後の周期で来ている月経(生理)が、たまに2週間くらい遅れることがある、という程度であれば様子を見て問題ありませんが、毎回月経(生理)が遅れがちな場合は、卵巣機能が悪くなっている可能性があるので注意が必要です。

特に、3か月以上月経(生理)が来ない場合は「無月経」と言って、治療が必要ですので、月経(生理)周期が90日以上の場合は早めに婦人科を受診しましょう。

稀発月経にも、排卵するまでに時間がかかってしまうために月経(生理)周期が長いパターンと、無排卵で月経(生理)が来ているために不定期な出血になり、月経(生理)と月経(生理)の間があきすぎるパターンがあります。排卵周期になっている場合は、月経(生理)周期が多少長めでもそのまま様子を見て問題ありません。ただし、月経(生理)周期が60日以上になる場合は治療を行った方がよいでしょう。

稀発月経の原因は卵巣機能の低下

■卵巣機能低下の原因は?
稀発月経になる原因は卵巣機能の低下です。卵巣の働きが悪くなる原因は、冷え・血行不良・ストレス・急激な体重の増減・多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)・プロラクチンや甲状腺ホルモンの異常、などがあげられます。

血液検査でホルモンのバランスを調べることで、ある程度月経(生理)周期が長い、月経(生理)が遅れる原因が分かりますので、月経(生理)周期が長いなと思ったら早めに婦人科で検査を受けることをお勧めします。

稀発月経の治療の基本は生活改善とホルモン剤

稀発月経の治療の基本は、足りないホルモンを補うためにピルなどのホルモン剤を使用します。月経(生理)周期が45~60日くらいで排卵周期になっている場合は、卵巣の働きを助ける作用のある漢方薬で体質改善を試みながら様子を見ることもあります。

■生活習慣の改善も大切
冷えやストレスなど、卵巣機能が悪くなる原因に心当たりがある場合は、それらをできるだけ取り除くことも重要です。生活環境を整えたり、バランスのいい食事や保温や運動で血行を良くしたりすることで、自然に卵巣機能が回復する場合もあります。

体重が減り過ぎて月経(生理)が来なくなっている場合は、まず体重を元に戻すことが重要です。体重が少ないまま、ホルモン剤を使って月経(生理)を来させることは、返って体の負担になりますので、通常はある程度体重が回復するまではホルモン剤は使いません。

私がお答えしました

産婦人科医 清水なほみ
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~院長。女性特有の病気を中心に日頃の不調を改善するためのアドバイスをいたします。
編集部からのコメント

冷えや血行不良を改善して生理周期を整えよう

生理がなかなかこないと「妊娠?」「病気?」と不安な気持ちになってしまいますよね。普段から生理周期が長い人は、体質や生活習慣が影響しているかもしれません。

清水先生の解説によると、冷えや血行不良、ストレスなどが生理周期の長さに影響するとのことでした。女性には冷えを感じる方が多くいますから、冷えを解消して正常な生理周期に戻せたら一石二鳥ですね!

冷えの解消方法とは?
冷えを解消するには普段から手足を動かしたり、マッサージをして血行を改善する習慣をつけましょう。オフィスで1日中座りっぱなしという人は、血液の流れが滞ってしまい、それが冷えにもつながります。

激しい運動でなくとも、数時間おきに気持ちいいと感じる程度に手足を揺らしたり、歩き回るなどしてみるのもひとつです。

また、おしゃれのためにと薄着をしていると、体の冷えにつながってしまいます。夏でも冷房の効いた部屋にいる時は、薄いカーディガンを羽織るなどして冷えを防ぎましょう。

冷えを感じる時は首・足首・手首・お腹など、大きな血管が通っている箇所を積極的に温めるといいようです。また、締め付けの強い下着や服も、血流を滞らせる要因となる可能性があるので、心当たりのある人は少しずつ変えてみましょう。

食事の面でも、口に含む食べ物や飲み物は冷たい物を避け、常温または温めた物を摂るようにしましょう。普段から冷水ばかり飲んでいるという人は要注意です。

アルコールやタバコは、血行不良や冷えを促進する可能性も。日頃から多く摂取している人は、控えた方がいいかもしれませんね。

生活習慣の改善で生理周期が正常に戻るようなら、それを継続していきましょう。それでも生理周期が長く、40日以上間があくという場合は婦人科を受診しましょう。

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