七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払う縁起物といわれ、鎌倉時代ころから、無病息災を祈ってお粥に入れて食べ始められたと言われています。それより以前の平安時代には、七草ではなく七種の穀物(むぎ、米、きび、あわ、ひえ、ごま、あずき)をお粥にして食べていたそうです。
余談ですが、実は、この七穀に“黒”を付け加えると、ここしばらくの私の朝食になります。押し麦、玄米、黒米、きび、あわ、ひえ、小豆、黒胡麻(8つになっちゃいましたが)でお粥を作っています。
七草粥は、草を刻む回数も縁起をかついで昔は決められていたとかで、おまじないの意味もあったのでしょうか。
でも、おまじない効果だけでなく、ちゃんと薬膳としての効用もあるんですよ。年末年始の食事で疲れた胃腸に優しいお粥です。作ってみませんか。
七草の縁起:
セリ …競り勝つ
ナズナ …なでて汚れをはらう
ゴギョウ …仏体
ハコベラ …繁栄がはびこる
ホトケノザ…仏の安座
スズナ …神様を呼ぶ鈴
スズシロ …汚れのない純白さ
作り方:
【材料】 ご飯(1杯)、水(ご飯の5倍)、塩少々、お酒少々、七草
基本の作り方:
- 七草をさっと下茹でして、冷水にとった後、水気を切り、小さく切って、お酒をふっておく。
- 鍋にご飯、水、塩を入れて、お粥になるまで、中火で煮る。
- 七草を混ぜて、できあがり。
アレンジ作り方:
- お粥を一旦、ザルに入れて、流水で洗い、粘り気をとる。
- 鍋に出汁を入れて沸騰させ、そこに、お粥と七草入れる。
さらっとしたお粥になりますよ。
七草の効用:
セリ(芹): ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、鉄
鉄分が多く含まれているので造血作用が期待でき、血脈を整え、貧血や神経痛、通風、リウマチに効くと言われています。熱を冷まし、痰を取り去るので、風邪の諸症状に効きます。更年期の症状を和らげます。肝機能の回復効果があるとされ二日酔い解消に役に立ちます。利尿作用があるためむくみ解消に効果があり、その他、健胃効果、食欲増進作用があります。
ナズナ(薺): ビタミンA、鉄
鉄分が多く含まれ造血作用が期待でき貧血に効くと言われています。また、解熱効果があります。利尿作用によってむくみを解消し、健胃効果、食欲増進作用も期待できます。また、肝機能の回復効果があるとされ、二日酔い解消に効果があります。葉を乾燥させてハーブティとしていただくと便秘やむくみ解消、解熱効果があり、洗眼にも使用されるそうです。若葉の青汁は動脈硬化を予防するとも言われています。
ゴギョウ(御形):
咳やのどの痛みを和らげる効果があり、せき止め、気管支炎予防、扁桃腺炎予防に期待できます。葉を乾燥させてハーブティとして飲んでも、咳、痰の解消に役立ちますが、胃痛、胸やけ等の副作用がありますので、飲み過ぎないように。
ハコベラ(繁縷): タンパク質、ミネラル
胃腸の疲れを取って、歯槽膿漏を予防し歯茎の出血を止める薬として、古くから使われています。また、母乳の分泌を促すと言われています。利尿作用によってむくみの解消も期待できます。
ホトケノザ(仏の座):
高血圧を予防して、胃腸の働きを整えてくれるので、健胃効果、食欲増進効果があります。また、解熱作用もあります。
スズナ(菘)かぶ: ビタミンA、C、カルシウム、ビタミンK、鉄分
癌予防に高い効用があると言われており、消化を助けるジアスターゼが豊富なので、健胃効果、食欲増進効果があります。また、リラクセーション効果、心の安定効果、そばかす予防効果があると言われています。
スズシロ(蘿蔔)だいこん: ビタミンA、C、カルシウム
癌予防に高い効用があると言われており、消化を助けるジアスターゼが豊富なので、健胃効果、食欲増進効果があります。また、せき止め、気管支炎予防、扁桃腺炎予防、ひび、あかぎれ予防に使用されます。大根の汁を飲むと喉の渇きを止める効果があり、塗ると打撲や火傷の鎮静に効果があります。
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